タイトルには「林道大鹿倉線」と付けていますが、今回は林道がメインでは無く一度通ってみたかったトンネルが目的です。何しろ昼近くになってから出発しましたので片道2~3時間程度で行ける範囲となっています。
GPS走行ログだとこんな感じのルートです。左上の出発地点から南下して同地点に戻ってくるまでの走行距離は49Kmでした。自宅まで含めると50Kmちょっとあったかと思います。
メインとなる目的地周辺(黄色枠で囲った辺り)を拡大したのが次の地図になります。
ここからスタートです。
① 今回の出発地点(到着地点)はR127号線と県道92号線が接続する交差点を鴨川方向に渡った所です。

② スタート地点から次の写真に見える交差点まで一気に進みましたが左折するのが県道92号線で直進するとR465号線です。今回の目的地はR465号線方面ですので直進します。
※県道92号線は房総スカイラインという名称が付いていますがこの交差点までが一般県道で、ここを左折した所から有料区間となる山岳路に分かれていました。しかし2019年には料金徴収期限を迎えたため今では全線が無料化となっています。ただ実際には2014年に隣接するR410号線でトンネル崩落事故があり迂回路となったため無料で通行できる措置がとられたまま解放されています。

③-1 国道を進んで行くと「せいわゆめ牧場」(https://www.seiwa-yumeoka.com/)の前を通るので10分程小休止しました。

③-2

④ 写真はありませんが「きみつ自然休暇村」という農産物販売所付近でR465号線はR410号線と合流し別の方角に逸れて行ってしまいました。今は市道を走行していますがやはりこの写真の交差点でR410号線を渡る事になります。

⑤ 交差点を渡ると坂を下って行きますが右手には川を跨ぐ橋が見えてきました。以前はこの橋で対岸に渡っていたようですがすでに廃橋になっていました。

⑥ 現在はどのように対岸へ渡るのかと言うと、すぐ近くに建設された三島ダムよって谷が埋め立てられていますのでその時に出来た築堤の上を通っています。

⑦-1 この日はダムの工事のため交互通行となっていましたが、その手前に今回のメインとなるトンネルへの入口に着きました。市道から分岐方向を見てみると崖を削って造ったような道の跡が見え、おそらくダム建設前は崖を削らないと通行が出来ない地形だったのではないかと思われます。今立っている場所も空中の部分だったのではないでしょうか。

⑦-2 市道からもこの様にトンネルが見えます。

⑦-3 現地では解らなかったトンネル名は梅ノ木台隧道と呼ぶそうです。入口はコンクリートで改修されていますが年代もののようです。

⑦-4 トンネルに入ると中間地点で直角に折れ曲がっていました。自分は自転車なので余裕ですが軽自動車でもぎりぎりなのでは無いでしょうか。

⑦-5 カーブのアウト側に立つと入口と出口が同時に見え、まるで魚眼レンズを使った写真のようにも見えます(スマホでの撮影ではありますが)。

⑦-6 出口側から振り返るとこんな感じです。トンネル内の照明は家庭によくある玄関灯のようなものが付いていますがなんだかお洒落に見えてしまいます。

⑦-7 出口側も入口と同様の形態でした。

⑦-8 トンネルは2つあり1つ目を出るとすぐに次の入口が見えてきます。右側は三島ダムに落ち込む急斜面となっていますが側壁は薄い事がわかるかと思います。

⑦-9 こちらは直線のトンネルで一見普通にみえますが・・。

⑦-10 ダム側の方向へ延びるトンネルが分岐していました。

⑦-11 分岐側のトンネルに入ってみますが、自転車は分岐点に置いて行きましょう。なぜなら分岐側の出口は階段になっているからです。

⑦-12 今きた場所を振り返り返るとこんな感じです。

⑦-13 崖にへばり付くように神社のお社がありました。八雲神社と言うそうですがお賽銭箱は無く扉に開いた穴から投げ入れる様になっていました。

⑦-14 再びトンネル内へ戻り今度は車道の出口へ来ました。こちらのトンネルは出入口共に改修されてはいないように見えました。

⑧-1 トンネルを抜けて進んで行くと数件の民家がありました。

⑧-2 走って来た道の先端は人が歩けるサイズになってしまい最奥の民家に入って通り抜けは出来ませんでした。つまり住人であれば自宅車庫や庭先でターンする事は可能ですが、第三者が車で入ってくると戻ることがターンすら出来ない可能性があります。当然この道で4輪車同士が鉢合わせしてしまったら最悪でしょう。

⑨ ダムサイドまで戻り相互通行の場所を通過すると正木と言う交差点(現地には標識がありませんがバス停の近く)を左折します。

⑩-1 進行方向右手に赤いトラス橋が見えましたので少し歩いて渡ってみました。

⑩-2 先の工事と関係があるのか不明ですが水位は異常に低いように見えました。

⑪-1 自転車に戻り先に進むと貸しボート店が点在している場所に着きました。やはり水位が低いためロープに繋がれたままのボートは桟橋ごと地上に出ている状態でした。本来ならこの道も桜並木の根元近くまで水があり一本橋のような道路になっているはずでした。

⑪-2 写真の奥に見えていた橋の近くまでやって来るとやはり水位は低いのが気になりますが、その奥のトンネルも気になります。

⑫-1 ピッタリと貼り付いた店?がありますが、トンネルの名前は「奥米随道」となっています。

⑫-2 入口付近はコンクリート巻き立てですが中間部は素掘りのモルタル吹き付けになっていました。短いトンネルなので直ぐに通り抜けてしまいますがこちら側の写真を忘れてしまいました。

⑫-3 そして奥米随道も2つのトンネルがあり、1つ目を抜けるとすぐに次のトンネルが見えています。

⑫-4 2つ目のトンネルの方が長く全体的にカーブしていますが直線部であってもなんだかグネグネしています。

⑫-5 照明も蛍光灯や最近ではLED灯も増えてきましたが、素掘のモルタル吹きトンネルでオレンジ色のナトリウム灯でしたので独特の雰囲気がありました。しかも三島ダム方面から来ると上り勾配となっているため余計に長く感じられました。

⑫-6 こちら側の入口には「おくごめずいどう」とひらがなで書いてありました。

⑬-1 トンネルを抜けしばらく走ると開けた畑が点在する場所に着きましたので地図を確認してみると、このまま先へ進んだ場合は鴨川との市境付近まで行ってしまう事になり明るい内に帰宅するのは不可能となります。

⑬-2 残念ですがこれ以上先へ進むのは断念し、道端にいたヤギと遊んでから戻る事にしました。

⑬-3

⑭ 奥米随道を含めこの辺りが奥米と言う地域らしく、タイトルに無理やり付けた「林道大鹿倉線」はこの付近で分岐しています。

⑮-1 実は先程通り過ぎた時も林道の標識は確認していたのですが、まだ先に進むつもりだったのでスルーしていました。結局少し戻って林道大鹿倉線に入るのですがここまで標高を稼いだのにリセットするように急な下りとなって三島ダムに続く川を渡る事になります。最下部に掛かる橋を渡ると今度は一転し急な上り勾配に変わります。

⑮-2 一応林道とは言え普通乗用車も十分利用できる舗装路ですので、何度か普通乗用車とすれ違う事もありました。

⑯-1 ようやく上り坂の頂点までたどり着くと尾根沿いの道路に突き当たります。

⑯-2 そうこの道が②の交差点から左折してきた県道92号線(房総スカイライン)の元有料道路の区間になります。

⑯-3 こちら側の入口にも林道大鹿倉線の標識が立っていることを確認し元有料区間を走ります。

⑯-4 この区間は普通の県道なはずですが自動車は結構なスピードで飛ばしており、しかも路肩がほぼ無いので近づいて来る自動車にひやひやします。もちろん有料時代であっても自転車は30円で通行可能だったはずなんですが・・・。

⑰-1 ようやく山岳区間も終わりが見えてきました。数年前まではこの場所に料金所がありましたが今は撤去され広場になっています。

⑰-2 この先に信号ありの標識がありますがこの交差点が②の交差点です。すでに交差点脇の桜が咲き始めていました。

⑱ 往路と同じ県道で帰っても良いのですが平行している旧道を利用して帰りました。

何とか日が暮れる前にゴール出来ました。