<画像:泉ヶ岳・登山コース>
水神平地点
こんばんは、imo_kanegonです。
今日は、先日予告した泉ヶ岳登山の話です。
予告通りですが、えっ? かねごんが登山?という場違い感が漂いますねー。
何故、初心者のimo_kanegonが急に登山なのか?と疑問に思われる方も多いと思いますが、私自身も大した理由も目的も無く、ちょっと登ってみたくなった、ぐらいの感覚です。
ほらほら、そういう時には有名な言葉があるでしょ! そこに●●があるから!みたいなやつ。
そうですね、敢えて言えば、そこに
暇があるから!でしょうか?
ちーがーうーだーろー!
一応、会社の同僚に以前から登山を奨められていましたし、初心者の自分がどこまでやれるか試したかったという、ぼんやりとした理由もありますよ!
例によって私imo_kanegonらしく言えば、何も探さない登山!ですね。
目的地は、泉ヶ岳山頂です。
さっそく出かけましょう!
注:お察しの通り、私imo_kanegonは登山初心者です。はじめてのおつかい登山という番組をイメージして、温かい目で見守ってくださいね!
無いですよ! そんな番組無いですよ!

<画像:早朝6:30 CL50で出発。>
6:30 CL50で出発。
泉ヶ岳登山口まではバイクで向かいますよ。
泉ヶ岳は標高1172m
私imo_kanegonの地元では、市民にたいへん親しまれている身近な山です。
注:子供たちが遠足で登る山です。
子供たちが遠足で登る山と軽くみられがちですが、登山口から山頂までは標高差650メートル。
ビル200階分の高低差があり、後半は傾斜の急な岩場が続くという、結構本格的な山です。
運動不足のかねごんには、シビアなミッションとなりますね。 ←!!

<画像:天気も良好です。>
天気も良好です。
かねごん上、上。すんごい曇ってるやん!
実は、曇り空の日を狙っていました。
晴れて暑くなると体力の消耗が心配ですし、雨にならないのも予報で確認済みです。
曇り好きの人は怠け者でーす。と純真な幼少期の自分に一撃でトラウマを植え付けた先生の言葉をかみしめ、出発です! ←オイオイ

<画像:牛丼屋さん>
途中、牛丼屋さんに立ち寄り、食糧を調達。
これで遭難しても大丈夫ですね! ←!!!
初心者らしく謙虚に他の非常用の食糧も携行していますよ。

<画像:泉ヶ岳・大駐車場 (標高525m)>
7:30 泉ヶ岳・大駐車場(標高525m)に到着。
ここにバイクを置き、ここより先は自分の足で登ります。
曇り空。
見上げても山頂は雲に隠れて見る事ができません。

<画像:地図・水神コースで登頂を目指します。>
画像・赤矢印のコースです。
今回は水神コースで登頂を目指します。
難易度が最も低い初心者向けのコースです。
途中、水神の碑まではなだらかな山道、そこから山頂までは岩場のみというコースです。
初心者である私は道すがら、作戦を考えてきました。
・謙虚に安全に登ること
・ゆっくりと登り、瞬発力ではなく持久力に頼ること
登山は初心者です。
もし私に勝算があるとすれば、持久力のみ。
今ある自分の力をうまく使って登っていくしかありません。

<画像:入山届を書いて、登頂開始です!>
入山届を書いて、登頂開始です!
気合は入っていますが、のんびりゆっくり、ひたすらゆっくりと登頂開始ですよ!

<画像:熊よけの携帯ラジオ>
泉ヶ岳は熊の生息地です。
クマよけのラジオをつけて登ります。
このラジオ、キャンプに、登山に、と大活躍しています。
購入当初はこんなにヘビィに使いまわすなんて想像だにしなかったのですが。
実際、このラジオがとても良い気分転換となり、難所を焦る事なくゆっくりと登るのに役立ちました。

<画像:登山道はこんな感じ>
登山道は整備されていて、こんな感じでした。
土と岩が半々程度で、躓きに気をつければ歩きやすい感じです。
躓いたかねごん談。
怪しいと思う地点は黄色いロープで誘導され、分岐点にはわかりやすい標識。
道に迷う危険は無さそうです。
かねごんのような初心者にも安心ですね。

<画像:水神 (標高825m)>
8:30 水神(標高825m)に到達。
登り始めて約1時間、300mの高さを登りました。
距離にして1.7kmぐらいでしょうか。
ここまでは比較的なだらかで歩きやすい道のりでした。
無理せずゆっくりと登るという作戦が功を奏し、息が弾み少し疲労を感じながらも体力は温存できています。
私imo_kanegonの作戦もここまでは成功と言っていいでしょう。
でも勝負はここ水神の地点から。
本当の意味で、登山はここから始まると言っても過言ではありません。

<画像:水神の碑>
少し登ると水神の碑が見えます。
巨大な岩の石碑に光が降り注ぎ、厳かな風景ですね。
この巨大な石碑は水の神様の信仰の為、明治時代に山の麓から運んだものだそうです。
今までの道のりを巨大な石碑を運び上げる苦労を考えると、当時の信仰の深さに驚かされますね。
その一方で、足元のガレ場。
ここから先は山頂までこんな感じの足場の悪い急斜面が続きます。
私imo_kanegonのゆっくり、ゆっくりとした我慢の登山が続きます。

<画像:大岩 (標高1000m)>
9:00 大岩(標高1000m)に到達。
休みなく続く急斜面。
傾斜27%の斜面を30分かけてゆっくりゆっくりと登りました。
もともと体力の無い私imo_kanegonですが、ガレ場がそこから容赦なく体力を奪います。
・・・これは、ヤバいかもしれない。
先の見えない不安から撤退の2文字が頭をよぎる頃、大岩に到達しました。
ここは確か標高1000mの地点。
残りの標高は172mだけ!
自分の余力と、残りの高さを比べ、
・・・これなら、いける!
そう確信しました。
先の見えない不安も、残りの標高を知った上での確信も、状況は何一つ変わっていませんが、事態を変えたのは
情報です。
情報がこれほど重要な価値をもつものだと、改めて思い知りました。
重要ですね!
とは言え、頂上まではまだ172mあります。
苦しい急斜面の正念場、ゆっくりとした我慢の登山が続きます。

<画像:さいの河原 (標高1080m)>
9:10 さいの河原(標高1080m)に到達。
大岩から程無くして、さいの河原に到達しました。
登頂の確信を得たとは言え、まだまだ苦しい登山が続きますが、さいの河原からは徐々に勾配も楽になり、樹木が低くなって風が通っていきます。
頂上が近い事を、肌で感じました。
そして、ふっと目の前が明るくなりました!

<画像:雲海>
賽の河原から振り返れば、目の前には圧倒的な雲海が広がっています。
いつの間にか、雲の高さを超えて登ってきていたのです!
・・・自分の足で!
目の前に広がる液体のような雲。
美しいというか、カッコイイと思いました。
美しさに疲れも忘れる、なんて言葉がありますが、全然忘れません。
疲労も筋肉の痛さも感じたまま、目の前の光景に圧倒されました。
実際、忘れません。ほんとたいへんでしたし。
でも初めての景色には息を飲みました。
・・・良かった、スマホ忘れないで持ってきてた。
正直な感想はコレ。
山頂を目前に、少しの休憩。

<画像:山頂を目指しますよ!>
しばしの休憩を挟み、残り僅か、山頂を目指しますよ!

<画像:山頂 (標高1172m) 登頂に成功しました!>
9:30 山頂 (標高1172m)
残りわずかの山頂までの道は、足取りも軽くあっという間に登る事ができました。
あの雲海が背中を押してくれたに違いありません!
休憩したからだよ!
山頂には小さな社と山頂標識だけがありました。
感慨や達成感はありましたが、少し寂しく感じました。
先ほどの雲海が見えるさいの河原を目指し、山頂を後にしました。

<画像:再び、さいの河原にて>
無事に登頂を果たし、急ぐ理由もなくなりました。
体を休め、ゆっくりと雲海を眺めましょう。
まだ帰りの道もありましたが、今回の登山の事をぼーっと考えました。
予想通りの体力不足、経験不足であったこと。
無い力を、無いなりに上手にやりくりして登頂できたこと。
特に、ゆっくりと疲労を溜めずに登るやり方が、結果的に登頂成功の一番の要因であった事は間違いありません。
目標に向かって自分を上手くコントロールできた、というのが一番の成果だったかもしれません。
何の目的も無く何も探さない登山でしたが、登ってみたらいくつかの発見や収穫があったなー、なんて事を思いながら、足取りも軽やかに帰途に就きました。
11:00 登山口 無事到着。
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こうして、私imo_kanegonの何も探さない登山は無事に終わりました。
登山の経験のある方ならなんて事ない山なのかもしれませんが、初心者の私にとってはたいへん大きな冒険であり、良い経験になりました。
思い付きで登った割に、収穫の多い登山になりました!
体力無い分、苦労したもんなー、などのツッコみは不要ですよ?
自分と向き合う事の大切さ知ることができましたし、見たことのないような素敵な風景を自分の足で登って見る事ができました。
・・・何より、行って良かった、と心から思いました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
拙い登山、拙い文章でお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
決して登山をお奨めするわけではありませんが、登山以外でも新しく何かに挑戦する事が色々と経験になる、ということが伝えられたらいいなーと思いました。
みなさんにも、新しい発見がありますように!
それでは、またの機会に。
imo_kanegonでしたー!
って、牛丼は結局どうしたの?
えっ?
松屋で買ったあの牛丼、どうなったの?
ええと、実は・・・。

<画像:おまけ画像>
牛丼は雲海を眺めながら、この後スタッフが美味しくいただきました!
大自然の中で食べるジャンクフード、万歳!
おしまい!