TRUST GReddy ターボチャージャー T518Z
今回、元々NAだった車に後付けでターボ化を行ったので、それについてレビューさせて頂きます。
先ず、運転してみた感想は、一言で言うと、「楽しい!」です。
※メイン画像とエンジン性能曲線グラフはトラストのサイトから転用しました。
運転した感じのパワー感等のイメージはグラフにある通りと思って良いと思います。
全域でノーマルよりパワーアップしているので、普通の運転で余裕を感じられます。
普段の私の運転スタイルでは、シフトポイントを1500〜2000回転程度にしていますが、この車ではもう少し上まで回したくなります。決してパワー不足なのではありませんが、パワーの余裕とレンポンスを感じたくなるのです。
ターボ化前は幹線道路である程度速度に乗ると、GTウイング等にエンジンパワーを大分奪われてるように感じましたが、ターボ化後はそんなことがあった事をしばらく忘れていたままでした。
オーナーは、車選びの際に、「4人乗り,3ペダルMT,2000cc以下」を条件としていましたが、ターボ化によって、数値上どのノーマル市販車でも到達していないパワーウエイトレシオ値を手に入れたことになります。(4.27kg/ps)
※ノーマル車最低値:4.43kg/ps[97'sインプレッサWRXtypeRsti]
しかし、発進時等はノーマルに比べるとエンストしやすい様に感じます。
勝手な推測ですが、グラフには2000回転未満が表示されてないので分かりませんが、アイドル回転数付近では、ノーマルの方がトルクがあるのかもしれません。
これは、扱い易さの観点ではマイナス要素になってしまうかもしれません。
単純にエンジン回転を上げればエンストは回避できますが、私の場合は大人しく出発したいものです。かと言ってアイドリング回転数のままクラッチ操作を焦れば、エンストしてしまい、恥ずかしくなります。このように、乗り手に技術力を求められる点がありますが、スポーツカー等(特にマニュアルミッション車)では、"発進"という基本動作ですら、成功した時に、達成感としていちいち幸せを感じられるのです。言い換えれば、普段の運転が楽しくなり、例えれば、呼吸をすることに喜びを感じるようなものです。
そして高速道路。オーナーは、6000回転まで回すとターボ感感じるよというので、実戦してみようと思いましたが、中々そこまで回す必要性が無く、シチュエーションを無理矢理作って前走車と距離をとり、追越し車線へ向かうべくやってみましたが、音や加速感で周囲の車がよけさせてしまったり、同乗していた我が娘は加速感に恐怖を覚え、ブランケットに身を包み隠れてしまう程でした。
パフォーマンスを発揮できるシチュエーションは少ないですね。[試走地:上信越道下り]
しかし、一般道でもそうですが片側2車線以上の道路で、自車車線の前方が急に詰まり、車線変更で回避した際にも変速操作をせずに隣車線の流れに乗れた時には改めて安全面でもアドバンテージになったと思いました。
続いて、レスポンスは、ドライバーの意志に凄く忠実に感じます。
実は私はターボ車の経験が少なく、今回が2度目になりますが、よく耳にするターボ車の特徴としてターボラグというものがあると思いますが、このターボキットは私のイメージとは違い、ターボラグは殆ど無いように感じます。
しかし、ターボ感はエンジン関連のサウンドとしてしっかり感じる時があり、アクセル操作をラフにしてみると、NA車では耳にはしない様なサウンドが伝わってきて、同乗者からも「今のは何?」と言った様に話の話題の一ネタに発展する要素を持っています。
続いて、エンジンブレーキの掛かり方ですが、良い意味でマイルドに感じます。運転を楽しむ観点で、エンジンブレーキが強すぎると、シフトダウンが忙しなくなりますが、適度である為に、車体の重量感を感じられ、ゆとりが生まれ減速時間を楽しめます。
車体の質量やギヤ比の関係なのか、エンジントルクに頑固差がなく、シフトダウン時のブリッピングが多少足らなくても、車体がガクッとノッキングするのではなくエンジンが対応してくれる感じは、扱い易さと乗り心地の良さに貢献しています。
ここからは車体全体のバランスについてです。峠道で感じたのはギヤ比設定の適正化です。元々6速ミッションなので、5速ミッションに比べると各ギヤ間が自然で、シフト操作前後でのエンジン回転差が少なく、扱いさすさを感じされられます。
特に、1速と2速の間が丁度良く、低速域では気軽に1速に落としても普段乗ってるデミオ(5速ミッション車)と比較すると自然です。[試走地:群馬県道44号]
※デミオでは、2速ではエンジンブレーキの掛かり方が弱いからと言って1速に落とそうものなら、ブリッピング量も多くてシビアでギクシャクしてしまいがちですし、上手くシフト操作が決まったとしても、エンジン回転音が唸り上がってしまうので、大人しくないしエンブレの掛かりも強い為、1速に落とせるシチュエーションが少ないのです。
続いてエンジン音。ノーマルではスポーツ性に物足りなさを感じる位、静かな設定ですが、ターボ化後はマフラーも変わっているので、エンジン音を頼りに運転をするという方法もやり易くなったと思います。アイドリングも存在感があり、ディーゼル車の様なカラカラ感に近いものを感じますが、どことなくスバル車らしいエンジン音(スバル車はフォレスター[NA2000cc]とインプレッサスポーツワゴン[NA1500cc]ともにEJエンジンを経験していた中での判断)を奏でており、どの回転域でもキレイな音がします。
しかし、ノーマル比で確実に音量が大きくなっているので、自宅付近ではそわそわしてしまいます。
バックでの車庫入れは、しやすくなったように感じます。発進が難しいと言ったのは、本当にアイドル付近での話。ちゃんと意識してアクセルコントロールすればトルクがあるので、段差は乗り越えやすく、GTウイングがありながらも後方視界は意外と悪くありません。
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