以前からわたしを知る人であれば、何を血迷ったのかと思われる試乗車の選択ではないかと思います。えぇ、トヨタでワンボックス派生系なんて、好みじゃない要素が2つも揃っているんですから。好きな人、ごめんなさいね。
まぁ、
諸般の事情からいろいろと考えちゃうんですよ。先立つものもないくせに(笑)。今乗っているプレマシーにはとても満足しているけれど、子どもが3人になったらどうやってみんな乗ればいいんだろう? 日頃さとが乗っている助手席が空席になって、さとは2列目へ。娘は3列目へ。第3子はさとの横へってのが妥当なところなんだろうな。子ども全員2列目でもいいけど、チャイルドシートがいるうちはそうも行かないし。でも3列目に人が乗っていたら、森林公園とか千里浜みたいな、バーベキュー系オフの機材が載らないじゃない。
あとはわたし+さとの血を引く娘たちが、プレの3列目に座っていられるとも思わない。えぇ、きっと、かなりでかくなると思うんですよ(笑)。そんなことを考えていくと、イヤなんだけど、こういうのにも乗らなきゃならないのかもねぇ。そんなんだったら、せめて所帯じみた感じのしないものを。考えてみると、新しいヴォクシーのスタイルって、そんなに嫌いじゃないし。ネットで調べたら、思ったよりも高くないし。そして、結構簡単に行けるところに、見たいグレードの試乗車があるし。
ということで、いつもならまず行かないトヨタ系販売店へ試乗に向かいました。マツダ車が来ること自体珍しいだろうねぇ(笑)。すぐさま店員が張り付きます。わたしも用件ははっきりしてるので、「これに乗りたいんですけど」と伝え、アンケートを書き、周囲を見ながらちょっと世間話をして出発。
興味深かったのが、出発前の話の内容。「こういうの(ヴォクシーのような背高系)は、ホントは嫌いで、できるならこういうの(ちょうどやってきたイプサムとか、もちろんプレマシーも)がいいんだけど、3列目まできちんと乗ろうと思ったら、こういうのになってしまうのかな〜と思って」というわたしの話に対して、営業マンは「乗りたいからというより、必要になってこういうのに乗る人は多いんですよ」とのこと。へぇ〜。わたしも用件がはっきりしているので、言いたいことを言いまくります。
「ハイブリッドは、長く乗ろうと思った時にちょっと信用できない部分があって・・・。電池の交換とか、高そうじゃないですか?」 ホントはなんだか違和感のある加減速を中心とする乗り味も好きじゃないんだけど、そこまではなんだか申し訳なくて言えませんでした。「(名前は出したけど)某車みたいな、所帯じみた感じが出ているのもイヤだし」。「ビアンテは出て間もない頃に試乗して、いいのはわかってるんだけど、顔にちょっと癖があって」。「まぁ、ヴォクシーだったら、スタイルや雰囲気とかは許容範囲内かなってところで」。ZSのハイブリッドに当たるものがないのもあって、あと、ヴォクシーのキャラクターが最もよく出ているってのもあるのか、このグレードが一番売れているらしいです。
そんなわけでガソリンのスポーティーグレード、ZSに乗った感想。普通によく走りますし、マツダの6速ATもステキだけど、CVTもやっぱ好きだなぁ。油が4分の1くらいの残量で、小柄ではないけれど特別大きくもない営業マンが同乗して、市街地を普通に走る上で2000回転以上は必要なのかってくらいの気持ちいい走りっぷり。上り坂もあったけれど、動力性能には何の不満も感じませんでした。交差点をきゅっと曲がって、車体や足回りがついてくるのかを見たかったんだけど、ちょうど信号が変わる場面が多数で試せなかったのが残念。でも、意外と着座位置が低いので、実際現行モデルでかなりの低床化が図られたそうで、ヴォクシーというクルマに対してこれまで持っていたイメージよりもずっと、走りたくなるものを秘めている感じがしました。内装のレベルはさすがトヨタって感じで、そつがなくよくできていますし、2列目3列目の使い勝手や座り心地も申し分ないものです。
じゃぁ、予算が許せば買うのか!?っていうと、疑問。なんかね〜、トヨタ車に乗るという、ベタベタの直球ど真ん中な感じに自分で自分を許せない。トヨタが嫌いってのじゃなく、まぁ、わたしがひねくれているんですよ。巨人の強さや凄さや伝統などに敬意を払いつつも、自分は阪神ファンですみたいな(笑)。B型の血が炸裂するせいか、素直にトヨタ車に乗れないというか。しかも、カタログを開いた最初のページがこれだってのも、素直に乗ろうという気を削いでくる。
決して瑛太が嫌いなんじゃないんですよっ! 所帯じみた感じはイヤだというわたしの気持ちを取り込もうとする、どストライクな感じがイヤ。なんて言うんだろう。「ゴキブリホイホイには絶対に捕まらないぞ!」と思っているゴキブリが、その忌み嫌っているゴキブリホイホイに自ら吸い寄せられていくことを知った時の絶望と表現すればわかってもらえるんでしょうか。あんな女なんて!と思えば思うほど、なぜか惹かれていくという90年代トレンディードラマのようなベタな展開に、自分で自分が許せなくなるとでも表現すればわかってもらえるんでしょうか。こういうことを書いているうちに、シカゴの「素直になれなくて」が流れてくるような気分になってきました。えぇ、トヨタヴォクシーのよさを認めていながら、それを買いたいと思えない、素直じゃない自分がいるんです。ということで、もっと素直な人間に生まれ変われたなら、次はヴォクシーに乗りたいと思います(なんだそりゃ)。
最後に、さとと思わず「これはいい!ぜひ欲しい!!」とうなったオプションを。
あまりの見事さに感心するばかりです。こういう、かゆいところに手が届くって感じは、ちょっと輸入車も含めて、トヨタ以外にはできないだろうなって思うんです。ちなみに装着しなければ、下の写真のような収納になっています。

Posted at 2014/09/29 00:17:58 | |
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試乗記 | 日記