2013年06月29日
サザンが復活しましたねぇ。
前日、ヤフーのトップに「明日でサザンは35周年」ってのが書いてあって、意味深なものを感じていたのですが、ホントに活動再開するとは。
それと同時進行的に、今度のゴルフはすごいらしいと聞いていたのですが、まさかCMにサザンを起用するとは!ちょっと前まで(わたしの時間的感覚)は、◯ヨタのCMで曲が流れていたじゃないですかっ(爆)!!
まぁ、かつてはスカイラインに乗ってたはずの、世界のラスト・サムライ渡辺謙が、いつの間にかワゴンRに乗ってたりするようなご時世ですから。そこは大人の事情で気づかなかったことにしておきますか。
正直、フォルクスワーゲンゴルフというものに対しては、いいんだろうけどあまりに普通っぽいというのがあって、特に興味のあるものではありませんでした。でも、サザンを起用することで、これまでの輸入車にはない販売面における本気度の高さが伺えたので、どれほどのものなのかと思い、見てきたのでした。先代にもあった、TSIとDSGといった、技術的な面にも興味があったし。
自宅からもっと近いところにもフォルクスワーゲンを見られるお店はあるんだけど、正直かつてそこで応対してくれた営業マンの印象があまりよくなかったのです。説明がとにかく長かった上に、別にうちらから見たらどうってことないことまでも、ドヤ顔で説明してくるのが苦痛でねぇ(笑)。そこで、以前Sharanを見にいったところに行きました。
試乗したのは1.4Lターボに、7速のDSGと呼んでいるATが搭載された、Highlineという最上級モデル。お値段は300万円でお釣りがくるくらいの金額。う~ん、ちょっと高いよなぁって思うけれど、スペック的には200万くらいのものかなぁ。これに、ドライビングシーンに合わせてエンジンやシフトプログラムなどのパターンを変えられる、ドライビングプロファイル機能なんてものがついてたりします。あとはアルカンターラのシート、車速追従機能のついたクルーズコントロール、運転席と助手席の2ゾーンエアコン、レーンキープアシスト、リアビューカメラなどなど、ちょっと国産車には標準でつかなさそうな豪華装備、オプションの数々がついてると思うと、意外とお買い得感はあるのかもって思ってしまう。ありがちなもので、ついてないものといえば、ナビくらいじゃないのかなぁ。最上級モデルだけあって、内装も豪華だったけど、個人的には1.4Lモデルで装備や内装を絞ったものがあってもいいかなぁ。中位グレードだと、エンジンが1.2Lのターボになっちゃうのです。
乗ってみた感想。国産車の感覚で行くと、アクセルに脚を乗せた感じではちっとも走らない。まぁ、ちょっと脚を乗せただけで飛び出るようなクルマじゃないので、ここは慣れの問題だと思います。で、2000回転までで十分に市街地を走っていける。そして静か。でも、上質で軽快感があって、走りの楽しさはスポイルされていない感じ。モノとしては素晴らしくよくできていると思います。DSGもすごくって、マニュアルモードを試すことはしなかったけど、タコメーターの針が変速のたびに素早く上下するので、変則も素早くなめらかなんだろうと思われます。というか、変速しているのがわからないほど滑らか。全幅も1.8mあって、国内市場においてはとてもコンパクトカーとはいえないけれど、見切りや取り回しは思いのほかよくて、悪い意味で大きさを感じることはないです。
最近の例に漏れず、環境対策にも工夫の跡が見られます。アイドリングストップは当然のことで、巡航状態に入ると、真ん中の2気筒を停止させちゃったりもします。ところがエンジンが動いているのか止まっているのか、4気筒が動いているのか2気筒が動いているのかが、よくわからない。それくらい静かで、それくらいとっても普通。ドイツ車は個性がないって言う人もいるけれど、こうした結構すごいことを何事もなくやってのけちゃって、それに気づかせないいい意味での普通っぽさが個性なんだろうか。ちょっとおしゃれしてるように見えるけど若干地味目で、でも長く付き合ってくると味が出てくるとでも言えばイメージが伝わるんだろうか。
買ってみて、長く乗って行くと、もうフォルクスワーゲンからは離れられない!って感じになっていく予感はした。それでもうちで買うかと言われたら、う~ん、何かがちょっと違う。王道的によくできているんだけど、だからこそ買わないのかな(笑)。人から、「ゴルフってどう思う?」って聞かれたら、素晴らしい出来だとほめますけど、わたしが買うんだったらプジョーとかに行ってしまうというか。
プレに乗って帰りました。う~ん、6年後のクルマとよしあしを比較されちゃうとかわいそうだけど、それを差し引いても走りは負けてないと思うなぁ。ただ、上質でスポーティーという部分では、完全に負けてる。エンジンやタイヤや風切り音その他諸々の、走っているという感じの音が聞こえるのが好きで、そういう音が聞こえないと静かすぎて不安になるけれど、ゴルフは聞こえなくても走っているという感じがわかった。静かであることに対して、不快感がなかった。こういう世界もあるんだってことを、いまさらですがちょっとだけわかった気がします。こういうベンチマークを見た上で、秋に出るというアクセラがどれほどのものなのか。国産で、ゴルフに対抗できそうな同クラスのモデルというと、アクセラくらいしかないだろうし。次の興味はそこですな。
Posted at 2013/06/30 14:44:52 | |
トラックバック(0) |
試乗記 | 日記