8月26日の夜から、ちょっと用があって福島県まで行ってきました。例によって夜に自宅を出発し、いつものパターンでひたすら下道を走ります。わかりやすさ重視だったら国道8号線から国道49号線なのですが、今回は途中まで苗場行きによく使っている山越えルートを通ります。国道8号線から国道253号線、117号線、252号線、289号線、121号線と、走りやすさよりも距離重視って感じですな。さすがに未明の六十里越は怖いので、道の駅いりひろせで仮眠しましたが、それ以外はほぼノンストップで。
8時頃、塔のへつりに到着しました。へつりって、「佛」のつくりの部分の上に「山」が載っている漢字が存在するようですが、そもそもへつりって何!?
雨の景勝地ってちっともテンションが上がらないのですが、せっかくなので吊橋を渡ってみることにしました。するとその先には参道があるみたいです。
ところが参道の先は、こんな感じ。まぁ、普通だったら諦めるところかもしれませんが、前に行くことに対して立入禁止なんだよね? ということで、立入禁止の前から7時の方向に向きを変えます。
さすがに雨の日にここを歩くのは、死亡フラグが立つこと間違いなしと判断し、撤退しました。
引き続いて、ここ数年ずっと行きたかった大内宿へ。ある意味取り残されちゃった地域であるということで、江戸時代の宿場町の雰囲気が、茅葺屋根の建物と一緒に残っているのだそうです。
ただし、よくよく街を散策してみると、土産物屋や飲食店ばっかりで、なんとなく作られた町並みというか、地域の人の息吹が感じられない、不思議な感じの空間が広がっていました。ところが、それでも町並みを観察すると、ここってもしかしたらかなりすごいところなのかも。気になった阿部家に、入ってみることにしました。
「資料とかは、置いてないんですけどね」と言ってましたが、そんなことないでしょう、こういうのって立派な資料じゃないですかと言いながら中に入ります。例えばここって、三笠宮様が来た場所だったりとか。証拠写真も別の場所にありましたよ。
この家とは別に本陣があったらしいんだけど、江戸末期にその本陣が没落したらしく、代わって本陣を務めたこともあったそうです。その後は郵便局を務めたこともあったのだとか。まさに地元の名士って感じの家ですね。で、その末裔がこうして土産物屋を営みながら、自宅もこうして公開していると。作られた町並みで、地域の人の息吹が感じられないなんて言ってごめんなさい。見るところを見ると、ちゃんとそこには昔ながらのものを守ろうとがんばっておられる、地域の方の暮らしがありました。
ほかにも、今年の◯回忌の人の一覧ってのが、お寺に貼られていました。それにはなんと、100回忌まで。つまり、100回忌を営めるくらい、ちゃんとこの地域には子孫が暮らしてるってことだ。ここの阿部家にも、さらに2年前だったかの同様のリストが貼ってありましたし、過去3代か4代かな、遺影も掲げてありました。なので、「いいものを見せていただき、ありがとうございます」と、ご先祖様に手を合わせておきました。
あと、こういうのはすごいね。
そのうちの一発を、ちょっと角度を変えるだけでなかなかアレな感じに(爆)。砲弾がもうちょっと長いと、完全にちょっとねぇ、なんと言えばよいのやら状態になるところでした。
続いて、大内宿町並み展示館へ。
さっきの阿部家とは違って整った感じではありますが、阿部家と違って復元の建物らしい。かつての本陣を再現したとのことですが、結局没落した本陣の建物はなくなっちゃったんだろうか。まぁ、萱ではなくトタン屋根にしている家も見かけたくらいだし、昔ながらのものを守り続けるのも大変なんだろうとは思うけどね。
なかにはこんな感じで、茅葺きにはしたけれど店舗にはなってないという家もありました。ここの住民はどうしているのでしょうか。それでも、自生している萱というものは初めてみました。
観光客が歩くメインストリートの裏に行くと、廃校になった小学校がありました。それでもこの体育館のなかで、萱が保管されているのを見逃しませんでしたよ。あとは、子どもはいなくなっても、地域のコミュニティ的な機能は残っているみたいです。建物が使われている形跡があったのでね。
最後は三澤屋で高遠蕎麦を食べました。高遠って長野県の地名なんだけど、それでもネギ一本で食べるのはこのへんのやり方だそうで。そして途中でそのネギをかじって薬味にするのだとか。かなり刺激的な薬味なので、ネギは残ってしまいましたがね。
ホントは天ぷらとかも美味しそうだったんだけど、今月はやたらと遠出が多くて、路銀が心もとない感じがしたのでぐっとガマンでした。で、会津を通って、今回の旅の目的のメインである福島市に向かうのでした。福島市で何をしてきたのかについては、別項にて。
Posted at 2016/09/04 21:41:04 | |
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