だいぶ前の話ですが、まぁタイトル通りの内容です。仕事の日程などをあれやこれやと考えて、初日に行ってきました。
初日ってのはたぶんだけど月曜公演のことが多くて、競争率が低めなんだと思う。あと、やっぱ仕事の日程が調整しやすいってのも大きいかな。今年のカレンダーだと建国記念の日とあわせた3連休の日も狙いに行ったけど取れなかった。というわけで7年連続15回目の苗場でございます。例によって特に印象に残っている曲や、それに関するとりとめのない感想などを。
Sign of the Time
去年のセットリストについては
当時も書いていますが、全般的に盛り上がらないようにしようというと語弊があるけれど、まぁ盛り上がりを控えめにしようという意図のもとに構成された感じがするものでした。が、今年については最初っからこれですから。ダークな世界観の曲ながら、場内は一気に盛り上がっていきます。なお観客は、前回の苗場や現在行われているツアーと同様、全員フェイスシールド装着です。額付近に来る文字が何種類かあるのは、あとになって知りました。
WANDERERS
確か「走る」というのが今年のテーマ。Sign of the Timeには「走って」という部分が、この曲には「走ろう」という部分があります。前者はクルマで、後者はバイクの曲という違いがありますけどね。わたしはこの段階ではわかっていなかったのですが、あとになって走ることが指す解釈が違っていたらしいことがわかります。てっきりロゴのビジュアルなどの通り、「人が走る感じ ≒ スポーティーな感じ」をイメージしていたのですが、そういうことではなかったと。今年はわけあって後日、かなり時間があったので、Y-MODEのコンテンツを味わいつくしたのですが、その結果あとになってわかったことが多くありました。
自由への翼
93年のアルバム、U-mizより。そのうちどっかで書こうと思って書かずじまいだから書いちゃうけど、出た当時このアルバムはあんまり好きじゃなかった。一時期追いかけたアーティストと、知ってからはずっと追いかけているアーティストってのがいると思うんだけど、このアルバムは前者になるきっかけだったかもしれない。なんか、ささらなかったんだよね。そんななかでも特にお気に入りの1曲がこれ。隠れた名曲だと思うぜ。あと、今回やってないけど、U-miz収録の名曲としては、
Julyも。
一時期追いかけたアーティストと、知ってからはずっと追いかけているアーティストの、ユーミンにおける境目がどこにあったのかについては、またそのうちどこかで。結局書かないかもしれないけど。
サファイアの9月の夕方
「あんまりやってなかったんだけど、こういう曲もあるんだと再認識して、今後ステージでやる機会も増えていくと思う」という趣旨の話から始まった曲です。曲のタイトルをクリックすると歌詞が載っているサイトに飛ぶんだけど、今になって改めて歌詞を読んでみて、今回のステージのテーマが見えてくる感じがします。コロナ時代だけど、それでも走っていくんだよという感じかな。で、序盤のダークな感じは、コロナに対するやり場のない怒りのようなものを表現しているのだと思います。
あの日にかえりたい
苗場名物リクエストコーナーの、3曲目だったかな? 今回は感染対策のためかユーミンとの間にアクリル板があって、最後にここにメッセージを書いていくのです。いいなぁ。ここに書く日のためにじゃないけど、人前でかけるレベルにまで練習して、今でも人前で書くことのあるサインがあるのに。でもね、1回当てられた人はもう当たらないんだって。
あの日にかえりたいは、たぶん、いわゆる松の曲で、リクエストコーナーでは歌われないような曲だと思っていました。でもきっと、思うところがあって歌ってくれたんだと思う。イントロで流れる女声のコーラスは山本潤子によるものなんだけど、彼女の話になってねぇ。もう表舞台からは姿を消しちゃって、連絡を取ろうとしても取ることができないと。自分の思うような声が出せなくなって、それをよしとしないからじゃないかって。そういう趣旨の話をしてくれました。それでも走っていくんだよという生き方もあるし、だから走るのをやめるって生き方もまたあるし。かといって、表に出てこない人が、表に出てこないから走っていないというわけでもないと思うし。考えさせられる話でした。
雨に消えたジョガー
タイトル通り、ランナーの歌です。雨に消えるだけあって、せつないんだけどね。この曲を知っているようなユーミン好きなら聴いてたらすぐわかったと思うんだけど、歌詞を変更して歌った! 歌詞の変更って結構うるさい問題で、これで封印状態にされちゃったとか、ひと悶着あった曲とかがいろいろとあるじゃない(爆)。なので本人の意向かと思ったんだけど、書いた本人の意向なら問題ないと思うんだけど、変更を提案したのは正隆さんだったそうで。その提案に対する本人の返答はあっさりと「いいよ」って感じのものだったらしいけど、だからこそ変更の意図は気になる。ちなみに、「・・・名前を大きな本で調べた」というのが変更後でございます。
Carry On
今回は特にアルバム「TEARS AND REASONS」からの曲が多かったけど、これもそのひとつ。最近いろんなステージでやっている気がしますが、個人的にもかなり好きな曲のひとつ。苗場は来年もやりたいと言うけれど、実際来年もできるかどうかはまた別問題なんだ。ずっと続けてきたものが、これからも続けていけるとは限らないってことは、本人や周囲の人達が一番わかっていると思う。それでも、行けるところまで走っていくんだよという思いを、この曲から感じたのでした。
ほかにもステキな曲、ステキな演出などなどあったんだけど、このへんで。また来年も来られますように。
といいながら、終演後に眠気と戦い、翌朝の出勤のタイムリミットが迫るなか走るのは過酷だった。走り続けると言っても、さすがに限度がありますよ(笑)。

Posted at 2022/03/21 10:16:31 | |
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音楽 | 日記