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JIN.JINのブログ一覧

2006年07月05日 イイね!

2006 「えっ!耐久?」

きっかけはメカの一言だった。
「筑波の奥の方ってどうなってんの?」
レース参加当初から何十回も筑波に同行してくれている彼だが、直線を通り過ぎる車をピットからしか見たことが無い。
「きゅって曲がって、ぐいーんて行って、
ぎゅぎゅぎゅってね・・・。」
必死の説明にも、彼「ポカーン」
そりゃそうだ、自分だって実際走るまでは何にも
わからなかった。
よし、何かの機会にスイスポに乗せちゃおう!
実際コースを走ってみれば世界が変わるかも?
(それに運転手の大変さがわかれば、次からもう少し
優しくしてくれるかも!!)
そして、チャンスは意外とすぐやってきたのでした。

レース直前、おまけにカップカーではなく普段営業回りに
使っているHT51スイフト1300ccでのエントリーは
かなーり無謀だった。
どノーマルの51に81スイスポの純正足回りとシート、
タイヤなどを組み込んだのはレースウィークの水曜日、
木曜日にオイル交換やブレーキエア抜きをして土曜日に移動、
ギリギリでなんとか間に合ったのでした。

それでも一抹の不安から事前に主催者に問い合わせ。
「みなさんノーマル車の方が多いですから、大丈夫ですョ」
それをまともに信じた我々が筑波のパドックで見たものは!
「げえっ、みんなボンネット黒いやん」
anzu号はともかく(笑)他のエントラントの皆さんも
低く構えたマシンで準備万端な様子。それに比べてうちの
51はまるで2階建てみたい。
「とにかく転がさないように」
これがスタート前の合言葉になってしまった。

パドックから直接グリッドへ、そのままレッドシグナルが
点いた。フォーメーションラップは省略らしい。
今回は11台のみでのスタートだったが、今後台数が増えた
際には危険かも。改善をお願いしたい部分だ。
レースは15分毎にドライバーを交代しつつ淡々と経過、
後続の邪魔にならないようブルーフラッグとバックミラー
ばかりに注目する。(泣)
レース後半メインストレートで見慣れたシルバーのスイスポが
迫ってくる。
S字で追いつかれ1ヘアでインを空けて先行させる。
シルバーのお尻を見ながら2台で走ると、去年までの
ワンメイクレースがフラッシュバックしてくる。
Keiからスイスポと舞台は変わったけれど、いつも少し
前を走っていたゼッケン19。
今回また一緒に走れるとは・・・。
そんな感慨に浸っていると、
「ありゃ、もう見えなくなっちゃった。師匠、容赦無いなァ」

ライセンスも特別な用品も必要なく、格安でエントリー出来る
スイフト耐久は秋に第2戦が予定されているという。
1300ccクラスの設定される次戦も参加できたらいいな。
だって、いつものカップ戦よりずっと楽しかったんだもん!
                 (順位はともかくね。)







Posted at 2006/07/05 15:06:10 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2006年06月29日 イイね!

2006 第3戦 流転!

「ピピピ、ピピピ」真っ暗闇にアラームの音。
覚醒すると同時に生じる自責の念。
世間は日曜日だというのに、オレは家族も仕事も
かなぐり捨ててこんなところで何をしているんだろう?
レース?嗚呼、エントリーするんじゃなかった。
筑波サーキット近くのホテル、午前4時。
スタートまであと数時間。

今季初のドライでの予選は6位。
上位陣には順当に実力者が揃った。そのなかに
切り込んでいくのは簡単じゃない。早いうちに
勝負しないと。
正午スタート!
1コーナーでほんの少し空いたインに鼻先をねじ込む。
「がしっ!」
立ち上がりでアウト側の車両と僅かに接触。
これはイン側の自分が明らかに悪い。ごめんなさい。
その先は、前も後ろも早い段階から離れて淡々とチェッカー。
5位表彰台でシャンパンも振ったのでした。
でも本当のドラマはこの後に・・・。

「○○選手大至急タワー3階大会事務局にお越しください。」
レース後の再車検で引っかかったことは分かっていた。
腹をくくって階段を駆け上がる。
もう一人の選手が終わるまで窓際で待たされる。
となりではマーシャルカーのドライバーが弁当を
かき込んでいる。彼はスタート時間が迫るとまだ途中の弁当
を放り出して慌しく出て行った。
「ここは見晴らしがイイなァ、あっ、師匠たちだ!」
ぼんやりとそんなことを考えていると名前を呼ばれた。
体育教官室で生活指導の先生の前へ、まさしくそんな気分
だったが、競技長は思いのほか紳士だった。
「キミ、もったいないなァ」
929㎏、その紙に記された数字はスイフトカップの
車両規定にあと1㎏足りないことを示していた。
この場では動揺し反発するドライバーが多いのだろう、
説明は実に丁寧だった。しかし結論はもう決まっている。
「最低重量違反で失格」
これが2006年 第3戦のリザルトになった。

でも、運転手は結果より内容が強く印象に残るので
意外と冷静だった。
去年、おととしのチャンピオンを視界においてのチェッカーも
初めてだったし。次に繋がるレースが出来た。
それに今日はもう1レースあるんだもん!(よくばり!)

                    つづく






Posted at 2006/06/29 02:41:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2006年06月12日 イイね!

2006 第2戦 波乱!

明日はスイフトスポーツカップ第2戦という土曜日、
仕事が終わらない!
今頃筑波で走り込んでいるライバルの顔が浮かんで
心ここにあらず。
無理やり机の上を片付けると、ネクタイを外しながら
駐車場で待ちかねていたMメカのもとへ。
さあ、いくぞ~!
勇んで上がった東名は「事故、渋滞60分」
「じゃあ渋滞解消待ちで夕飯でも」
PAでゆっくり飯食って交通情報を聞けば、「渋滞90分」
まだ混んでるナア、お茶でもしますか。
そろそろいいかな、「渋滞120分!」
げえっ!だめだ、行こう。
こんなときの対処法は一つ、
「○○ちゃん、たのむね~」とキーを渡して助手席で寝たふり。
Mメカはたっぷり2時間、強化クラッチでの渋滞と格闘した。
筑波近くのホテルに着いたとき、既にレース当日となっていた。

第1戦と同じく微妙なコンディションの予選。
終盤までタワーの下にゼッケンが出ていたが、のこり3周位で
前走車の集団に捕まる。「やばいなァ」
コースは徐々に乾いてきている。こんなときは、ラストアタックが勝負を決める。
案の定、チェッカー後に見上げたタワーには自分のゼッケンは
消えていた。

予選9位、順位以上に問題なのは奇数列ピット側のスタートだ。
ライン上のアウト側は既にドライ、でもレース中は走らない
イン側はまだ濡れている!こりゃ圧倒的に不利!
えーい、やっちゃるわい!
スタート!あっというまに後続に飲み込まれる。
意地を張った1コーナーの進入、前も横も囲まれて路面は
全く見えない。「あっ、濡れてたんだ」と気が付いたのは、
ブレーキングでフロントタイヤがロックしてからだった!
「ギャー!」
前に居るのは、普段からなにかと面倒を見てくださる
千葉の大先輩!この人にぶつけるのは人の道に反する!
「止まれ、止まれ、止まってちょーだい!」
ヨレヨレと1コーナーを立ち上がって更に2台に先行され
12位あたり。「はあ~」
でもこの日はいつもと違った。決勝直前にアドバイスを
いただき、一か八かで初めてのセッティングにトライ。
これがドンピシャで面白いように曲がるのだ。
がむしゃらに追い上げて6位走行中、気持ちに余裕があると
周りがよく見えてくる。
4番手で抑えるスイフトはコーナーでリヤが出て目一杯の様子、
5番手をいく彼は、シビレを切らして走りがラフになって
きていた。
メインストレートで2台が蛇行してインに寄ったのを見て
本能的にアウトから1コーナーへ。
接触、スピンを引き金に4台がからむクラッシュだったが、
からくも大外からクリア、4位でのチェッカーだった。

スイフトスポーツカップに参戦してからの最上位はうれしい
けれど、上位3選手との実力差を痛感したのも事実。
残りはたった3戦、どんなレースになるのだろうか?

PS
くるま無事でよかった。ぶつけたりしたら、カミサンに
どえらい目に会わされる。
次は、みんなのスイスポが無事だといいな!














Posted at 2006/06/12 02:12:25 | コメント(5) | トラックバック(1) | 日記
2006年05月06日 イイね!

LAP16 再出発!

その日、筑波サーキットはとても冷え込んでいた。
オフシーズンの2月、スポーツ走行に訪れた車も
まばらなパドックは見るからに寒々しい。
しかし車の少ないこんな日こそ絶好のシェイクダウン日和。
はじめて筑波に持ち込んだスイフトスポーツのステアリング
を握り締め、緊張と興奮のバランスの中で周回を重ねる。
それまでの軽のターボ車に比べて明らかに太いトルク、
シフトダウン時のダイレクトな回転フィール、
NAの1500㏄エンジンは、走ることが楽しい。
この車ならさぞかし良いタイムが出るだろう。
期待してタイムチェック。
「がーん!軽と変わらん!!」
前途多難なのだった。

2004年のシーズンが終わった。
ある日社長に呼び止められる。
「おいっ、スイフトやりたいのか?」
「はっ、はい」
「じゃあ、すぐ車手配して」
「あっ、ありがとうございます!」
他の仕事はほっぽり出してTELしまくる。
「もしもし、そっちの営業所の試乗車、距離いくつ?
ふむふむ、じゃあそれレース車にしちゃうから、
ちょーだい!」
相手の店長も呆れながらも笑って許してくれた。

第1戦まで時間が無い。最大の難関、ロールケージ
取り付けの為、工場の片隅を借りてとにかく車をバラす。
一旦車内で仮組みしてフロアに開ける穴の位置をチェック、
そこだけアンダーコートを剥がしていく。
事前の情報で最低重量違反で失格になった車があることは
分かっていた。不用意に軽量化してしまうと危ない。
でも、アンダーコート剥がすのって昔の紙芝居屋さんの
「かたむき」みたいでおもしろくて、つい
やりすぎちゃうんだよねェ。
(ニヤッとしたあなた、スーパーカー世代以上ですね。)
モータースポーツのベテランには笑われるかもしれないが、
ロールバーパッドを手にみんなで顔を見合わせてしまった。
どう考えてもパイプの方が太い上、繋ぎ目に
ステーまで出ている。まともに入るわけない!
「切るか?」
これはドライバーの必死の頼みで却下!
水、CRC、しまいにゃベビーパウダーまで持ち出してみたが
全然ダメ。結局尋ねた先で「エアを使え」とご教授いただき、
3人がかりでやってみる。
あら不思議、エアガンを突っ込んで膨らんだパッドは
ウソの様にスルスルと収まっていくではないか!
頼るべきは先人の知恵。あ~あ、切られなくて良かった。
こうしてチームを挙げての終業後の突貫作業で
スイスポのレース仕様が出来上がった。

前日から何度も見返した天気図は、北関東は雨または雪
と伝えている。しかしシェイクダウンの予定は今日。次に
いつ行けるかはわからない。
えーい、行っちゃえ!
午前3時、自宅前で見上げるのは満天の星空。
「ああ、レースの神様が助けてくれたんだ。」
積載車で意気揚々と東名へ。
御殿場インター通過。フロントガラスへ「ポツリ、ポツリ。」
やがて「ザザー。」
大丈夫、組んだばっかりのタイヤはどうせバリ山、
雨でも走れる!
それでも首都高の渋滞中に茨城へ転勤になったかつての
同僚にメール。「こっち?今、雨っすよ。」
そうでしょ、そうでしょ、レースの神様がついてるもん。
谷和原インターを降りると、「ありっ!」
対向のトラックが白くなってる。段々まわりの畑も・・・。
やがてたどり着いた筑波のゲートには、
「本日のスポーツ走行は中止です」
の無情な看板。
「お~い、レースの神様~。」
なかなか予定通りいきまへんなァ。

帰りの首都高は、都心でも降り出した雪のおかげで大渋滞。
積載車のハンドルを握りながら誰かの言ったセリフを
思い出していた。
「レースは思い通りに行かないから面白い!」
ほんとかなァ!
                      つづく










Posted at 2006/05/07 01:18:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2006年04月20日 イイね!

2006 初陣!

トップを行く白いスイフトに、後続が容赦なく
襲い掛かっている!
バックストレートでは各車の思惑どうりにラインが
交錯し、ひとかたまりになって最終コーナーへ
飛び込んでいく。
それを後ろから見ながら「何かありそう!」と
思いつつダンロップ下を抜けると・・・。

決勝前夜、何度も確認するのは翌日の天気予報。
市販ノーマルタイヤのBS製プレイズを使うスイスポカップ
だが、残り溝の大小により晴雨を区別している。
70%の降水確率では選択は当然「バリ山」だ。
ところがこのきまぐれな天気に大いに翻弄されることに
なってしまった。

明けて決勝当日、予選開始時はウェット。
ところが17台のスイスポが走り始めるとライン上は
徐々に乾き始める。
後半はコーナーごとにドライとウェットが混在する
難しいコンディション。結局これに合わせ切れないまま終了。
10位と下位に沈んでしまった。
周りが気を使っていろいろ慰めてくれるが、運転手はがっくし。
そりゃ遠い目もしちゃうってもんさ。
でも隼クラスの予選を見ていて思った。
クラッチトラブルで予選半ばでピットに入るマシン。
1ヘアの進入でエンジンブロー、派手に白煙を吹き上げて
息絶えるマシン。
それに比べりゃ走れるだけまだマシ!
ようし、失うものは何も無い、スタートで勝負だ!

レッドシグナル消灯、スタート!
アウトサイドから1台かわして1コーナーをインで回る。
1ヘアとダンロップ下も併走状態だ。
2ヘアを立ち上がったバックストレートで前から数える。
「1、2、3、4、・・・おっ7位に居る」
トップのペースが上がらないのか、集団がばらけていかない。
直線では各車ラインを変えて隙を窺っている。
S字で前走車が急に何かを避けた。
「んっ、サイドスポイラー?」
落下物はトップグループで接触があった証拠。
1度接触があると、2度、3度と繰り返す事が多い。
「こりゃ何かあるかも!」
これだけの台数が密集していれば何かあれば大きく
順位は変動する。それをチャンスにしなければ!
ダンロップ下を抜けて80R、2ヘアに視線を移すと、
「あっ!やっぱり!」
2台のスイフトが重なるようにスピン!脇をすり抜ける。
「誰だったんだ?」
直線でルームミラーに目をやったとき、
そこには激しくコースアウトするマシンと
コースへ転がり出るスポンジパッドが!
赤旗中断。大きなクラッシュになってしまった。

第2パートでは終始後ろから迫られる苦しいレースになった。
「あと何周、あと何周?」
後ろばっかり気にする様ではペースはあがらない。
2ヘアの立ち上がりで並ばれ、そのまま最終コーナーへ。
イン側の相手が有利なのは百も承知、でもこっちにも
意地がある!
アウトから速度を乗せたまま旋回、併走したまま
メインストレートへ。もうドアミラーが重なる位の
接近戦だ!
結局1コーナーで抜かれちゃったけど、今回1番充実した
勝負だったな。

6位は決して満足できる結果ではないけれど、
新しい体制でチャレンジする2006年の初戦で
入賞できてよかったなァ。
応援に駆けつけてくれた友人やチームのみんなでシャンパン
を回し飲みしてそう思った。
第2戦もすぐに迫ってくる。
つぎはどんな週末になるのだろうか?




Posted at 2006/04/21 00:07:51 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

35歳を過ぎてからモータースポーツに目覚めました。 今でも走るたびに新たな発見があります。 さぁ、次はどこ走ろう!
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