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CHAN YOKOのブログ一覧

2013年01月19日 イイね!

Sei davvero speciale Zagato.

Sei davvero speciale Zagato.










特別な思い入れが無ければ 付き合う事が出来ない
触れては見たいが 触れたくは無い
憧れはあるが それは誌面や画面の中・・・


話は遠く遡る ある青年がAlfa Romeoを知ろうとしていた
知るために青年は 164と言うAlfa Romeoを手にした
本当に深く考えずに好奇心と興味本位 それだけだったのかも知れない
その青年は事もあろうに ヴィンテージなABARTHとAlfa Romeoと生活したいと願った
青年はバイクにも乗っていた 空冷のDUCATI・・・どうやらイタリア人にでもなりたいらしい

青年の頭の中はこうだ
「気候の良い時期のワインディング イベント参加の時はABARTHで」
「普段の足と食事や旅行なんかはAlf aRomeoだな デートの時もAlfa Romeoは良い」
「DUCATIは乗りたい時に乗るんだ」
まったく世間を知らない青年は甘い夢を見た・・・
こんなに上手く事が進むはずもない Alfa Romeoは青年とは向き合うつもりは無かったらしい

「嘘だろ・・・こんなにも早く 俺を裏切るのかよ・・・」

その時は164を復活させたい気持ちだけで もう1台車両ごと手に入れ部品取りに
だがそれも上手くいかなかった 164の故障はエンジンであったが
自分と普通の修理工場のオジサンとで長い時間をかけてOHは完了したのだが
雨ざらしで長期放置された赤いボディーは見るも無残にクリアは剥がれアルファピンクになっていた
忙しい合間にエンジン修理を優先していて 車体の方はほとんど何もしなかった報いだろう

「あのV6をもっと堪能したかったな・・・みんなが言う通りAlfa Romeoってダメなのか・・・」

青年は意気消沈してAlfaRomeの事など もう考えたくも無かった
だがそれはたった3日しか続かないのであった
”逆三日坊主”とでも言うのであろうか 青年は書棚の扉を開けた
そこで手にした本はAlfa Romeの書籍であった 何冊も何冊も取り出した
何かを調べる為に・・・いや調べると言うより寧ろ触れたかったのだ 
Alfa Romeo最後のFRにして3ℓV6の集大成とも言うべき1台の怪物に・・・
もうどの書籍も同じ所ばかり読んでいるのでボロボロになっていた

「気になって気になってしょうがなかったんだ 164を買う切っ掛けになったのだって
こいつの存在があったからだ 日に日に気持ちが高ぶる 我慢なんてしていられない」

ある年の12月の日曜日だった 青年はついに販売店まで見に行く事を決心した
そのショップには2台あった 選べる事が良いだろうと言う判断により目黒まで行ってしまった
そうAlfa Romeを・・・V6が搭載されているSZを・・・
そして販売店に着いて1時間もしないで契約してしまったのである

納車日は12月24日クリスマスイヴだった お店の人が気を効かせてくれたのだろう
だが別にプレゼントされた訳でもないので そのサプライズは大して嬉しくも無かった

スタッフから注意点など一通り説明をされたがほとんど覚えていない
もうすぐ走りだしたい衝動に駆られていたからだ そして運転席に滑り込み中を見渡す・・・

「やっぱり洒落てやがるな コイツの内装は」

納車の手続きが終わり いよいよお店を後にする時が来た
やたら緊張するのが分った 手には若干の汗をかいている
小さなクローバー型のキーを捻りスターターを回すと 普通では無い何か違う空間がそこに生まれた
バルクヘッド越しに聴こえる”カチッカチッカチッ”と言う機械式時計の様なメカニカルノイズ
後方からはおぼつかないアイドリングの164とは全く違う排気音
確実に聴こえるのだがボリュームは小さめである

何ともポジションが合わないシートを ”なり”に合わせ クラッチを踏みこみ
やたらストロークがあるシフトを1速の位置に グーッと押し込むように入れ
スタートさせようとアクセルを踏み込むと さっきまでの機械式時計の様なメカニカルノイズは
打楽器の様にリズムを刻み始め インジェクションながら木管楽器の様な吸気音を奏で
背後より遠く聴こえてくる排気音は さながら管楽器の様に吠えだし
車内にいる物をまるで”オーケストラの古典派二管編成の演奏”の様に包み込むのである

青年は目黒通りをどう帰って行ったのか 環八をどう走ったのかまったく記憶に残していない
記憶に残るのは”自分が指揮者になった”オーケストラの演奏とあの甘いフレグランスの香り
伊達な内装と奇怪な形のフロントガラスから見えるフロントフードの峰だけであった

「こいつはAlfaRomeなのか? 一体これはなんだ・・・」

そして青年は今頃気付くのである 

「これがAlfa Romeo・・・”特別な”・・・ 現代の・・・”Sprint Zagato” ・・・」

そして青年は深々とAlfa RomeoとZagatoのエンブレムに向かって頭を下げた


CHAN YOKOさんが言いました 「Sei davvero speciale Zagato.!!」
                    「ザガート 君は本当に 特別なんだ!!」



【あとがき】
     ストックの状態だとさほど速い感じはありませんが 官能性はかなりの物でした

     前後の重量配分のせいなのか足回りのせいなのか
     山道で2回ほどスピンした事があります 本当にその場でクルっと回ります
     ドリフトも割と容易にこなせます ですがタイヤが古いと危険な気がします 

     私は排気系と足回りと全然合わなかったシートを変えましたが
     何もしないでそのまま乗るべきだと思います
     
     所有している期間は4年くらいでしたが 余り乗る事は無かったと記憶しています
     
     ですが とても素晴らしい自動車であったと私は断言致します


     


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Posted at 2013/01/19 01:23:51 | コメント(4) | トラックバック(0) | アルファロメオ | 日記
2012年11月20日 イイね!

アルファロメオに快楽はありますか・・・?Vol.1 F・モーリアックさん言っちゃって

アルファロメオに快楽はありますか・・・?Vol.1 F・モーリアックさん言っちゃってこんばんは
今日はアルファロメオです

実はアルファロメオの記事は書く事に
多少躊躇する所がありました
けれど過去の所有車について書いて行きますと
公言した手前やはり書かないといけないだろうと思い
書く事にしました
初めてのアルファロメオであった164についてです



まず164の事の前に 何故アルファロメオの記事を躊躇するのかと言う事ですよね
普段の何気ない会話だったりすれば 勿論アルファロメオに対しての
コメントを気安く出来るのですが 事こう言う場になると尻込みしてしまいます

何故・・・それにはこの自動車メーカーの歴史を少し学びましょう・・・
1910年にA.L.F.A.で端を発し1918年にニコラ ロメオと言う実業家の方が
買収した事によって社名がALFA ROMEOに
同年には既にGPマシンを製造し参戦活躍を果たし
同時に俗に言う「オートクチュール」様式に則った超弩級高額自動車メーカーでした

およそ100年も前にこの様な方法で乗用車を製造しGP参戦で輝かしい成績を収め
およそ80年も前にレーシングカー同様なDOHCエンジンを搭載した市販車を販売し
戦火にもまれた終戦後は「プレタポルテ」様式になったとは言え そこはプレタポルテ・・・
高級既製品であり決して手抜かりがある様な物作りはされていません
そんなこのメーカーの歴史が余りにも重く・・・



なんてね・・・w
こんな受け売りと前振りは「もう良いよ!」って事ですよね・・・w

まず164を選んだ理由です
当時趣味の自動車がアバルトだった為
さすがにそんな自動車だけで生活できる訳もなく
何か探そうと どうせ乗るならイタ車で行こうと
そう思っていた当時こんな本に出会いました

ロメオ好きの方々にとっては きっと馴染み深い本だと思います
ロメオと出会い ロメオとの幸福な日々 ロメオの歴史にさえ興味を持ち
果てやイタリアの文化や歴史にまで興味を示して行く著者のエピソードが
赤裸々なまでに書されていて当時何度も読み返した記憶があります
その中でも164の部分に私は惹かれました
アルファロメオ+ピニンファリーナ・・・誰もが絶賛するV6エンジン・・・
こうして程なく私は赤いコーンズ物の164Superを手に入れていました・・・

実際運転した感じは大きさを感じさせずFFと言う事も気にならい程
山道では軽快に・・・いや寧ろ果敢にコーナーを攻める事もできる立派な物で
V6の甘美なサウンドに酔いしれながらのドライビングは中々の物でした
高速走行も得意分野のようでどの回転からもトルクフルで踏めば前に出るという感じ
特徴的な内装とあのアルファロメオの椅子の下のフレグランスの香りと
ピニンファリーナのデザイン・・・

赤いあんなに大きなセダン「少し恥ずかしいかな・・・?」とか思いましたが
そんな事も忘れさせてくれる車・・・

「ああ・・・良いなっロメオ!」

周りのみんなは批判が多めでしたけどね
ある者は「案外良いな 自分じゃ買わないけど」
ある者は「だめだろーこれ 壊れんじゃないの?」
ある者は「禁断の果実は味わっちゃまずいんじゃ?」
ある者は「快楽を味わうような物か?」

いーや F・モーリアックさん言っちゃって
「ばかな 味わってはならない快楽などあるものか」
うんうん そうですとも


ですがね・・・こいつは期待を裏切りません
ちゃーんと半年で壊れましたよ・・・
クランクメタルが逝っちゃいました・・・

その為に部品取り用にもう一台164買ったのが2台目のやつです・・・;

歴史的に見ても頭が下がる思いのアルファロメオ・・・
良い勉強をさせてくれます


今日はスペシャルゲストも用意してます

もう中学生さんどうぞ・・・
「ためになったね~ ためになったよ~」


Vol.1って事はVol.2あるの? 
はい 勿論あいつスプリントザガート・・・
また気が向いた時にVol.2は・・・(・_;)

長文お読み頂きありがとうございました
Posted at 2012/11/20 02:36:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | アルファロメオ | 日記

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