痛風おやじのブログ一覧

明日から一般公開の東京モーターショー

２１日付朝刊の朝日新聞の経済欄に記事が載っていた

モーターショーの概要の他、「若者の車離れ、国内生産危機感」という小見出しに目がいった


新車の販売台数を比較して落ち込みを強調しているが、少子化やら経済不況等を考慮すれば

当然の成り行きであり、自然な数字だという気がするが、なぜか若者を関連付けている

国内の自動車メーカーは販売拠点を海外に移し、生産工場も海外に作っておきながら

今頃になって国内市場とか生産に危機感と言うのは、いささか虫が良すぎるように思う

その国内の自動車産業界が若者にクルマを買ってもらおうと商品開発に力を注いでいるんだそうだ


日本自動車工業会の2008年の調査資料が載っていた

その資料というのは「大学生の年頃に興味があったのは？」

クルマのランキングは　　　 現役の大学生　　　１７位

　 　　　　　　　　　　　 　　　 　２０～３０歳台代　 １０位

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ４０～５０歳台代 　 ７位

地方と都市部とを一緒にできないが、クルマは親が持っていれば交通の便としては足りてしまう

趣味の観点ならインターネットの普及を外すことはできない

音楽やファッションなど趣味の多様化、選択肢が増えたことは、昔と大きく違う


記事には触れていなかったが、若者をとりまく就労の厳しい環境

をあげないと記事としてダメでしょう（;￣O￣）

昔も若者の賃金は低かったが、税金や年金の比重は高くなく、氷河期のような就職難ではなかった

大手企業に就職しても激務で余暇さえとれず、心身ともボロボロ寸前になるまで追い込まれる

こういった環境が改善もされず、「若者の車離れ」などと能天気なことをメーカーが議論してるうちは

ダメとしか言い様がない


さらに、クルマの本質とデザインについて、２０歳代のワタシの息子や娘は口を揃えて

「いかつい顔して、どれも一緒　　　燃費やら多用途レジャー仕様のクルマに夢なんて持てない」

娘・・・「ヘッドライトやフロントグリルの格好には腹立たしさを覚えるよ(｀・ω・´)」

　　　　「昔のデザインの良さが今のデザイナーにどうしてわかんないんだろう？」

ワタシ・・・「たとえ分かるデザイナーがいても、社の方針が優先されてしまうんだろうなー」


今回のショーでは環境技術面の他、スポーティなバージョンも見られる

ニューモデルのコペンやホンダビートの後継にあたるＳ６６０も関心が高い

　　　　　　（・・・・正直、ワタシは旧いボディの流れを受け継いで欲しいと思った）

でもなー、モーターショーに大きな関心を寄せてる割合自体が中高年じゃーないのか？


息子や娘はモーターショー開催自体を知らず、コミケの方がはるかに関心が高い

息子は自転車と公共交通機関で移動手段は足りているからと自動車免許すら持っていない

娘は免許を持っているが、東京暮らしでバカ高い維持費にクルマを持つなんて愚の骨頂と

ペーパードライバーのまま名古屋に帰ってきた


そうそう

諸税金・自賠責と任意保険・車検制度・駐車環境・・・これら維持費に係る内容は記事になかった

旧態然とする速度規制や交通法規もある　　・・・あげたらきりがない

メーカーだけでなく行政も、これらを改善見直していかないと

「若者」ばかりじゃなく「国民」が車離れしてしまうぞー

ワタシ？　　かろうじてぶら下がってますヽ(´Д`；)ﾉ