
正月に両親と温泉旅行に行ってきました。こういう時に活躍するのがVOXYです。両親は86歳と84歳の高齢者。しかも、父は去年心臓の手術をし、あまり長く歩くことはできません。VOXYは、車椅子を畳まずに丸ごとラゲージスペースに入れられるのです。しかも、僕のVOXYは4WD。冬のドライブには強い味方になってくれるのです。
今回は、父の体調も考えて近場の温泉の中から瑞浪市(岐阜県)の鬼岩温泉を選びました。父は、若い頃に職場(トヨタ自動車)の旅行で行ったきりで50年ぶりくらいと楽しみにしていました。
10時過ぎの遅い出発で、まずは東海環状道で各務原まで行きました。僕の新しい職場の大学を見せたかったのです。そしてもうひとつ、父がインターネットで調べた各務原の法福寺に行ってみたいと言っていたのもその理由です。高齢になってからの心臓の手術で一度は「死」を覚悟した父は、お不動さん(不動尊)の夢をよく見たと言っていました。それでネットでよく調べていたようです。
各務原の法福寺は思ったより大きなお寺で、スピーカーから読経が流れ、信仰心の薄い僕も、なんとなく御利益がありそうな感じがしました。
その後、R21で東に向かい、途中のラーメン屋で昼食をとり、可児に向かいました。可児の道の駅で店内をぶらぶらしたり、コーヒーを飲んだりしてのんびり過ごしました。僕と妻と、そして父と母の4人で喫茶店・・・これから先、何回そういうことができるのだろうと思いました。
鬼岩温泉は可児からすぐです。早めに旅館に着き、両親はすぐに温泉に入りに行きました。
翌朝は鬼岩公園の散策を楽しみたいところでしたが、狭くてアップダウンの多い遊歩道は車椅子が使えず、クルマで公園の端の松乃湖に行ってみました。何も無いダム湖でしたが、露出した岩で少しきれいな景色になっていました。桜の木が多く、春になればきっと美しい風景になると思います。
帰りはR21を使わずに、旧中山道をたどりました。狭い山道でしたが、一里塚があったり、小さな馬頭観音があったり、確かに昔の人が歩いた道でした。中山道は、馬篭から先の木曽路は有名です。しかし、京から江戸までの街道で、ここ美濃路も多くの往来があったのです。
細久手宿の大黒屋は、かつての旅籠そのままの姿で残っていました。
大湫宿は、数百mに渡って宿場町が保存されていて、観光客のいない奈良井宿という印象でした。クルマから車椅子を出すと、父は「そんなものいらん。杖があれば大丈夫だ」と言って、歩き始めたのです。術後の父の心臓はほとんど元通りに戻っているようで、年齢からくる足の衰え以外、とても元気です。母も、心配そうに父から離れずに寄り添うようにして歩いていました。神明神社の樹齢1300年の大杉は圧巻でした。平坦な道なら父もいっしょに散策できる。それがなによりもうれしく感じました。それに、観光地化されてない古い町並みに心が洗われるような、そんな気分も味わいました。
旧中山道はR19に合流します。瑞浪から南に下り、豊田に帰ってきました。またいつか、近いうちにこういう形でVOXYの活躍の場を作りたいと思いました。
Posted at 2014/01/28 23:34:46 | |
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