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オペルのカタログが本棚から出てきた。トラヴィックに乗っていた頃に入手したもの。あの頃のオペルはデザインが今風に一気に変わってすごく勢いがあった。特にアストラなんかはとてもエネルギッシュな造形を与えられていて色気すら感じるデザインになった。今見ても古臭さは全く感じない。実際に今日は街中で見かけたけど今でも全然イケる。リアランプにスモークがかかった部材を使用したりしてデザイン的にも新しい技術を採用して結構チャレンジングな取り組みをしていたように思う。シートもいかにもドイツ車然としているけれどVWのあくまで事務に徹したような仕事じゃなくてどこか色めいた雰囲気を醸しており自分の感性にすんなり落ちる。とてもいい塩梅。ただ惜しむらくはインパネ。小さいボタンが細々と配列されており落第点（カタログのインパネ写真撮るの忘れた汗）。機能性を犠牲にしてデザインを優先したとしても成功しているとは言い難い。Bザフィーラには一度試乗する機会があった。ステアリングが小径になりとてもスポーティーに生まれ変わった。トラヴィック（Aザフィーラ）が持つ野暮ったい雰囲気から一気にジャンプアップした感触があった。3列目を起こすためのハンドルなど細かいところにもちゃんと改良が施されていて非常な真面目なメーカーという印象を持ったのを覚えている。トラヴィックを買ったばかりなのに買い替えを勧められたな汗。。シグナムなんかは今のDS5を彷彿とさせるスタイル。独特な印象はあったけどこんな前からDSに先んじていたのね。当時は車にはまだまだ疎かったけど疎いなりにただ質実剛健を謳うだけのドイツ車メーカーではないどこか異端な雰囲気を持っているこのメーカーにはシンパシーを感じていた。決してドヤ顔で主張するわけではないけれど心の中にはラテンにも通じ得るかのような熱いものをフツフツとたぎらせているイメージ。でも表向きはれっきとしたドイツ車。そんなバランスの良さに惹かれていた。いつかはちゃんとした笑オペル車オーナーとなることも心のどこかでは夢見ていたのかもしれない。オペルも結局は日本から撤退。そしてまさかのPSAグループに吸収。そのPSAシトロエンの車に今は乗っている。不思議な縁だ。

↓アストラ




↓ザフィーラ






↓シグナム




↓おまけのトラヴィック