ルノー新型カングーに試乗。初代後期型は前車トラヴィックの購入後にすぐに欲しくなり、乗り換えるかを割と真剣に悩んだ車。なので思い入れは他の車よりもわりかし大きい。ただ、類に漏れず年々肥大するカングーを見るたびに遠くなっていく思いを感じずにはいられなかったわけだが汗、今回は果たしてどうか?まあ予想していた通り、歴代にはまだあった緩さが今回でほぼなくなった印象。それは他のルノーモデルだってそうではあるのだが汗、やっぱりカングーは商用ベースなこともあり最後まで緩さと言うか雑さというか笑、そういったある種の趣きを残していたモデルだったかと思う。特に大きく印象が変わったのは後部座席。なんか今まで感じていたワクワク感を全く感じないのだ。少なくとも先代にはまだあったと思うし、我らがシトロエンのベルランゴにはまだ健在なことは確認している。なのに新型カングーにはもうない汗。これはある意味由々しき事態かと笑。なんと言うか、こう言うと自虐に聞こえるかもだが汗、我がピカソみたいな後部座席の印象と言えばよいのか。。とにかく、スライドドアを開けた時に向こう側に見えるスライドドアの見え方やそこに鎮座する座席の遊園地のアトラクションのそれのような佇まい、それらが全体として醸し出していたカングーならではのあのワクワクな感じがもうないのだ。いわゆるただの乗用車の後部座席に成り下がってしまった印象。いや、ルノーとしてはその乗用車然たる雰囲気をもって進化というのだろうが、果たしてカングーに限ってはどうなのか?そんな調子なので、もちろんコクピットもすっかり様変わりしていて、他の現行ルノーモデルと同様のいわゆる普通の乗用車と同じものになっている。乗って走らせたときの目線の高さも今回は乗用車に近いように設計されたとの営業談。メーター上の物入れはまだ存在していたが、頭上の物入れは容量が縮小化されていた。さらには、あろうことかカングー名物の天井下収納ボックスが完全に無くなってしまっている。これはさすがにショック。これじゃベルランゴのほうがよっぽどカングーっぽい笑。すっかり骨抜きにされたような様相だが、走りのほうは剛性が増して不安のない骨太な走りっぷり笑。乗り心地もめちゃ良い。単純にピカソとの比較は難しいけど、安心してアクセルを踏める感じ。気になったのはハンドルの軽さとペダルの頼りなさか。まあどっちも慣れたら問題ない内容。下位グレードのクレアティフが395万ナリ。しかも今回はディーゼルも導入しており419万。同じ1.5Lディーゼルのベルランゴは427.7万なのでカングーのほうがやや安価。なんとなくちょっと否定的な雰囲気で書いてきたが、トータルとしては悪いわけでは全くなくて、歴代のカングーらしさが順当に(?)無くなった新型モデルということなのだろう。これまでのカングーじゃいられないのもなんとなくわからないではないが、じゃあフランス車風情好きの我々の嗜好はいったいどこに向けて発散すればよいのか?その緩さというか適当さというか雑さというかクセというか。。そういうものはもう淘汰されていくものなのか、とちょっとセンチメンタルな気分にもなった次第。














5年目の車検は税金とバッテリー抜きで20万弱也。ちょっとお高めか汗。で、代車はC3。C3になるとは聞いていたけどなんとニ代目C3笑。いやいや、ラッキー!新型でももちろんよかったけど、せっかくなら今後乗る機会も失われていくであろう方が貴重だし。でも全然バカにはできないよ。というか、たぶんこっちの方がお金は掛かってる、といった趣きの内装。まあ、ナビがなかったりエンジンはキーを挿して捻るやつだったりするけども、なんともリッチな雰囲気。しかも全然古さを感じない。このあたりさすがはフランス車。必要十分ならホントは全く問題ないんよな、などと思わせる佇まい。そうそう、何よりもリッチな気分にさせてくれたのは巨大なゼニスウインドウ。ピカソにもあるけど実はガラスの長さはこのC3より小さい(クルマのサイズを考慮すると)。そんなピカソのゼニスウインドウをゼニスと呼ぶに憚(はばか)られる気分になったことを正直に告白しよう笑。二代目C3のこっちは正真正銘のホンモノ。今となっては新型にはこの巨大ウインドウすらない。このゼニスをリッチと呼ばずして何をリッチと呼ぶのか笑。窓の中央を走る細いレールも気分を盛り上げる。しかもガラス上方は直射日光を和らげるために薄いスモークになっている。これまた気の利く仕様。エンジンのボリュームは不明だが走らせるとなんとも小気味良い走りっぷり。8万2千kmをわずかに超えて年季は入っているはずだけどヤレ感は全くナシ。素晴らしい。街中で入るのは3速まで笑。運転席の足元が狭いのはまあ仕方なしか。シートはピカソほどではないけどそれなりに硬め。街乗りで走る分にはこれで十分と思わせる。いや、やっぱりいいんだなフランス車って。















久々の試乗、新型プリウスに試乗。今年の箱根駅伝で衝撃のデビュー笑を果たした新型プリウス。だいぶ攻めたそのデザインは普通に悪くないと思わせる。なにより後ろ半分のデザインがいかにもスポーティな様相。リアフェンダーは相当にグラマラスだ。しかしその見た目通りに後部座席は狭い。普通に座ると頭が当たる。それで思い出すのはデザインに全フリした新型ヤリス。あれも完全にデザイン重視だった。最近のトヨタはなかなかにデザインで攻めているが、直近で出てきたクラウン、プリウスといずれも似たような鉄仮面デザイン。これからのトヨタはコレがベースになっていくんかな?内装は大きく改善されたと各所情報で見るが、まあ良くはなったんだろうけど、さ程大きな感動もなく汗。最近はどのメーカーも内装には力を入れてきてるから、コレくらいはできてないと逆にキビシイだろうとは思う。乗り味は結構硬め。かなりのゴツゴツ感。エンジンは2Lにアップして静かになったらしいが坂道ではなかなかの唸り声を上げる。先代のプリウスには多分乗ったことがなくて、乗ったのは相当に前なので、それと比べると大幅に進化したとは思う汗。でも「生まれ変わった」までは行かないかな。この際、思い切って完全にスポーツモデルにしても面白かったのにね。今となってはトヨタ車はほとんどのモデルにハイブリッドをラインナップしていて、プリウスのプリウスとしての役割はもう終わっているわけだし。久々のコンバーチブルがプリウスで出てきた!とかなら相当にセンセーショナルだと思うんだが。。さすがのトヨタもそんな余裕はないか汗。













VW ID.4に試乗。VWがEVモデルとして販売しているIDシリーズの中で初めて日本に導入されたモデル。調べるとIDは3から6までラインナップしている模様。そのうちの小さい方から2つ目ということか。でも実車を見ると結構大きい、というか長い。全長4585、全高1640でピカソよりちょっとずつ小さいかほとんど同じくらい。並べてみても似たようなサイズ感。同じ白なのでなんとなく似ても見える汗。ドアを開けようとするといきなり見たことのないドアノブデザイン。昔のフラップ式に見せて内側にスイッチがあり電磁式で開く仕組み。これが見た目もスッキリしていてなかなか良い。と言うか電磁式のドアノブって初めて見たかも。しかも内側のドアノブも同じく電磁式。この新型モデルは随所にこういった電気系のスイッチなりを採用していて、もちろん乗っても電気なのでなんと言うのかいかにも電気づくしの印象(語彙力笑)。中途半端に電気系スイッチを使われると昔の人間としては機械式じゃないことへの不安感(壊れたらどうする?)に苛まれるのだが、IDみたいに動力も電気でその他もほとんど、となるともはや諦めというか笑、そういうものとして身も心も浸るか、といった心持ちになる。そのことに対して特にイヤな気持ちにもならない。どっぷり電気式自動車を味わうといった感じか。走らせると、やはり純正の電気自動車はe-Powerのようななんちゃってとははっきりと違う乗り物、と強く感じさせられる。なんといってもエンジン音がないことの別世界感がスゴイ。さらにはそのシームレスなパワーの出力が別の乗り物感をさらに強める。トヨタのハイブリッド車の発進時は電気モーターだが、IDにはあの「ヒーン」という耳障りな音もない。とにかく乗っていて雑味を感じない、極めてシンプルでクリーンな印象。電気自動車に乗るのは初めてではないが、何度乗っても別世界のイメージを抱かせる。で、もしかしたらだが、このモデルのクオリティの高さもその印象を強めている可能性が高そう。乗っていて電気自動車にありがちなキワモノ感はもうほぼない。リーフなんかに最初に乗った時は新しい時代への、といった何かしらの枕詞がつくイメージが強かったが、ことこのIDに至ってはメーカーの本気度が高いという頭もあるせいか、極めて普通の乗用車の感覚。それでいて乗用車としてのクオリティも高い。高いクオリティだからこそキワモノの印象を持たせ得ないということなのかもしれない。このあたり電気自動車に先んじたメーカーならではといったところか。さすがと思わせる。















日産新型エクストレイルに試乗。以前よりこのテのクルマ(いわゆるSUVのことだが汗)の中では悪くない位置に付けてるモデルとの認識。街中でも結構走っている。姿かたち、サイズ、乗り味などトータルでちょうど良いバランスということなんだろう。そのエクストレイル、新型になってジュークから始まった上段にポジションランプ、下段にメインライトを構える二段ライトの顔つきとなった。一時期ジープチェロキーにも採用されたこの配置デザイン、当時は個人的にとても刺さったことを覚えている。その後のマイナーチェンジで普通のデザインに変更された時は残念に思ったもの汗。ちょっとデザインとしては突飛すぎたからかと思っていたが、日産は新型ジュークに続いて新型エクストレイルにもこのデザインを採用している。もちろん我らがシトロエンも元祖変態メーカーとしての拘りを見せるべく(?)Cエクスペリエンスコンセプトで発表されたVルミナス・シグネイチャー(あまり聞かないがこう呼ぶらしい汗)を次世代シトロエンのデザインとして上下二段のライトデザインの新型車を輩出している。ひと世代前ではあるが我が愛車にも同様の二段構成のデザインが採用されている。そんなわけで、この新型エクストレイルのデザインも嫌いじゃない。実車を見るとなかなかの迫力。最初に販売されたのが北米なだけあって押出し感の強いデザイン。で、乗り込むと明らかに内装の品質が上がっている。試乗車は最上位グレードのG。先代からの品質とデザイン性の向上が目覚ましい。これまでのなんともおもちゃ臭いイメージの強かった日産デザインがノートあたりから明確に改善されてきている。やればできるのね汗。先日試乗したマツダCX-60もそうだったが最近の傾向なのかシックで落ち着いた印象のテイスト。ピアノブラックのスイッチ類はDS4よりはエッジが効いた仕上がりとなっていて好印象。やはりできる部品メーカーはあるんだな笑。あと悪名高いステアリングの革素材も上質なものが採用されている。サクラはザラザラ革だったが。。汗。そろそろ革素材くらいはいいやつに統一してはどうか汗。走らせると試乗の限りではパワーに不満はない。今回はモーターにもエンジンにも手が入ったようで、エンジン音も極めて静かで完成度の高い仕上がり。相応の気合いが感じられた次第。ただ価格のほうも気合いが入りすぎたようで笑、ざっくり先代の100万アップとの営業談。確かに見ても乗っても品質アップを如実に感じるモデルではあるが一気に高級車となってしまった印象。今回のモデルチェンジでハリアーやRAV4あたりをターゲットに定めると高級化は避けられなかった模様。先代オーナーからの乗り換えも躊躇されているとか。。まあガチンコで勝負を挑んだ結果かと思うが、そうなると急に面白みがなくなって真面目一辺倒のモデルチェンジとなってしまったところもやや残念感あり。e-Powerの新鮮味もそろそろ薄れてきたところでもあるし、何かカンフル剤的な飛び道具の一つでも欲しかった、というのは求めすぎか汗。良さそうなモデルであることは間違いないと思うのだが。

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