懐かしの80s 944ターボ
現在の趣味クルマです。子どもの頃に大好きだったクルマの1つ、知り合いから譲って頂きました。良い縁でした^_^ 基本整備とライトチューン主体ですが、備忘録がてら記事にしています。
ガレージ入庫後は水や油脂類、消耗品の交換、不具合の調査をし、予防保全とレストアを進めてきました。エンジン、足周り等の主要な機能部品は、基本的に新品/ポルシェ純正もしくはパフォーマンスパーツで更新しました。
具体的には、エンジン周辺のセンサー類、ソレノイド等デバイスは全て純正品/新品に交換、ラジエーターはアルミ(コア増し品)に新品交換、燃料ポンプも新品交換しました。また冷却系、燃料系、バキューム系のホース類は、純正ゴムやシリコン系へ新品交換しました。ところどころに見えたオイル漏れも順番に修復しましたが、滲み箇所がまだありこれからも順次仕上げていこうと思います。
エンジン電装系はアースの引き直しと追加、メインハーネスはレストアパーツを使い新品へ引き直しています。
またエンジン吸気系は純正のエアフロメータ(フラップ式)を、より高効率のホットワイヤ式に置き換えました。また点火方式はフルトラからCDIに更新しプラグワイヤも国産ウルトラ製の新品に交換しました。
ターボチャージャーはturbo-cup/ turbo S用の純正品に換装し、waist gateも容量増しし、現在ハード面では、944TURBO最終型250HP仕様です。
エンジン制御系は、turbo-cup/ turbo S用 のDME/KLRをベースに、Lindsey Racing M-tuneを追加換装しました。これは純生DMEに追加基盤とMAPセンサーを増設したパフォーマンスパーツです。純正8bitよりも点火/燃調を細かく制御可能となり、アイドル時、加減速時のフィーリングやレスポンスが大幅に改善されました。またMAPセンサーによる燃調制御により、パーシャル域+過給時に、AFが僅かにリーンとなる純正DMEのネガが解決されました。
またメモリはEEPROMで書き換えも可能です。
過給圧制御はHKS/EVC Proを用いて、純正と同じ しきい値(0.4〜0.8 回転数ごと可変)の過給圧制御にまとめました。
純正は単一ソレノイドによる過給圧制御ですが、レスポンスやオーバーシュート率を比較検証した結果、より高精度なパフォーマンスパーツへ更新する事にしました。この系統は日本の技術が有効と思いますし、レトロフィットする事で、89年当時よりも緻密な過給圧制御が可能となります。
足廻りは老朽化したブッシュやステアリングラックを新品交換、また主要なリンクアームはピロボール化し、よりダイレクトなフィーリングになり、耐久性もアップしています。
サスはエナペタル製E12に換装、トーションバーに置換えたアイバッハ製スプリングと12段式ダンパの組み合わせで乗り心地、パフォーマンスも満足です。
室内電装/メーター類は全て正常動作しています。ワイドバンドAF、過給圧、排気温の計器を追加、データロガーも装備しており、エンジン状態を監視、記録できます。
空調/エアコン系は当初から機能しており、DENSO製なので信頼性は高いですが、念のためコンプレッサとリザーブタンク、エキスパンションバルブを新品に交換、パイプ内も洗浄しています。エアコンガスはR12仕様です。真夏でもよく効き快適になりました。
内外装/その他は、基本型を重視でオリジナルの良さやバランスを損ねないよう注意して楽しんでおります。メーターの追加とシート交換していますが、たまにオリジナル仕様にしたりしています。外観は基本ノーマル好きですが、フロントスポイラとアンダーカバーで空力に工夫してみました。
コンパクトで軽量、馬力もそこそこあり、FR+トランスアクスル、個性的でバランスの良いクルマです。乗り味もダイレクトで、なかなか飽きないですね。春夏秋冬、晴天雨天、いつでもどこにでも、心配無く乗っていけるクルマを目標にして仕上げていきます。
未だエンジン本体、クラッチ系のリフレッシュパーツを多数在庫しています。趣味ですから、コツコツと仕上げて行こうと思います。
最近は乗るより眺めるのが増えてきましたが、たまにフラフラと出かけています。
どこかで見かけたら気軽にお声かけ下さいね。よろしくお願いします。