KX85 2011年式Fブレーキキャリパー O/H
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
比較的新し目とは言え、2011年モデル(約6年)のレーサーのパーツ。使用頻度は少ないだろう、部品自体洗浄はされては居るが85とは言えレーサー、荒い使用でしょうからO/Hしました。
キャリパーサポートは簡単に抜けたが、クリスはタラタラ、ピストンは良い状態なら指で引いてもスライドするが、流石に埃を噛んでハンドツールで引っ張っても抜けない状態でした。
仕事のフィールドへ持ち込んで、分解、荒掃除を行った。
本来ピストンを抜くときは、専用ツールを使用するか、高圧エアーを吹き込み抜くが、工場に行く時間が無いので、ハンドツールのみを使い、現場ででの作業とします。
ピストンに傷を付けない様に交い物をしてハンドツールでピストンを回しながら引き抜いた。
ブレーキとしての動作は何とかしていた様だが、ピストンを抜いた感じから、一度もO/Hされた亊は無い様で、汚れでダストシールが固着し始めていた。
2
ダストシール付近から外側は薄錆と汚れでコテコテです。薬品を使っては居ても、外からのみの洗浄では良くならない。
キャリパーのシリンダー内は割と綺麗な状態でしたので、パーツクリーナーと拭き取りで行けそうです。
キャリパーシールは、目視上では何方も問題はないのでこのまま使用します。
ウエスとティッシュ、小道具を使い荒掃除。大きな汚れを取り除きました、後の作業は帰宅後行います。
3
此所からは本掃除に取りかかります。
組み立て後の不具合を出さない為に、左右のシリンダー部品を混ぜない様に卓上に綺麗に並べます。
これ基本です。取り外した部品は清掃後の組み立て時、当たりの違いが出る可能性が有る為、必ず元の位置に組み付ける為です。
パーツに傷を付けない為に、今回清掃に使う物は、極細のナイロンたわしと極細のラビングコンパウンドを使用しました。
4
まずは、ピストンの清掃です。ナイロンたわしを利用して、ピストンを包、円周をピストンを回す様に研磨し粗方の汚れを削り落とします。
この際、縦には磨かない亊。縦傷は液漏れの原因に成りうるからです。
その後、同じ要領でラビングコンパウンドを使い磨き上げます。
次にシリンダーの清掃です。
ダストシールは取り外し汚れを綺麗に除去し、ダメージの点検、問題なしでしたので再利用です。
キャリパーシールも外して清掃したいが再利用する為、ダメージを与えない為に外さず、パーツクリーナーでシリンダーごと洗浄します。
ディスクパットのサポートピンは錆出てますので、サンドペーパーを使い錆落としし、サビ止めに保護にシルバーで塗装しておきました。
キャリパーサポートとゴムブーツ内は、汚れたグリスをパーツクリーナーで洗浄。
此れで清掃完了です。
5
組み立てに移ります。
使用するケミカルは、カップラバーグリス、パットグリス、サポート用にシリコングリスです。
埃の入らぬ前に、ピストンを組み付けます。ダストシールをシリンダーに組み付け、シリンダー内にカップラバーグリスを薄く塗布しておきます。
次にピストンにも外周にカップラバーグリスを薄く塗布します、塗布量は写真をご覧下さい、此れ位で十分です。
ピストンをシリンダーの元の位置へ挿入します。この時指でスムーズにピストンが動く亊を確認します。
緩過ぎても、固過ぎてもいけません。あくまでもスムーズです。
6
次に清掃済のブレーキパッドの接触部分にパットグリスを薄く塗布し準備しておきます。
次にキャリパーサポートのシャフト部分に、少し多目かなと思われる位シリコングリスを塗布、キャリパーに差し込みゴムブーツをセットします。
7
最後にブレーキパットを指定の位置に取り付けて、固定用のピンを取り付け、ダルマピンの抜け止めをし完了です。
最後にブレーキパットのクリアランスを確認し問題が無いので完了です。
『注意』
キャリパーのO/H時はキャリパーシール等のラバーパーツは、新品交換を推奨致します。
8
後は車両への取り付けまで、埃がバンジョウボルトホールから入らない様に栓をして保管します。
キャリパーのO/Hはブレーキフルードの交換をしていても、数年に一度は動きや漏れの点検を兼ねて、実施した方が良いでしょう。
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