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Avensistの愛車 [マツダ Mazda 6(海外モデル)]

整備手帳

作業日:2021年4月28日

13万558キロ バッテリーの復活作戦(サルフェーション除去作業)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 12時間以上

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 走行は13万558キロ、私の住んでいるここイギリスは2020年10月31日からコロナウィルス感染者数増加のため、2度目の全国ロックダウンが実施されました。

 ロックダウンとは不要不急移動を一切禁止するもので、家で仕事ができる人は家で、それ以外は必要最小限の買い物のみの外出が認められ、違反した者は法的に罰せられるというものでした。

 そのため車の使用頻度は一気に下がり、1週間1度の買い物へのチョイ乗りが続きました。

 季節も季節というわけで、バッテリーの負担は大きく、だんだん弱ってきました。

 バッテリーは車の購入時に装着されていたもののため、どれくらい古いかなどは不明ですが、ちょい乗りが多いため、完全に充電されることはなく、しまいには1週間経つと始動できなくなりました。

 手持ちの充電器で充電すると始動できるようになるものの、1週間すると始動は無理になりました。
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バッテリーの寿命に関していつも電気系で様々な知識をご伝授いただいているYamae師匠とは度々に話題に出ておりました。

 バッテリーがだめになる理由の一つとして挙げられるのはサルフェーションです。これはバッテリー液が人間の血液だとした場合、血栓が起き循環が悪くなることです。

 もちろん、新品バッテリーに交換すれば事は解決するわけですが、サルフェーションを除去すれば、性能の低下したバッテリーも復活できるのです。

 Yamae師匠は技術者ですので、サルフェーションを除去する装置を自作されました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2658098/5679837/note.aspx

 しかし私には、理屈はわかっていても自作する技術はありません。
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そこで、サルフェーション除去機能のあるバッテリー充電器を購入しました。

 色々調べた結果、このNocoとCtekが主な選択肢です。その他にも、サルフェーション除去機能を謳う製品はありますが、このためには通常より高い電圧をバッテリーにかける必要があり、実際にそれができているのはこの2社くらいでした。

 で、なぜNocoにしたかというと、リンクを貼った動画に分解し説明したものがあるのですが、Nocoの方が設計がよく耐久性があるのです。Ctekは作りが雑で故障が多いようで、値段は結構するためNocoに決めたわけです。
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Nocoとはいえ、バッテリーの充電器にサルフェーション除去機能がついているだけですので、接続は通常の充電器と同じです。

 ただ、サルフェーション除去機能を使う際は、先述した通り高電圧をかけるため、バッテリーは車から降ろす必要があります。
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サルフェーション除去中はバッテリー内が高温になり液が沸騰しガスが出ますので、火気厳禁で圧力を逃すためキャップも緩めておきます。

 記録用にサルフェーション除去前の状態の内部。
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こちらがサルフェーション除去後の状態の内部。

 サルフェーション除去プログラムは6時間くらいかかりました。
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通常の充電器として使う場合は、このように充電状況が表示され、完了したのがわかります。

 様々なプログラムがあり、12V供給プログラムもあり、これは車のバッテリー交換時にオーディオや時計のメモリーが保持されるので便利です。

 で、肝心のバッテリーの方はどうなったかというと、めでたく復活しました。

 従来であれば、バッテリー交換となっていたものがこうやって復活することは環境にも財布にもやさしいことになります。

 ちょっと裏話になりますが、この充電器、やはりロックダウンによりみんな同じような状況だったためか品薄で在庫が入るまでしばらく待ちました。
関連情報URL : https://no.co/genius10

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この記事へのコメント

2021年9月16日 0:36
市販品で良いものがあれば、それを使うのも手ですね。私の場合、凝り性なのと、電子系は自作が大好きなこともあり、そうするだけのことです。部品代等を考えると、市販品を買う方が安く済むこともよくあります。でも、市販品より良いものにしたいとか、ノートPCのACアダプターのように、廃棄するようなジャンクを使ってという場合は市販品に手を出しません。費用を殆ど掛けずで、良いものが作れたときは、思わずほくそ笑んでしまいます。
コメントへの返答
2021年9月16日 4:49
コメントありがとうございます。

Yamae師匠は自作できるので羨ましいです。コストのみならず信頼性の高いものを作れる経験と知識がおありですからすごいです。

今回の記事に貼った動画の主も電気に強く様々な充電器に関する動画をアップしており、Yamae師匠が以前教えてくださった、発熱などによる信頼性の低下や部品劣化なども多数カバーしております。基盤の設計がいかに重要かという点も。よって、この動画のお陰で今回良い製品を選択できました。

既にこの充電のデサルフェーター機能で、隣の車のから外され5年放置されていた韓国製のバッテリーも復活できました。

ただ、不調により取り外され3年放置されたハイブリッド車用のバッテリーは何度かしましたが生き還りませんでした。それは本当に寿命だったようです。
2021年9月16日 14:22
私も経験していますが、復活しないバッテリーも時々あります。サルフェーションではない、極板の一部落下とか、1セルショートしているものは駄目ですね。また、放電状態で長く置かれたものに復活しないものがあります。

尚、このYoutuberの方、いかにもロンドン近郊で育ったイギリス人という気がしますが、イギリス歴の長いAvensistさんはどう思われますか?

昔、私と一緒に働いたことのあるイギリス人エンジニアとそっくりな話し方をし、機器の観察の仕方まで一緒なのに驚いてしまいます。もしかして、B君ではと思うくらいでしたが、声の若さからして別人でしょう。

分解された中身を見て、仲々、良くできていると私は思いました。この設計には日系のエンジニアか、その弟子の外国人が関わっているように私は感じます。でも、使われている電解コンデンサにちょっと難を感じ、また表面実装されている白い大き目の2つの抵抗がいずれ半田クラック問題を起こす可能性を心配します。さらに挙げると、バッテリーにつなぐ赤黒リード線が充電モードでは良いのですが、デサルフェートモードでは、EMI問題を引き起こし、近傍ではAMラジオが使い物にならない上に、デサルフェートの効果を幾らか下げてしまうと私は思います。もっと太く短いリード線に私なら改造してしまいます。デサルフェートモードでは、この装置は非常に出力インピーダンスの低いハイパワー送信機のようなもので、出力ラインは、VLFからVHFまでの高周波エネルギーを含むからです。リード線が長いと、リンギングもひどくなり、負方向に電圧が大きくスイングしてしまうのも問題です。
コメントへの返答
2021年9月16日 17:42
コメントありがとうございます。

なるほど極板の一部落下やセルのショートも原因として考えられるのですね。この復活しなかったバッテリーは長期放電状態で放置されたYUASAのものでして、充電器も当初から「バッテリー異常」というエラーランプが点灯しておりました。

まあ、ダメ元で何度も何度もデサルフェータープログラムを実行しましたところ、充電するようにはなったのですが、充電器を外すとかなりのペースで電圧が下がりだめでした。

Yamae流この充電器の検証、これまた勉強になりました。ありがとうございます。なるほど、ただバッテリーの充電という一見単純な作業に思えることでも、背景には様々な要因を考慮しなくてはならないことなど奥が深いですね。この動画のチャンネル内の他の動画では私が検討したCtekのものも同様に分解検証されています。

ちなみにこの動画の方は、まさにイギリス人です。彼の他の動画も結構見たところ、ちらほら自分のことを話しており、所有する車の1台はジャガーなど、やはりイギリス人だなあと思いました。そしてもしかすると、Yamaeさんと一緒に仕事をしたB君の可能性も結構あります。

なぜならアップされている動画の一つに、過去に80年代と90年代日本で働いていたことがあったと言っていましたし、大手の基盤の設計などに携わったとも言っておりました。声は若くても歳は若くないと思います。言っていることや検証基準、分析力がYamaeさんに似てるなあっと思うことがある動画主です。

プロフィール

 物心ついた時から車が大好きで、1991年以来、イギリスに在住です。  仕事は主に自動車関連の書籍(整備書・取扱説明書など)の翻訳やコンサルタント業務をし...
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