
雨の土曜日シリーズ 第二章 a cup of coffee 最終話 フォルクスワーゲン to Masa
最近のフォルクスワーゲンの車はすごいらしい。1200ccの排気量でしたからトルクがもりもり出て、さらに高速でもよく伸び最高時速○百キロに到達するらしい。いったいどんな技術が使われているのかどんがらはしらない(勉強不足)。
フォルクスワーゲンビートルはその独特のフォルムと質実剛健さから世界中で愛され、製造され、使われていった。その発端は、ヒトラーの命により製作された一台のフォルクスワーゲンに始まる。時は1940年ころ(多少不正確)、当時フォルクスワーゲン社の若き技術者であったフェルナンドは自らのアイデアを具体化する。軍用車両に要求される仕様は、質実剛健、砂漠でも雪のロシアでも決して壊れない、止まらない、車。万一止まっても、最小限の部品で容易に誰でもが故障を修理できるようなところ、、、。
フェルナンドは以前から暖めていたアイデアをビートルにぶつける。駆動方式はRR。リアアクスルの後ろにエンジンを配し、リアタイヤを駆動する。コンパクトにまとめられるエンジンと駆動輪(リア)。水冷は冷却が安定しているが部品点数が多く、みづもれしたら簡単に直しようがない。必然的に空冷エンジンが選択される。水平対向4気筒。ボクサーエンジンの優れている点は低重心。振動が少ない。
画して初代フォルクスワーゲンビートルは完成する。
ビートルの成功がナチの目に留まり、その後のより高度な軍用車両の開発はすべてVWが独占してゆく。
シュビムワーゲン(水陸両用)、***ワーゲン、***ワーゲン、、、。メルセデスが航空機用エンジンをまかされたことと対象を成す。
戦後、ビートルの優秀さは軍用車両の民間機への変更という形で続けられ、世界中で売られた。私の記憶ではおおよそ50年(1940-1990)くらい製造されたと思われる。ほぼ間違いなく世界で最もたくさん製造された車両。
1990年代一旦ビートルの名は市場からは消え去るが、21世紀に入り、フォルクスワーゲン社は新型ビートルを発表する。今度はフロンとミッドに直列4気筒エンジンを積んだいまどきの車。フォルムを初代ビートルに似せて作るが、現在の安全基準にてきごうさせるために大型がする。FF.FFがコンパクトで操縦性でもすぐれていることはいろんな青書にあるので省略。
れおがふたたびいない。よくいなくなるやつだ。
まさはオーラッシュをやめ、今日、千葉を離れる。とりあえず実家の奈良に移動するがいづれはアパートメントでも探すのだろう。やつはわたしにポルシェを売った男。研修初期にポルシェを売っためずらしいやつ。なんとなく年のさも忘れて友達になり4回くらい遊んだ。いろんなところへ連れて行った。飯もおごってやった。おとついは千葉まで行って、キャバクラでまた歌おうとさそったが、もうしわけないですがと何度も頭を下げられて、断られた、、、。でもやつはすごい。千房で召し食ってたらきれいな子がきりわけてくれた。すかさず会話に持ち込む。俺のことなんか二の次だ、、、。会話を聞いているのがおもろいので私は勢いお好み焼きを口にする。きれいな店員の女の子は千葉の子だけどもう5年は千房ではたらいているので、切り分けるのは非常にうまくなったらしい。
もともとはお好み焼きはあまり好きではなかったんだがお店をやっているうちにすこしづつ好きになりました見たいな事を言っていた。
すばやくマサが突っ込む。
「関西ではピザ義理は絶対しないぜ。縦横に切るんだ!」「そうなんですね」「4つ切りはでかいぜ」「もっと小さくきりますか?」「そうだね」
彼女ははじめてお好み焼きを6つ切りにする。
「もっとちいさくしましょうか?」
「いやこれでじゅうぶんだよ。あなた手つきがさいこうだね!」
「ありがとうございます。関西のご出身なんですか?」「そうだよ」ここで私が始めて突っ込む「こいつは明後日奈良に帰るんだ」「そうなんですか?」すでにこの子は私のほうを見ない(ちらっとも)。マサに興味深深だ! 名前は”高○”さん。千房で5年だから18で入ったとしても23。まあ一番きれいなころだ!
大脱線。舞台は戦後のドイツ。第二次世界大戦に敗れたドイツは東西に分割され、いわゆる冷戦の対抗勢力2つに分割統治される(まあそれをNATO加盟国とワルシャワ条約国と分類してもそれほど問題でもないだろう)」。第一次世界大戦後の戦略統治でドイツを締め付けすぎたことが第二次大戦への布石になったことを知る多くの人々は、ドイツの統治を比較的ゆるやかなものとする。
そして、戦後の大混乱期。若い才能にも投資家が近寄る。シュツットガルトの森で 若きフェルナンドは自分の会社を立ち上げる。みづからが理想と信じて設計してきたビートルの技術をさらに昇華させ、スポーツカーをつくる。社名はカレノ政をとって ”ポルシェ”となづける。初代フォルクスワーゲンビートルの基本設計は現在でも911に残る。世界で唯一のRR ポルシェ911シリーズ。さすがに今は空冷ではない。まあじどうしゃだから、、、。
最新のポルシェ911はその多くに4WDシステムを組んである。RRで重いけつを振り出してコーナリングする姿はもうめずらしい(確かに今のほうがはるかに早い)。
ポルシェ911(991)2013モデルはカレラで350馬力。ケイマンSは325馬力(2シーター、ミッドシップ3.4L)。ドイツのテストドライバーはカレラとケイマンSをイギリスのショートサーキットに持ち込む。タイムアタック!
ケイマンSの全戦全勝だったらしい、、、。
ついにポルシェ社の思惑をはなれ、ケイマンSが911を倒す。ミッドシップ恐るべし。だから、GT3は997ボディにエンジンをミッドに変更して製作される。もう、RRの時代じゃないことなどみんな知っている。それでもポルシェはあくまで911が基本。まあ、5年落ちのケイマンSでもいくらなんでもまだ新型VWビートルの後塵を拝することはないだろう。
あめが上がってきた。すずめの鳴き声がここちよい。いつものように腹減った。ランチを食いに行こう!ステーキだって山田屋さんなら1050円。おいらはいつも2枚食うので2100円。いいことだ。
平成25年6月16日(日曜日) どんがら
これで第二章は終了とします。第三章の再開は未定。よろしくお願いします。
Posted at 2013/06/16 12:01:54 | |
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