2013年09月23日
おはようございます どんがらです。
すっかり秋めいてきて 夜中など窓開けとると 寒くて目が覚めてしまう。老人が歩いている。冬の寒さに耐えるためか 関節の強化のためか きっと 健康のためだ。
まだ わかく たぎっていたころ 大阪府堺市は大阪の南部に位置する。そこは 北部とは明らかに違い 河内や泉州の色が濃く反映されているが 独自の根深い文化の上にも立脚されている。どんなまちも個性があり その内実はみな深いのだが ひとびとはそれを一色たに分類したがる。もちろん堺市の中でも 旧市街は千利休らの時代から脈々と受け継がれてきた 自治独立の 織田信長や 羽柴秀吉 にすら屈せなかった 独立の精神がねぶく。旧市街から離れると その円蓋に 戦後の急速な発展の象徴が散見される。いまでもきっとある(確認不足)どんがらの幼少期の家(だんち)は 戦後最も早く日本でつくられたらしい。5階建ての3つの階段にそってつくられた左右の各戸。基本構成は同じこの団地が 1-6、7-12、13-19の各棟に分けられそれぞれことなる形態の団地となっている。最初の5棟は赤い。ろーかが横に連なっているタイプだ。次の5棟は ローかが暗い、密閉されているのだ。そして最後の5棟がわたしがいたところ、縦に階段を配置し横の廊下がないタイプ。
これらの基本デザインはおそらく現代のマンションや団地の基本設計の3つのもととなっていると思われる。実験的につくられたであろうわたしのいた昔の団地には このようなばらいあてぃがあり 戦後日本の復興のための 代表的な団地を同じ地区につくって比較することにより 次の世代の建設者たちに メッセージとなって ミームを構築しているのだろう。
これらの段違いには巨大な給水塔がいくつかありそこに常にみづをためておくことで、すべての家に自然の重力による排水システムを構築していた。まだ 水道整備が完全とは言えなかった時代、万一水道管が破裂したりしてみづの供給がストップしても 巨大な給水塔にはいっている水で 10日やそこらは 住民推定2000人あまりは水に苦しむことはない。LIFELINEである電気が止まってもこのシステムは止まらない。これらはもちろん実験的につくられているので 同じシステムを現代の建築に直接応用するのはコストがかかりすぎる場合が多い。
通常 団地と団地の間には公園があり そこには子供たちが遊んでいるのだが 夕方彼らがかえってあと たき火が起こったりする。そこには 一斗缶にいっぱい小さな穴が開いたものが置かれており そこでひとびとはごみを焼いた。ごみ問題はこのころから勧善とひとびとのまえにたちはだかっていたのだ。ひとびとは工夫しお上に頼らず自分たちでごみを焼いて ぎょうせいのふたんをすくなくしていたんだが、、、。その後脅威の物性を持つ塩化ビニールが世間に広まった。塩化ビニリデンを重合して作ったこれらのベース樹脂はどんな割合でも可塑剤と混合できるというところがみそだ。可塑剤の量を変えるだけで だっこちゃんのような柔らかい人形から 強靭な薄いフィルムであるいわゆるビニールが作られていた。その低価格と物性制御の容易さは 後続の樹脂をあっさり凌駕していた。塩ビがあればもうやわらかい、ソフトポリマーは必要ないのではないかとも議論されたようだ。
そして時代は流れた。公害問題をクリアした現代社会は さらなる改善を 日健康物質の大気への廃棄を 社会への投入を 抑えることを要求してゆくこととなった。ハウスダストや壁紙から出る化学物質がやりだまにあがり 規制が強化されていく中 コストではない価値が重視され始めた社会は 予算のバックボーンとともに 政府によって誘導されたのだが、、、。これがきっと政治なのだろう。
そして 塩化ビニール。塩ビ樹脂のもとには1分子あたり1個の塩素原子が結合している。塩素の電気陰性度は炭素よりはるかに高い。だから 塩ビには局所的に極めて極性の高い部分構造があり これが3Dにてんかいしていることで 各種物性の分子的世界を如実に表している。これら高分子の中の局所的構造が 多くの様々な可塑剤との結合性を担保し 物性の広がりを保証しているのだ。だから ダイオキシン問題が大きく取り上げられてから この改良は必須となったのだが ハロゲンをかえると違うものになってしまうので ひとびとは当初困惑した。ほどなく コストはかかっても ポリプロピレンが対抗馬として 売る側にも売られる側にも強く意識されるようになり 日本中でまあ別の意味でPPの更なる改良が進められていった。これが技術のトレンドなのだが 学者だってけっこうトレンドにはなりに行く。いかないやつもいるが。
PPポリマーアロイは塩ビよりはるかに複雑な混合物なのだが それゆえにさまざまな領域に対応できる。しかし塩ビのカバーした全領域をカバーすることはできない。もちろん塩ビが達成できない円ぷらに近い物性なら実現できたのだが。PPの穴はPS(ポリスチレン)が埋めに行く。これら汎用樹脂とよばれる 大量生産低価格の原料からできるだけの製品は作られるが より高い根鳥が可能ならさらに高コストの樹脂の展開も可能となる。むかしながらのウレタン結合樹脂たち(ナイロンとか)、そして新に開発されるエラストマー(ゴム)。ウレタン結合のブラッシュアっプにより生まれた ウレタン樹脂。発泡PSの流れをくむ発泡ウレタン樹脂が住宅業界で爆発する。そして エンプラ。エンプラは昨日の名までなので どれがとかベース樹脂がとかほとんど言わない。目的の強くしなやかな物性が実現できればそれでよいのだ。
あほほどかいていたら いつのまにかもくてきをうしなった どんがら part2に つづくこととする。
Posted at 2013/09/23 10:03:50 | |
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