2014年05月28日
おこんにちわ どんがらです
光学異性体というのは 細いスリットを通した光が一定の角度で横向きに曲がって異なる方位性を示す物質のことで 多くの研究から それは右手と左手にたとえられる 光学活性種の特定の形に依存しているとわかった。
エナンチオマーと呼ばれるこの現象は たとえばCH4の4つのHのうち3つを異なるリガンド(置換器)に変えるとおこる。3つのリガンドの並び方が右回りか左回りかで調度逆のせん光性をしめすのだが その判定方法として ひとつのC(二重結合のない)につく4つのものが全部異なるとその性質が現れるのだ。
たとえば右回りのやつがdせん光だったら 左回りのやつはlせん光で その大きさも同じだといわれている。もしちがうなら有機合成屋は純度が十分でないのだと考える。
なぜ せん光面が曲がってしまうのか そのメカニズムはおいらにはよくわからない。わかっているひと あるいは研究している人はいると思うが コンピュータシミュレーションで分子軌道論を展開しても 容易に答えには到達しないだろう。
そして 生命へ
ひとのたんぱく質を形成するアミノ酸は基本20種ですべてl体だと考えられている。この法則みたいなものは ほとんど 酵母までのすべての生物でほぼ共通で それは 動物でも植物でももちろん 哺乳類でも爬虫類でも鳥類でも魚類でも軟体動物でも、、、、、みな同じだそうだ。
しかし 進化の過程でこのl体中心の世界は確かにもっと下等な微生物では分化してこなかったようだ。昔 微生物が産生する抗菌性物質の同定をおこなったことがある。20報くらい論文をひっぱてきたら それぞれの微生物が産生する抗菌性物質は環状ペプタイド(アミノ酸が6-15こくらいが結合し輪になった物質)で特徴として構成アミノ酸にd体がいくつかふくまれているというものだった。
これらの抗菌性物質の作用機作はいろいろだが ポイントは取り込んだ栄養素としての環状ペプタイドのなかに消化できないd体がありそれによって生育が阻害されることにあるのじゃないかと思った。ほんとはしらんけど。
酵素は生物のライブな活動の中心だけど その姿は一部 ホストーゲストとよばれる鍵と鍵穴にたとえられ ここにはきっと d体とl体を見分ける作用がある。他方l体に対して反応させダツリさせられる酵素もd体がはいったら反応しないのに抜けないということにもなるのだろう。この酵素は機能不全に陥ってします。
わずかな違いが結果を左右するという意味ではひととひととのつながりやふれあいもびみょうなものなのかもね?
どんがら ちょっと あんにゅい
Posted at 2014/05/28 11:28:55 | |
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