
おはよんございます あいかわらずの どんがら どす
今、映画 ハスラーをTSUTAYAで借りてきて見ています。そう、われわれのねんだいならみなが知っている、p-ル・ニューマン主演のあの映画。時代は50年代?復興まもない米国での賞金稼ぎの物語。西部劇じゃないんで撃ち合い殺し合いではなく、キューで玉を突いて相手を仕留める。ポール・ニューマンが若い。彼は役者兼レーサー。ルマンに実際出たこともある。一昨日から昨日までルマン24時間レースがあった。走行12時間時点では、先行するアウディ(R18)を追う2台のトヨタ(TS030)。どちらもハイブリットカー。リザルトをまだチャックしていない。アウディは今年も王者か?トヨタの逆転か???詳しく走らないがトヨタが追うという展開は何度も見たような気がするが勝ちきったレースの記憶がない、、、。
話がだいぶそれたので、ハスラー。
今、ミネソタファッツ(脂肪、ぶた、太っちょ)と若きニューマンとの初対決。レートが上がる。すうゲームは均衡。ミネソタがミス。動揺が広がる。彼はトイレに立ち、顔を洗い、髪を整え、背広をしゃんと着なおす。準備再万端! 対するポールは若手。ファッツに刺激され、対向しようとした酒を勝利の美酒さながら飲みし抱く。有頂天となってがんがん飲む。そして、身なりを整えた ファッツ が戻ってくる。酒でぼろぼろのニューマンは感覚的には自分有利の状態が続いていると錯覚する。その後、当然のようにぼろ負けするニューマン。持ち金が200ドルとなっても、これで勝負とファッツに迫る。ファッツはあっさり拒否し、出てゆく。ファッツがでていった とびら に向かって 若きニューマンは叫ぶ。
”まだ、200ドルあるぜ! 勝負しよう、、、。”
そして倒れた。酔っ払い、、、。
この後のニューマンとファッツの戦いは ぜひ DVD でみんな見てね!
続編 ハスラー2 も必見。若きトムクルーズが主演。ニューマンは副演。こちらも基本コンセプトは似てるけど、役者が違うし、それぞれのたちばもちがう。別の意味で面白い。
そして ハスラー。ニューマンの新しいスポンサーとなった鋭い顔のおっさん(カークダグラスの親父じゃないよね?)がニューマンに上記のことを伝える。聴きずてならないニューマンは逆らう。しかし、耳にはたこができている、、、。
まったく、お話は変わって、状況認識。
最初のニューマンのファッツとの戦いは 状況認識の甘さを露呈し 自らの限界を知らない 若き才能の勇み足とも解釈される。こういう例は枚挙に暇がない。
中国拳法における若きはねっかえりたち、流派による若き勇み足への強い警告、、、。小林寺拳法(日本)では、基本的に戦わないのが小林寺の教え。空手とは違う。まず、日常から自分を律し、出合うすべてのヒトと丁寧に対峙し、行き交う人々にも失礼のないように行動する。そういう、日常での混雑時のステップは 運歩法 として教示される。運歩法を実践していると、たまに、大きな駅(たとえば東京駅)でお坊さんに会う。袈裟を着、独特の竹で編んだ帽子(なんていう名だっけ?)をかぶっているのですぐわかる。いろんなお坊さんを見たけれど、みな巨大なひとの流れの中に斜めに入ってゆく。ひらりひらりと他のヒトを交わし誰にもぶつからないで向こう岸までたどり着く。少林寺拳法の運歩法と似ていなくなくもない。まあ、極端ないいかたをすれば y少林寺拳法ももとはお寺のお坊さんの拳法。似ているのは当たり前だ。
そして、karate。日本で空手と言えば 大山ますたつ(漢字変換ででてこない?) 。しかし、ブルースリーからはじめよう。ブルースリーは皆が知るように、1970年代 颯爽と世界の映画界を疾走した。 ”燃えよドラゴン” ”ドラゴンへの道” ”ドラゴン怒りの鉄建” その他 そして ”死亡遊戯”。デビュー作燃えよドラゴン(ブルースリーのデビュー作はグリーンなんとか?)。ドラゴンとしてのデビュー。そこで、かれは圧倒的な自らの肉体と拳法技を世界中に披露する。
始めは、素手での格闘。3-5人までなら素手で十分だ。少人数のときは、相手の懐にすばやく入り込み軽くすばやい裏拳、手刀(裏、水平、頂上、、、)、目打ち(裏、表)、、、。少人数なら長剣を構えた敵にも素手で対処する。すばやい踏み込み(かに足、すり足、逆かに足?)、まっすぐにのびる足刀。足刀は顔面にのびるかと思えば、下半身へ、ボディーへ と相手の正中心の一点(急所)を正確に捉える。すごいスピードだ(映画だから)。
敵が10人近くの長剣持ちへと変わる。さすがにすでではいかない、いけない。そして、ふところから武器を取り出す。ヌンチャク(2節混)。見たこともない武器だ。相手にこの武器を見せ付けるように体の周囲をぐるぐる回転させる。手を持ち代える。そして、体をヌンチャクごと小さくたたみ、一瞬静止。状況判断。じりじりにじりよってくる長剣持ちの敵。敵との距離を把握し、攻撃の順番を決め、あとは連続技へ持ち込む。一撃必殺。長剣持ちがにじり寄る。そして ACTION!
ひとりめの顔面に足刀が食い込む。二番目の敵には ヌンチャクがのびる。脅威の射程距離。木だと言っても加速度の突いた木刀は凶器。一撃で顔面陥没骨折。足や手首なんかも一撃で破壊されるだろう。
そして 武道大会。高身長の米国karateマンと対峙する。リーの顔面横で不安定な板をみごとに割ってみせる巨漢米国karate家。リーはつぶやく。
”板は打ち返してはこない”
ブルースリーはハリウッドを席巻し、日本を興奮の渦に巻き込んで、ひそかにこの世を去った。死亡時には最高潮の人気。誰もがその死を受け入れきれない。いろんな説が飛び交う。しかし、基本的には内疾患。無理な減量と筋肉の鍛えすぎ、食事制限などが重なって、内臓を痛め、死に至ったらしい、、、(南無)。ブルースリーはみづからの拳法技を集大成し、ジークンドー を創設する。基本は単純。攻撃はもっともシンプルかつ早く、大胆に正確に行う。すべて 速度 勝負。5種類の手の打撃を両手で行えば バリエーションはほぼ無限。かまえから読みきることは不可能(速すぎる)。そして足刀。もっとも射程距離の長い足技。2歩の踏み込みがすべて。すばやく大胆に一直線に相手の急所にめがけて放たれる。そして、ヌンチャク。足刀の3倍以上の射程距離。敵は始めてみる不思議な武器にとまどう。みずから手にした長剣(ぼっけん)を使うまもなく、ヌンチャクで叩きのめされる。
ブルースリーの拳法技を欧米では ”That's karate!” とする。
欧米人に空手と拳法の違いを説明するのは難しい。日本人ならやりやすいが、毛闘の考えなど正確にわかるわけなどない。
そしてこのころにはすでに欧米で"karate"は一般用語化していた。大山倍達ののこした奇跡が、極真会の世界支部が拠点だ。画して、南米に支部作りに飛んだ幹部空手家は、一撃必殺を標榜し、会員を募集する。
米国の巨大な悪たちがふざけ半分で道場を訪れる。一撃必殺の意味を問う。幹部空手家は丁寧に意味を説く。そして、あざわらうヤンキーたち。身長2mの巨漢が小柄な空手家に宣告する。
”なら、俺を一撃で倒してみろよ!” そして、3日後の対決が決定する。
幹部空手家は自らを律し、日々の鍛錬を繰り返し、お風呂に入って身を清め、着物を羽織って書に向かう。お手紙を書く。師匠 マス大山 に向かって記す。
”拝啓 大山倍達 殿
このたび、地元若者と対決のこととなりそうろう。
相手は2Mの巨漢。万一打ち逃したるおりは、おんみずからの命でつぐないます。
とき 幹部氏名
敬具
”
そして、彼は短剣を研ぐ。
対決の日。
おふざけ気分のヤンキーたち。こちらは死に装束。あざ笑う2Mの巨漢と対峙。軽いフェイント(虚の動作)ののち一瞬の隙を突く。脅威の踏み込み。中指一本拳があいての顔面にめり込む。決まったか。しばらく2mは動かない。だめか。そして、静かに仰向けにひっくり返る、、、。
おそらく ”空手バカ一代”からの引用。他の関係者の著ずつからかもしれないが詳細忘れた。
命を懸けたマス大山の弟子達による道場拡大事業。世界戦略。日々の鍛錬と命を懸けた空手技。小柄でも大男を一撃で倒せる拳技。その後の極真空手の興隆はいろんな本にあるので割愛。きっと真十郎さんが詳しい。極真出身だから、、、。今、広島。芦原道場かも???
そしてまとめ。Hastlerも空手も特定の状況で最高の技を打ち込むと言う極意との視点では、似ている。こんないい方をすると煮ていないものをさがすほうがむつかしそうだが?問題は速度。静から動への移り変わりがポイント。圧倒的な集中力と日ごろの鍛錬だけが勝利を呼び込む。
拳はよく剣と比較される。
ブルースリーの手わざを見てみよう。
裏拳.....?
手刀 正 水平順方向剣技
手刀 裏 水平逆方向剣技
手刀 直上 大上段からの正面突破
裏指3間接打撃 ツバメ返し?
表指3間接打撃 顔面を狙ったひとつの太刀?
そして目への手套 目を狙った各種のひとつの太刀??? 目突き。
適当な技を適当な名前をつけて適当に対比しているだけなので、こんな剣技(拳技)はたぶんありません。
ということで 夜が明けた。今日はくもり。午後から小雨か?露はまだ続く。しかし、いづれはれるのだろう。終わらない梅雨はない。訪れない夏もない。
どんがら