ちょっと前 過去30年におよぶ無駄なもの(でかいごみ)を 大量に捨てたった。FITの後ろのドアを倒してこれでもかというほど3次元にごみ類を積み込み 福増クリーンセンターへ捨てに行ったのだ。さらに段ボール箱7箱にもおよぶ大量の本をツタヤに古本として売った。180円ももどってきた?
かくして 6畳の部屋がすっきりした。なんといっても築16年のマンション。床のカーペットもだいぶ痛んでいる。
そこで、ここはひとつ上から絨毯を轢きなおすことにしたのだ!
部屋の平面図をメジャーを使って計って絵を描いた。
これをもって ジョイフルホンダへ。
絨毯のコーナーに行った。ここには強大なスペース使った 加工用の台というか浮かんだ部分というか 要するに加工する場所が用意されている。
どんがらはまずひととおりディスプレーされている絨毯を見て回ってから 40代と思しき細身の担当者に話しかけた。
「あのー、この図のような部屋に絨毯引きたいんですが?」
どんがらの設計図をみる担当者。
彼は言った。
「ちょっとお借りしてもよろしいでしょうか?これなら6畳のものが最適ですね。その間にどれがいいかあちらから選んでください!」
「あの無地のやつだけ? ガラモンでもいいの?」
「いや、ガラモンはだめです。単色のものから選んでください」
どんがらはさきほど一通り見た絨毯売り場の絨毯を見て回った。
手触りと色を丹念に確かめながら あれにしようかこれにしようかと いろいろ 悩んでいた。
しばらくすると 担当者がやってきた。
「よろしいでしょうか? これなら 加工賃は2330円になりますが?」
「加工賃はこんなものなのね! えーーーと この色とこの色のがいいかなと思うんだけど」
どんがらは2種類の製品を選んでいた。
「どっちがいいと思う?」
すこし 困った顔をした担当者 は言った。
「それは お客さんが選んでいただかないと?」
うーーんと考えること 約10秒。
「ほいじゃあ こっちにします。」
「わかりました。このような形にカットしますがよろしいですか?」
「はい、それでやってください。」
どんがらはお金を払おうとするとあわてたように担当者は言った
「いやいやいや お金はカウンターでお願いします。」
そう言って 担当者はどんがらをつれてカウンターへ!
事情を担当者に説明し 程なく どんがらは 17000円を支払った。
「大体1時間半くらいかかるので5時30分くらいにできると思います。店内でお待ちになりますか?それとも携帯電話に電話しましょうか?」
「えーーと 自転車できてるので一回帰って 車で戻ってきます。大体5時半ごろにここに戻ってくるつもりです。」
「わかりました。それでは 作業スペースのほうへおこしください。」
どんがら 駐輪場へ向かう。
そう、どんがらは有田みかん1号(FIT RS)ではなく 自転車で来たのだ。家からこの店まで自転車で約15分。 戻ってくるまで余裕のよっちゃんだ。 そういえばみんからは みんなのカーライフ、最近 カー(車)のこと 全是アップしとらんな?こんなんでいいんじゃろか?
家に戻ったどんがらは カーペットをひく予定の部屋に少しばかり残っていた 机やちいさなTVをかたづけ そして 有田みかん1号に 火を入れた。
なんのとらぶるもなく お店に戻った。
(なんか へんなことが起こったと思った人は すでに どんがらのとりこね)
戻ったお店にはすでにいらん部分をカットされたどんがらの絨毯ができあがっていた。
有田みかん1号まで絨毯を運んでくれた店員にひとこと。
「こんなに小さいんだ。後ろのドアを倒してこんでも楽勝だったんだ!」
「展示されてるとフルサイズの長さに大きく感じるものなのですか 折りたためばこんなものなのですよ。みなさん普通の乗用車で持って帰られますから!」
どんがらはぺこりと頭をさげて 有田みかん1号 に乗り込み 火を入れた。すでに ここまで走ってきているので水温灯はついてはいない!!!
全然だめジャン!!!
呆然としたどんがらは 設計図を確かめる。入り口のドアの長さを再計測すると ドアの長さは80cm。図には57cmとえらく短く記載されていた。
そう どんがらは 短く計り間違っていたのだ(ポカーーン)
10分ほど呆然と立ちすくんだ!!!
自分でカットしてみようか?しかし、切り込んだ部分はあらたにミシンで処理されている。そんな 高等技術はどんがらにはない。
電話をつかんで お店へ電話をかける。
「あのーー 部屋にひいてみたら全然だめなんですよ。こちらが計り間違っていたので完全にこちらのミスですので 新たに加工賃払いますから 再度カットしてもらえないでしょうか?」
「はい、わかりました。お持ちください。再度カットいたしますから。」
どんがらは 絨毯を再度 有田みかん1号につんで 同車に火を入れた!!!
お店に戻ったどんがらは絨毯を担いで 現場へ向かう!
向かう場所から こちらを見つけたと思われる担当者が笑顔で近づいてきた。
加工場所に絨毯を広げる。
どんがらは言った。
「すいません。ドアの長さを測り間違ってました。57じゃなくて80だったんです。それに この図の描き方が悪かったんですが ドアは直角までじゃなく壁までまわるので この23cmの部分もカットしてください。」
担当者は自らひいた 設計図を 見ながら
「えええと、じゃあこの部分をこういう風に直角に切り取ってしまえばいいんですね。それだと うーーんと 80cm角に切り取ってしまえば いいんですね?」
どんがら脳は くるくるまわったが 自体が自体だけに わかったのかわかってないのかすらわからないが それでいいです と答えてしまった。
新たに切り取り作業をはじめる担当者。
絨毯を裏側にしてひろげながら 長い直角定規をあてる。どんがら脳はふたたび働き始める。
しかーーし これが難しい。絨毯は裏を向いている。ということは 部屋を反対から見たような状況を考えねばならない。つまり 柱の部分をカットされているところから相対的に見て 入り口部分の切り取り方が ドアと干渉しないかを考えねばならないのだ?
どんがらは 顔を反対向けにとして部屋の形とドアの位置を把握しようとしたが やっぱり さっぱりわからないので あきらめて 担当者のプロの作業を見てみる。
職人さんの作業を見るのはだいすきだ。いろいろ勉強になる。
丁寧な直角定規の正確な配置。
丁寧な切り取り。
そして 切り取った部分の後処理として ミシンで丁寧に切り口を処理して行く。
芸術のようだ。NHKのすご技をちょっと思い出した。
そしてどんがらの絨毯はうまく切り取られ 表面をむけて大きく広がった。入り口付近から絨毯をよく見てみる。なんといっても一回ミスっているだけに 念には念をだった。
しかーーーし
入り口付近に違和感が!
こんなに ドアせまかったっけ。
どんがら脳は考える。入り口部分が狭い。
「なんか入り口部分が狭いように感じるんだけど」
「えっ 担当者は自分の描いた設計図を再度見ながら 80cm角に切り取ったんですが。」
どんがら脳はやっと 働いた。
「ここの23cmの部分がないんじゃない。」
「えっ ここも切り取っていいということだったと思うんですが?」
「あーー それはそうなんだけど違う理由で 端までドアを開くと干渉するから切り取ってほしいのよ。つまりいりぐちほうこうのところは 23cm+80cm=103cm切り取ってほしいのよ。」
「えーーーと なるほど そうですね。
わかりました すぐに再度きりなおしますね。
「どうもすいません。説明がよくなくって」
「いやいやいや 切りすぎてなくってよかったですよ。きりすぎているとだめですからね!」
すぐに作業にとりかかる担当者。
作業を再開し5分ほどしたら なんと
ほたるのひかり が流れ始める。
閉店まじかだ!!!
ピーーンチ!!!
すばやく作業をすませた担当者にどんがらは言った。
「閉店時間なのにすいません」
「いやいやいいんですよ。」
「じゃあ お代は?」
「いいですよ!」
「それじゃあ 悪いから?」
「こういうのは よくあるんですよ。お客さん 一生懸命 みなさん計ってこられて 間違っていて再度処理というやつは。」
「そうなんですか!」
どんがらは 家に戻り 絨毯をひいた。
完璧!!!