
コロナ渦のお盆休みも終わろうとしていますが、いかがお過ごしでしょうか。
自分は実家に帰れず、初めて長野で過ごすお盆休みとなりました。兄弟と顔を合わせるぐらいはしておきたかったですがこういった状況なので仕方ないですね。
さて、話は変わりますが本題へ。
自分のGC8、ODOメーターの液晶が液漏れしています。
液晶の液漏れって何?と思う方もおられることでしょう。自分もこんなことになって初めて知りました。
上の写真のようになります。
最初に気づいたのは2年ほど前、その時は液晶の端の方が暗くなっている事に気づきました。
分かるでしょうか?
液晶の端の方が少し黒くなっています。
このくらいならまだ走行距離の判定に問題ないレベルなので無視してても良いのですが、これがだんだんと広がっていきます。
これが修理の直前です。
このペースで広がっていくと来年の車検では一桁目が確実に見えなくなります。
よく良く目を凝らしてみれば判断できるのですが、恐らく通らないでしょう。
その上なんだか見た目が気持ち悪いです、GC8のカッコいいメーターがこんな黒ずみの様なものがあるだけでカッコ良さが半減(いや、半減以下ですね)しますし、メーター見るたびに気になるので楽しくドライブも出来ません。
そこで、メーターを変えようと思い立ったのですが、もう新品は出ない。
オークション等で探してみるも、GC8,GF8のメーターはプレミアが付いているせいか分かりませんが中古のくせにどれも高い。(R2年8月現在1〜3万前後、フルスケールだと約20万)
その上、走行距離も10万km超えばかり。
正直、10万km超えのメーターを付ける気にはなれません。
なんせ自分のGC8は走行距離46200km(R2年8月15日現在)、もしメーターをオークションで買った場合は走行距離が合わなくなりますし、ODOメーターの表示が過走行車、、、
メーター改修(改竄)という方法もありますが、この方法だと巻き戻しではなく、走行距離のかさ増し。
最初はODOメーターの最大表示999999kmまで行けば0kmに戻るんじゃないかと思ったのですが、調べていくと同時期発売のスバル(BHレガシィだったはず)は999999kmまで行くと走行距離がそれ以上増えず、0kmに戻らないとの情報が。
もしGC8のメーターも走行距離が999999kmで止まる場合、メーター改修するには自分のGC8の走行距離以下のメーターを入手する必要があります。
(GC8のメーターでは情報がありませんでした、もしかしたら戻るかもしれません)
普通に考えて今更、走行距離46200km以下のメーターなんて出るわけがない。出たとしても超高額なのは必至です。
しかもE型はFG型メーターは使えません(車速センサーの信号が違うそうです?コネクタも違うし)ので余計に数が無い。
はぁ、GC8のE型って不便だなぁ。
色々と考えた結果、一つの結論に至りました、、、
そうだ!ODOメーターの液晶だけ変えれば走行距離も変わらないんじゃね⁉︎
そうと決まればドナーとなるメーターAssyを探します。
見つけました。
GC8のメーターとソックリですが何か違います。
スピードメーターとタコメーターの位置が違うのです。
始めてみましたが、これはGF-GF1(G型)のメーター。
インプレッサワゴン C'zスポーツ
走行距離113656km
なんと価格は1500円+送料!
安い!安過ぎる!
GC8メーターの取引価格を考えると10分の1!
先ほどF,G型のメーターはE型には使えないと言いましたが、今回必要なのはODOメーターの液晶のみです。
流石にODOメーターの液晶の設計を大きく変更している事はない、と推測しこいつを使います。
届きました。
スピードメーターとタコメーターの位置が違うだけでかなりの違和感です。
さっそくバラしていきます。
バラし方は整備手帳にまとめてるので大部分は割愛。
このメーターAT用なのでDCCDの所に穴が空いています。この化粧カバーはそのまま自分のGC8に使えそうですね、色も少し違うので雰囲気を変えたいときに使えそうです。
ぱっと見は大体一緒ですね。
スピードメーターとタコメーターが違うくらい。
少し気になったので警告灯の所に後ろから光を当ててみました。
タコメーターの所はGC8と変わりませんね。
POWER
FWD
❄︎HOLD
AT OIL TENP
スバルの警告灯表示って結構ザックリしてるな〜。
❄︎HOLDってどう言う意味なんですかね?ディーゼルのグロープラグ用?
ちょっと脇道に逸れてしまいました、バラしていきます。
裏側
FG型はカバー付きなんですよね、なんでE型はむき出しみたいになってるんだろ。
と思ってカバーを開けてみると、基盤むき出し、、、
これはカバーいるな。
さらにバラして基盤だけにしました。
E型と違って簡単に液晶にアクセス出来そうですね。
では、
ハンダを取ります。16カ所あります。
久しぶりにはんだゴテ使ったので緊張しました。(笑)
仕事柄はんだは使っていますがバーナーでやってるんですよね。
はんだが取れたので、液晶を取り外します。
割らないように慎重に。
取れました〜。
足長。
無事に液晶が取れたので今度は自分のGC8のメーターをバラしていきます。
さっそくですが、車両から取り外した状態です。
やっぱりカッコいいメーターですね、スポーティな感じがします。
ODOメーターの液晶が痛々しい。
ちなみにこれがE型の裏側です。
カバーはありません。むき出しな感じです。
タコメーターとスピードメーターを取り外しました。
厄介なのはここからです。
GC8 E型のタコメーターとスピードメーターの裏側なのですが
はい、全く分かりません。
どうやってODOメーターの液晶にアクセスしようか検討すること2時間。
全く分かりません。
メーター盤をめくると液晶が見えます。
写真だとわかりづらいですが、スピードメーターの針があるためこれ以上めくれません。
先程の説明で分かっているように、液晶の足が驚くほど長い為、このままはんだを取っても液晶は取れません。
どうやらE型メーターはODOメーターの液晶にアクセスする為にはスピードメーターの針を抜かないといけないようです。
想定外でした、メーターの針を抜くとメーターが狂うので手はつけたく無かったのですが、、、
メーターの針を抜きました。
正直これはしたくなかった、、、
ベローン
ですがお陰でメーターの液晶は抜けそうです。
タコメーターの0点合わせなんて怖くてしたく無いのでタコメーターの針は抜いていません。
裏返して、赤丸の手前の列のはんだを全て取ります。
16カ所あります。
FG型メーターは何処にあるか分かりませんでしたが、E型メーターの走行距離を記録してるマイコンは恐らく一つ奥の列のはんだです。
絶対にはんだを触らないようにしましょう。
この作業はすごく怖かったです、手がめちゃくちゃ震えました。
無事に摘出出来ました。
っとここで気が付いたことが‼︎
液晶のサイズが微妙に違う!
足の数はお互いに16個で同じです、長さも問題ありません。しかし、幅が約2mmほど違います。
ここまで来たし、大きく違うことは無いでしょう。
このまま付けます。
無事はんだ付けも出来たのですか、つけた後で足の長さも微妙に違っていました。
長かったので問題ないですが、逆だとギリギリだったかも。
はんだを付け終わったらメーターを元どおりに組んで車両に取り付けて点灯確認します。
キーをひねると
うわぁ〜〜メーター狂った〜〜!(大汗)
けど走行距離ちゃんと表示されてる〜〜!
喜んでいいのか慌てたらいいのか、、、
時速40kmをメーターの針が示していますが、停車してます、エンジンも掛かっていません。
0点合わせは簡単です。
普通にエンジンかけて、針を0kmに挿しなおします。
あとはGPSとかで車速が大きく違わないように合わせるだけです。
※詳しくは整備手帳に記載しているので確認して下さい。
無事に終わりました。
夜の視認性もバッチリです。
少し数字の部分が下になってる感じがしますが問題ないレベルかと思います。
気にされる方は自分のメーターと同じメーターから液晶を取れば問題ないかと思います。
多分ODOメーターの液晶をこんな修理の仕方したのは自分が初めてでしょう。
かなり邪道でオススメはしませんが、液漏れしてる方は検討してみてはどうでしょうか?
メーターのテストで夜ビーナスラインまでドライブしましたが全く問題ありませんでした。
ODOメーターの液晶という些細な部品ですが、ちゃんと表示されているだけで気持ちよくドライブ出来ますね。
美ヶ原高原美術館からは雲海も見れました。
奥の山は富士山かな?
このお盆はGC8を日常の足みたいに使ってたので、楽しかったです。
しばらくはおとなしくしておきます。
また始動不良も再発したし。