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人生を変える、と言ったら大げさですかね？

ポルシェ911、最後の空冷と有名な993型カレラ４に試乗させてもらいました。うちの大家さんの息子はカーマニアで、乗ってみたいような車をいろいろ持ってます。以前から興味はあったのですが、なかなか切り出せず、一度行ってみると走りに行こうということになりました。

日曜日の8時、家族のためにやらなければならないことを放棄させてもらって（苦笑）、近くのワインディングを走りに行きました。

まず車。993型911、カレラ４。911はBMWでいうと３シリーズのようなシリーズ名、カレラは自然吸気エンジンモデルの名称、４は４WDを意味します。993はE90のような型式名。一般的に993型が最後の空冷で、最後のハンドメイド時代のポルシェ、なのでマニアからは本当のポルシェはこのモデルまで、という人がけっこういるようです。しかも今回のこのモデルはポルシェモータースポーツ社のチューンが施されており、出力は360馬力にパワーアップしてありました。

で、助手席。1995年製の車とは到底思えないパワー。加速も減速も。これは感覚的にはワープですね…（汗）。カレラ４なのでポルシェの中では重い方なのですが、すごい勢いで車が動きます。
そして音。普段流してる限り、車内はそんなに爆音ではないのですが、車外の音はうるさいです。いい意味で。これこそ内燃機関という音でゴロゴロいってます。そしてアクセルを踏んで加速するとこれが…　　咆哮…　雄たけびです。。いい！！

そして次に運転席。クラッチペダル、というか全てのペダルが右に寄ってます。なんででしょ？？そしてクラッチペダルはBMWでいうアクセルのように床から生えてました。320siと比べても明らかに重いクラッチを踏んで、恐る恐る発進。するとなかなかクラッチミートが起こりません。あるポイントが来るとガッツりつながって、アクセルを踏むとポルシェの世界開始。
あとは助手席で味わえなかったリアエンジンのハンドリングや自分でアクセルを踏むことでうなるエンジン、加速感、ハイパーブレーキ（笑）を少しですが味あわせてもらいました☆

実は今回がポルシェに乗ったのは人生初。そしてポルシェという車がなぜドイツでこんなに崇拝されているのか、ちょっと分かった気がしました。
女性の方には悪いですが、これは男の車です。ぶち切れてる。なんか燃費とかスペースとか考えて買う車じゃないです。これに決めて、これしかないと思って買う車。おそらく新しいポルシェに乗ると、また違った世界なのだと思うのですが、この時代のポルシェは、なんとなく時代を超えた存在なオーラが出てました。

でも車から降りて思ったのは、自分で買ったら死ぬな、と。

アウトバーンでは300キロ出したらしいですし、500馬力のコルベット（ちょっと写真に写ってます）と走ってもこっちが速いらしく、もうその世界に踏み込むべきではないと思いました。危なくて。

もっとおじさんになって、自制心がきくようになったときに、また考えてみるのもいいかもしれません。

素晴らしき水平対抗6気筒空冷エンジン。いい経験をドイツでさせてもらいました。


次は現代のポルシェをレンタカーしてゆっくり味わうイベントを企画します！！