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先週はベルギーへ出張だったのですが、さすがに初の長距離車出張ということでATとグラフィックナビを会社にお願いしたところ、幸いにも空いていた525dが出張の足ということになりました。外見はなんていうことなく普通の５シリーズですし、マイナーチェンジ前のものなので特に新しいことはありません。が、良く考えると実は初めて5シリーズをちゃんと運転した機会でした。往復ちょうど1000㎞の旅でした。

日本のレンタカーでは考えられないぐらい汚い（笑）状態での出発でしたが、乗り始めからディーゼルのパワーに圧巻でした。

まずスペックは525と言いながら３Lのディーゼル直列6気筒、197馬力、トルク400N/mの車です。車重1670kgなのでけっこう僕的には理想のバランスでした。最高速こそ控えめ（237㎞/h）ですが、実際230㎞/hで巡航してもストレスのかからないいい車でした。

【良かったところ】
さすがにディーゼルの３Lとなるとトルクがスゴイ。踏み出しから背中をｼｰﾄに押し付ける力がモリモリわいて、ガソリンとは違う気持ちよさでした。低回転でトルクが出て、そのまま5000回転ぐらいまでは力感が続くので、低速から高速までストレスのない運転ができました。
しかもサスペンションが快適。やはりさすが５シリーズでしょうか、踏切や道路の凹凸の越えるときの感覚がいつものSiよりもかなりまろやかでした。恐らくノーマルサスだからだと思いますが、この点でも快適でした。
iドライブは微妙なところですが、操作に慣れてしまえば一箇所のボタンで全ての作業ができるので、安全性も高いように思いました。実際ドイツでは高速で走っていてもナビ操作が可能で、その際にも不自由なく操作できました。
PDCも案外便利で、周りのものとの距離がすぐに把握できる表示がありがたかったです。オーディオの音もノーマルでしたがE39の時よりもかなり良くなっていました。

【あまり好きではなかったところ】
かなり個人的印象ですが、車が大きすぎました。車幅も大きく普段が３だからというのもありますがあまりにサイズが大きく感じ、僕がBMWに期待するコンパクト感が薄いと思いました。
エンジンの音は、やはりBMWのディーゼルはカラカラ感が残っています。こないだのCクラスは素晴らしい音でしたが、これはまだ音的に買えるﾚﾍﾞﾙではありませんでした。
ノーマルのハンドルは、これも個人的印象ですが細過ぎました。握った時に力が入りにくく、手が緊張する場面が何度かありました。慣れでしょうけど･･･。
最後はやはりワイパーでしょうか（笑）
拭いたあとに残る水しぶきが多い、インナーサークル（運転席側、ワイパーブレードの下側の部分）がビビリすぎているというなかなか解決が難しい問題が、やはりこの車にも見られました。スタイルはけっこういいのですが･･･。あいにく強い雨の中を200ｷﾛあたりで走行していると、ちゃんと拭いて欲しい気持ちになりました。雨ならゆっくり走るようにすればいいだけの話ですが、見渡す限り車のいない長いストレートなんて絶対踏みます（笑）

総じて５シリーズは快適性に振った印象がありますが、サイズとエンジン音がネックです。５のMスポとか外見的にめっちゃカッコイイので、エンジンをガソリンにしてもう少し家族が大きくなったときにはあり得るかもしれません。

あまり関係のない話ですが、帰りの道は超渋滞でした。なので途中からドイツを走るのではなく、ﾌﾗﾝｽを経由して帰ってきました。するとその交通量の少ないこと！スピードは道が空いていて初めて成り立つものなので、いつも“高速はドイツ”みたいな考えをしていましたが、これを改めるいい機会でした。実際フランスの高速も150キロぐらいでは走れるので（制限速度は130キロ）、こっちのほうが断然快適です。これは次回のためのメモということで。
今回はACSに立ち寄りたかったので、ドイツを通ることになったのですが（苦笑）