金賞をいただいたフォトシティさがみはら2016の作品展と表彰式に行ってきた。今回は自分ひとりでの参加、寂しいけど気楽にゆっくりできたね。
まずは作品展。入り口で入賞者に配布されるものと同じ公式ブックを頂く。これ、来館者全員に配ってるんだろうか?立派な作りなだけに単価も高いだろうにと想像しちゃうよね。
プロの部を一通り見る。あとでお話ししたとき、受賞した作品、すなわち写真集やアート作品に対し、一部のみを展示というのは不本意とのこと。大きさや数、色や質感、配置や解説などなど写真表現って奥深いよね。
奥に進むとアマの部の受賞作品がずらり。もちろん、プロのプリントマン入魂の大全紙に印刷された「もうひとつの夏」は堂々と中央に展示されていたよ。このサイズになると、ピントやブレなどシビアにわかっちゃうんものなんだろうけど、さすがに上位受賞作品はそこんとこ完璧だったね。銀賞のポートレートの作品、鳥肌が立つほどシャープで美しかったよ。表彰式で隣だったんでお話というか、一方的に語られたんだけど(笑)、かなりの受賞歴を誇るとのこと。雑誌で年度賞2位も獲ったことあるとかで、実は自分の作品も読売新聞で見たことあるとか。他県なので優秀賞しか見られないはずなんだけど、たった1回のことをしっかりと覚えている。お年を召していても素晴らしい研究心だなぁと恐れ入ったね。好評のところにも書いてあるんだけど、作品に被写体の吐く白い息が写っていたら・・・間違いなく金賞だったろうね。
アマの部を見終わった後、ベンチに腰かけて作品を見る人たちを観察。さすが、金賞作品。ほぼ全員が足を止めて見てくれてる。うれしいね。
婦人
「(不思議そうに)これが金賞?」
紳士
「そうだよ。水に写りこんだのを逆さにしているんだよ。だから「もう一つの夏」なんだよ。」
今回の受賞作品について自分は一切の解説を求められていないし、していない。なのに他の方々が、まるで自分が撮ったかのように語っている。これが作品が独り歩きするってことなのか。なんかこそばゆいような不思議な感じだよね。
「もう一つの夏」に関して、表彰式で榎並先生がおっしゃるには、
「水の映り込みを逆さにして表現するというのは珍しい手法ではないけど、絵画調で構図のバランスが凄くよく、ちょうど顔のあたりが揺らいで見えなくなっていることとか、不思議な魅力がある。」
とのこと。
前に座っていたプロの部受賞の船尾修さんも「私も絵画調ですごく良い作品だなと思いました。」
と褒めていただいたね。船尾さんにも同じくらいの娘さんがいるとことで、カメラマンとして娘に対する思い、ちょっと共感しあったりしました(笑)。

↑撮ってもらっちゃった♪
表彰式では他の受賞者の方とのんびりカメラ談義。みなさん凄い受賞歴だし、持ってる機材も凄い。ここ数年なんも買ってなく、いくつかの機材は壊れているのをそのまま使っている自分とは大違い(笑)。賞金たくさんもらってるじゃん!と思うかもしれないけど、これ、そのまま家計に入ってるからねorz
がんばれ!貧乏カメラマン!!
記念にプロの部の受賞者の方全員のサインと審査員の先生のサインをちゃっかり頂いた♪次はないといつも思ってるんでね、記念は大事です。
レセプションでは清水先生ともお話。超有名な先生がまるで友達のように話しかけてくれる。先生の気さくさももちろんなんだけど、これも数々の受賞歴あってのこと。特に先生の前ではフジコンでも良いところを見てもらってるからね。審査員としても多忙を極める方なので、これからも視野の片隅に入れるようがんばらなきゃね。
これからというと、自分の写真に対する方向性。自分としてはこのままのんびりと思ってるんだけど、よく聞かれるのが、娘たちが撮らせてくれなくなったらどうするのか?子供を被写体に撮りつづけている人たちには大きな問題なんだろうね。フジコン表彰式でハービー・山口先生にも聞かれたし。
今回の作品、写りこんだ被写体が奥さんや娘たちでなかったら受賞はなかったと思う。被写体に対して純粋に気持ちを込めて撮ることができるからこそ、見る人に見えるもの以上のものが見えて、作品が独りで語りだす。自分はそういうものを撮りたい。
自分の撮った写真を自分で見返して思うことは一つ。
やっぱりね。家族を撮りつづけていきたいんだよ。
Posted at 2016/10/18 07:27:30 | |
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