
どノーマルのヴィッツで茂原TCを走ると96℃まで水温が上がる。ヴィッツのECUは96℃になると電動ファンが回りだし、その後、93℃に下がるとファンが停止する。なんか高すぎないかい、この数値?
師匠によると、このへんのエンジンは冷却水温が70-75℃の時にもっともチカラがでるとか。確かにオーバー・ヒートはしなかったけれど、水冷式オイル・クーラーを通るオイルの温度を考えてもうれしい温度ではない。
私のモデリスタ ターボはラジエーターが普通よりデカい。しかし、裏側を見てみるとクーラー・コンデンサーからはみ出した部分になにやら別体の樹脂カバーがある。なんだ、これ? さわってみたら何段かの鎧戸のような形状になっていて、ペラペラのゴム板が根元側だけ固定されている…
わかった!高速走行をすると風圧でこのゴム板が浮き上がって後に風を抜けさせるのだ。
ふ~ん。でも、なんでこんなシステムにしたのか?
で、短絡的に75℃のロー・テンプ・サーモってやつを買った。
ムカシの経験からこの手は実験して作動を確認してから装着したい。温度計とこのサーモスタットをナベに入れて湯を沸かしながらから観察する。75℃で開弁開始、85℃で全開、その後、温度を下げてゆくと72℃で完全に閉弁した。修理書によると、ノーマルの品は85℃で開弁開始らしい。
10℃も開弁温度が違うのだ。こんときゃ、期待しましたね。
しか~し、サーキットに行ったら、ほとんど意味ナシ。やっぱり、96℃まであがり、93℃に下がるとファンが停止する。って、それ以下には強制的には下げられないじゃん。
はぁ~… でも、考えたら当然。ヴィッツのラジエーター・ファンは電動のみ。それもECUが管理しているのだ。銭失いかい、これ。
困ったときには師匠に相談。「ネッツ・カップじゃ電動ファンの強制作動スイッチが許可されていたよ。131になった今年から禁止になったけど。」と一発回答をいただきました。この師匠、恐るべし。「でもね、ごまかしよりもラジエーターを大型化して根本の改善を勧めるよ」とも。ごもっともですが、銭が…
電動ファンの強制作動スイッチかぁ。うっし、まずググる。しかし、具体的な配線図は見つからない。dのおねいさんにたずねても「存じません」。メカさんも沈黙。あ~、そーゆーことは教えちゃいけないのね、dさんとしては。
さすれば、自分で解決するしかない。しかし、師匠いわく、「ECUに関する配線をイジると安全のためによけいな動作をすることがあるかも。」
げ、忘れてた。サーキット走行には邪魔なだけのブレーキ・アシストとABS外しをそれで断念したんだっけ。でも、まずは配線図集を入手して解析してみよう。見てみると、直流回路、それもグラウンド・コントロールじゃん。
「見切った!」 (おおげさな…)
よし、電動ファンの強制作動スイッチを付けるぜぃ!
後で、整備記録にアップしますが…
でけた~。
画面右のトグル・スイッチがそれ。真中で off (ノーマル動作)、上で高速、下にすると低速でファンが回ります。
結果、今のところは大成功!10月の茂原で、水温は85℃程度までしかあがらない。ピットでボンネットを開けた状態のクーリングでは、1-2分で72℃まで下がる。やったぜ、カトちゃん!
Posted at 2012/12/15 01:07:17 | |
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