VWポロに待望のTSIエンジン搭載車がデビュー。
1.2リッターながら直噴+過給という組み合わせにより
1.5リッタークラス並の105ps、トルクに至っては1.8リッター並の17.8kgmを発生し、
7速ツインクラッチ「DSG」との組み合わせにより20km/Lの燃費を実現する、
ポロの本命中の本命とされていたモデルがついに日本上陸です。
それ自体はいいんですが、どこか釈然としない思いがあるのは
この車が昨年10月に日本導入されたばかりのモデルだからです。
昨年登場した時点でのラインナップは1.4リッターNA+7速DSGの組み合わせ。
ところが今回1.2TSIが導入されたことにより、この1.4はカタログ落ちの運命にあるのだとか。
わずか半年強で出力で20ps、トルクで4.4km/L、燃費で3km/Lも
勝るエンジンにアップデートされ、その価格差がわずが10万円。
上級グレードのみの投入だけならまだしも、実質同グレードまでもがエンジン刷新です。
ならばどちらがいいかは一目瞭然でしょう。
大抵こういう仕様変更は数か月前にはディーラーなどへの通達が行われているはずです。
実際、うちの父が昨年某所のVWディーラーでセールスマンと話したところ
「実は1.2TSIが近々入ってくる予定で、その時に今の1.4はカタログ落ちになる」
という情報がすでに出ていたそうな。
現時点ではVWのサイトにはまだ1.4コンフォートラインも掲載されていますが、
おそらく在庫が無くなり次第消えるのでしょう。
すでにカービューのカタログ情報からは消えています。
記事によれば既に日本国内で6000台が売れたというポロですが、
果たしてこの事実を知った上であえて納得して1.4を買った人が
どれほどいるのか気になるところです。
少なくともこのTSI導入にまつわる決定がなされてから
1.4コンフォートラインを契約した人でこの事実を知らされていない人がいたら、
もはやサギに等しいレベルではないかとすら思います。
そもそも、昨年夏の本国デビュー時点で既に1.2TSIは完成していたのに
日本導入をここまで引っ張った意味もよく分かりません。
完成しているならさっさと持ってくればいいのに。
同じエンジンを搭載するゴルフのトレンドラインを先に導入して、
そっちをある程度さばきたかったから?
どのような思惑かは分かりませんが、
最近のVWの車づくりには色々と感心させられるところが多いだけに
このような不信感を抱かせるような売り方はちょっと残念ですね。
Posted at 2010/05/25 01:08:17 | |
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