2007年07月18日
あいぽろさんがVWのディーラーに行くというのでついていき、
ついでにゴルフGT TSIに試乗してみました。
スーチャーとターボでツイン過給する1.4リッター直噴のTSIエンジンに
6速DSGを組み合わせたモデルで、実家にあるGTIの弟分的な存在。
興味があるのはやはりその心臓部。
過給しているとはいえ1.4リッターという小排気量でどこまで走るのか?
ざっと印象を述べてみたいと思います。
走り出しのトルクは2リッターNAと比較しても遜色のない太さ。
しかし2000rpm前後ではやはり微妙な線の細さというか、
絶対的な排気量の小ささを感じさせる部分もあるかな、という印象。
DSGのATモードのプログラミングが比較的早くシフトアップする設定のようで、
通常の走行ではかなり低い回転数をキープする事になるのですが、
そこからシフトダウンなしでトルクで引っ張るような走り方はやはりできませんね。
それはまぁいいのですが、アクセルを結構深く踏み込まないと
DSGがキックダウンしてくれないのでその辺の領域でちょっともどかしさを覚えるケースも。
もちろんDSGをマニュアルでシフトすれば痛痒ない走りを見せてくれるのですが、
変速レスポンスはGTIよりちょっとマイルド?
また、ごく低速でDSGが僅かにギクシャクする挙動を見せた場面があり、
GTIでは見られなかったはずの挙動なので少し気になるところ。
一方、回転数が3000rpmを超えてターボが効き始めたあたりからの加速は
1.4リッターとは思えないほどの速さ。
もちろんGTIには敵いませんが、
大半の2リッターNAは凌駕しているのではないかと思います。
スーパーチャージャーからターボへの切り替えもスムーズで、
「ドッカン」と来るようなことはありません。
注意深く観察すればやはりトルクの盛り上がり方が変化するポイントがあるのですが、
運転に気を使うような類のものではありません。
基本的に完成度は高いと思います。
シャシーはGTIに比べるとだいぶマイルドな印象。
乗り心地はいいのですが、ステアリングの中立付近の手応えが若干薄く、
コーナリング時に横Gがかかるとフロントのブッシュが微妙にヨレるような感触あり。
ロールスピードも若干速いかも。
ブレーキの効きも、初期の立ち上がりはいいけれどその先でちょっと甘く感じました。
GTIじゃないからこの位でおそらく丁度いいんでしょうが、
エンジンの性格的にはターボが効いている領域をキープして
ガンガン攻め込みたくなるような一面もあるのでちょっと物足りないですね、個人的には(笑)
GTIの弟分としては妥当なラインだと思います。
1.4リッターTSIエンジンの完成度は高いですね。
DSGというトランスミッションともどもマニアックな特性に
なってはいないかと心配だったのですが、杞憂だったようです。
これなら今までの2リッターNA+トルコンATから乗り換えても大丈夫でしょうね。
でも個人的にはやっぱりGTIだなー(笑)
Posted at 2007/07/18 21:48:12 | |
トラックバック(0) |
素人インプレ | クルマ