2009年10月14日
昨日GRBで初めてサーキットを走ってみたわけですが、
公道では試せない領域で走ったことで新たに分かった部分もあるので
適当に書き記してみたいと思います。
・足回り
まずはタイヤ。
峠では必要にして十分なグリップを発揮してくれた純正装着のポテンザRE050Aですが、
サーキットではさすがにグリップ不足感は否めませんでした。
B4に装着していたネオバAD07が路面にへばりつくようなグリップ感を発揮したのに比べると
いまひとつ路面に食いつく事が出来ず、唐突にグリップを失う事こそないものの
こらえきれずにズルズルと流されていくような感触。
トラクションは4WDのおかげで十分ですが、ブレーキング時には縦グリップももう少し欲しい。
走行後のタイヤを見ても、ネオバはタイヤ自体が溶けたようになっていましたが、
RE050は路面によって激しく削られたようになっており、
一部のブロックは角がむしられたように欠けていました。
やはりRE050はあくまでもストリート向けであって、
サーキットまで視野に入れたタイヤとは違いますね。
ノーマルのサスペンションは純正同士という事でRE050とのマッチングが良く、
サーキットでも思ったほどロール感はありませんでした。
基本的に安定志向で挙動変化が穏やかなため、
背が高いボディと相まって切り返しなどではややキビキビ感が薄いですが、
絶対的グリップの高くないタイヤで走る分には唐突に流れ出すような事がなく、
また流れ出してからのコントロールもしやすいので安心感や乗りやすさという点ではなかなかのもの。
峠ではリアが勝ち気味でフロントが相対的にやや弱くアンダー傾向という印象でしたが、
サーキットでは意外とフロントが弱い事によるアンダーに苦しんだ印象はありませんでした。
どちらかというと4輪スライド気味に膨らんでいく感じで、
その状況下でも微妙なアクセルワークを受け付けるので慣れればそれなりには攻めていけるかと。
突出した印象こそないものの、こうしてみるとノーマルの足回りは
サーキットでも意外と捨てたものではないですね。
やはり最近のノーマルはレベルが高い。
ちなみにVDCはトラクションモードでの走行でしたが、
介入した回数は感覚的に1~2回ではないかと。
なかなか遊ばせてくれるVDCです。
しかし走行後のフロントタイヤを見るとショルダーが激しく摩耗しており、
トレッド面もアウト側半分が大きく摩耗している感じだったので、
サーキットレベルではトレッド面を上手く接地させられていないようです。
今後タイヤをネオバやRE-11、Z1などのハイグリップラジアルに交換する場合は
足回りとのマッチングが崩れる可能性もありますし、
裏ストレートエンドのフルブレーキングで車体後部がやや浮き上がり
つんのめるような形になって少し安定しない面もあったので
サーキットでもある程度のレベルを狙うのであれば足回りの見直しはやはり必須か。
・駆動系
B4と比較したときに今回一番アドバンテージがあったと思われるのはこの部分です。
機械式ほど強力でないとはいえ前後にLSDが入っている効果は絶大で、
アクセルを開けることで向きを変えていけるのでそのまま立ち上がりにつなげる事ができ、
脱出が断然速くなっています。
DCCDは標準的なAUTOモードで走りましたが特に問題はなく、
ターンインさえきちんと済めばあとはこちらのもので、
小細工なしにアクセルを開けてやれば4WDらしい強力なトラクションでガンガン前に進んでくれます。
加えてトランスミッションが6速になりクロスレシオになったので
今までより各コーナーでギア比が合うようになった気がします。
これらのおかげでコーナリングスピードはともかく
コントロール性という点では大幅に向上したように思います。
・エンジン
今回一番の課題を感じたのはここ。
といってもパワー不足とか特性が扱いづらいとかではなく、熱の問題です。
今回の走行は気温20℃を下回っており、昨年B4で走った時よりずっと涼しい条件だったのですが、
2周ほど本気で走るとまず水温が100℃をオーバー。
それでも純正の水温計は沈黙を保っているのでそれを信じて走っていると
走行風のおかげで多少下がるのですが、今度は油温が120℃をオーバー。
結局最高で水温104℃、油温125℃程度まで上昇しました。
メーカー的には許容範囲内とはいえ、やはりちょっと高いのではないでしょうか。
秋の気温でこの状態では…。
冷却系の改良も考えた方がよさそうです。
そのほかエンジン関係では、夏にリミッター変更と一緒に
電制スロットルのMAPをちょっと変更してもらったのが個人的にドンピシャで
B4の頃より断然コントロールしやすくなりました。
細かいところでは純正ブレンボのペダルストロークが伸びるのが
思ったより早かったことなどもありますが、大きなところではこんな感じです。
感触としてはタイヤをハイグリップなものに交換し、
足をしっかり決めてそれをちゃんと乗りこなせさえすれば
パワー関係はノーマルのまま2分10秒切りも十分に狙えるのではないかと思います。
逆に、タイムはこれくらいで十分と割り切って足はSTIのストリート向けダンパーキットを組んで、
普段の一般道の乗り味を重視してみるという手もアリかもしれません。
あとは自分がどこに重きを置くかをしっかり考えなければなりませんね。
とりあえず今回よく分かった事は「GRBはスゲー車」ということです(笑)
この先が楽しみだー。
Posted at 2009/10/14 00:45:15 | |
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