2009年12月11日
12月に入り気温も下がってきました。
(とはいえ盛岡基準ではまだ暖かい部類かも知れませんが…)
山間部では何度か降雪しているのでGRBで出向いて
車の挙動やスタッドレスの効きを確かめてきました。
まずブリヂストンの新作スタッドレスであるブリザックREVO GZ。
アスファルト路面ではスタッドレスタイヤにありがちな「ヨレ」が少なく、
コーナリング時やブレーキング時のグニャグニャ感が従来よりも大幅減。
また、スタッドレスの弱点とされてきたウェット路面での走行性が上がっているのも嬉しいところ。
さすがにワインディングを飛ばすような走りには向きませんし、
高速域からのハードブレーキングを試みたりすると
一瞬車体が斜めになったりしますが(笑)、
普通に走る分にはまず問題はないと思います。
強いて言えばスタッドレスにありがちな高周波のパターンノイズが
REVO2比でやや大きめに感じますが、これは仕方ないところでしょう。
車重もパワーもあるGRBなので、アスファルトでもしっかりしているのはありがたいです。
肝心の雪道。
先月走った時はやや水気が多めの重い感じの雪質で
車が走るとすぐにアスファルトが顔を出すくらいの薄い積雪だったのですが、
そのような状況では意外と神経質な印象があり、
轍に引っかかりやすかったり、いきなりすっぽ抜けるようなグリップ抜けを
起こしたりする場面が見受けられ、ちょっと期待外れかと思っていました。
しかし今週初めにパウダースノー圧雪と凍結が入り混じった路面を走ってみると印象は一変。
まずコーナーではしっかり横方向のグリップが立ち上がり、滑る気配なし。
ある程度速度が乗ったコーナーでもステアリングの微調整を受け付けてくれます。
加速は4WDのトラクションと相まってグイグイ前に進み、上り坂でも心配なし。
直進性も高く、雪上で80~90km/hくらいまで加速してもほとんど修正いらず。
そしてその速度域からブレーキペダルを大きめに踏み込んでも
ABSが作動せずにきっちり速度を殺してくれます。
さすがに停止までには長い距離が必要なので速度は抑えなければいけませんが、
コーナー手前の減速などでは安心感が高いです。
もっとも、これらはサイズがB4の215から245に変わったことも影響している気がします。
一般にスタッドレスは幅が狭い方が雪道ではいいと言われているようですが、
氷上ではむしろ幅(というか接地面積)が広い方がグリップが高いそうで。
一応REVO GZは従来品より接地幅を狭く、
前後方向に長くしてシャーベット路面などでの走行性を向上させたようですが、
さすがに215のREVO2よりは245のGZの方が幅広でしょうから、
純粋にタイヤの性能による部分の他にサイズによる部分もありそうです。
ちなみに薄い積雪とウェットが入り混じった峠ではまったく問題なかったので、
水気が多い雪がサイプに詰まるとちょっと弱いのかな?という気がします。
盛岡近辺はどちらかというとパウダースノー&凍結路が多いので
割とマッチした特性だと思いますが。
GRBは4WDらしく高いスタビリティに加え、
LSDの効きもB4よりいいのでコーナーの脱出もスムーズな感じです。
VDCもついているのでいざというときの安心感も高い。
DCCDの切り替えによる違いはあまり試せていませんが、
普通に走る時はAUTOかAUTO-で特に問題を感じませんでした。
しかしサイドの効きが弱いのかGZの効きが良すぎるのか、
相当勢いをつけないとサイドブレーキを引いても180°回る前にスライドが止まってしまいます。
B4の時はもう少し回りやすかった気がするんですが…。
パワースライドを誘発してもすぐにグリップが戻ってしまいますし、
そもそもDCCDを最弱にしないとパワースライド自体が発生しにくいです(当り前か)。
遊ぶにはちょっとタイヤが高性能すぎたかもしれません(笑)
とりあえずある程度振り回せるように今度雪が降ったら練習しに行かねば。
Posted at 2009/12/11 18:52:54 | |
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