土曜日に借りたレンタカーの
フーガ350XV。
日曜日には仙台から盛岡まで高速道路を北上しました。
土曜日に乗ったときとはちょっと印象が変わった部分もあるので
そのときの印象を大まかに書きます。
・このクラスの車でパワーウィンドウのワンタッチ機構が運転席にしかないとは…。
・やっぱりインパネのクオリティは今ひとつ?エアコン吹き出し口のチリがズレてる…。
・助手席から見るとメータークラスターに隙間があるのが見える。
・ステアリングコラムの部品接合部はバリを取っていない?
・ナビ画面に時計がなく、低い位置のアナログ時計しかないのは不便だし、
何より安全性の上で問題があるのでは。
ナビ画面にも設定次第で時計表示ができるのだろうか。
・ブレーキのペダルタッチは結構しっかりしてる。効きは普通。
・やはりステアリングフィールは違和感あり。
中立付近からの切り始めは比較的ダルく、
また手ごたえも人工的かつ接地感が薄い。
そこから更に切り込むと急激にゲインが高まってグイっと曲がり始める。
このときのロールスピードも速く、上屋がグラっと傾くので
慣れないうちは高速コーナーで結構怖い思いをした。
タイヤのショルダー部がかなり磨耗していたのも一因か。
スピードが上がってくるとアンダーステアも若干強めになり、
ステアリングも妙に弾力的な反発力があって保舵するのに疲れる。
・エンジンは2500rpm以下と4000rpm以上ではトルク感あり。
その中間、3000rpm前後のトルクが3.5Lとは思えないほど痩せている。
そのためか、高いギアのままトルクで引っ張るような加速をしようとしても
ATがすぐにキックダウンしてしまい、必要以上に加速してしまう。
サウンドも大きくなるし、せわしない印象。
高速で巡航中に前走車に追いついて、そこから再加速するような場面でも
パーシャルスロットルでは全然加速せず、
かなり大きくアクセルを踏んでやる必要あり。
ATが5速なのも一因?
いずれにしても大排気量車らしいゆとりはあまり感じられず。
サウンドや回転フィールはやはりワイルド。
ちょっと濁りがあるし、トップエンドまでスッキリ回るようなタイプではない。振動も大きい。
ハッキリ言って「こんなのが本当に
10 Best Engine賞に選ばれてるの?」と言いたくなる様な代物。
このレンタカーの個体特有の現象だと思いたい…。まさかレギュラーが入ってる?
・リ○ッターの介入は穏やか。
また、その速度域まで踏んでいけるだけのスタビリティあり。
・ただしこれは直線限定で、コーナーではちょっと怪しい。
コーナリング中に路面の継ぎ目などを乗り越えた時の動きの収まりが悪く、
いわゆる「路面に煽られる」状態になりがち。
小さく横っ飛びして接地した後リアサスが横方向に捩れるような動きを見せることも。
また、直線でも道路を斜めに横切る継ぎ目などを乗り越えた場合には同様に捩れるような感触が。
街乗りでの印象と合わせて考えるとバネの硬さに対してダンピングが不足気味?
50000kmオーバーの足なのでダンパーが劣化していた?
・風切り音とか吸出し音とは別種の、どこかに隙間があいているような音の侵入が
運転席側・助手席側ともにある。
色々思い出しながら書いてみましたが、こんな所でしょうかねー。
色々なフーガを乗り比べたわけではなく、
あくまでもこのレンタカーの個体そのものについての印象であることをご了承ください。
コンディションの良いフーガであればまた違った印象になった可能性もあります。
しかし、コンディションの分を差し引いても、内外装の質感や静粛性などといった
車全体の高級感はライバルであるトヨタ・クラウンに大きく劣ると言わざるを得ないです…。
内装の質感などは車の本質とは関係ないかもしれませんが、
この350XVで400万円を超えるなど決して安い車ではないわけですし、
せめて組み付け方だけでももう少し丁寧にできないものでしょうか。
何しろこの車は北米ではインフィニティブランドで販売される、
レクサスの向こうを張る車なのです。
デビュー直後にディーラーのショールームで見たフーガは
もっとマトモだったように記憶していたのですが。
ゴーンさん、コストをカットするのはいいけど必要なコストまで削ってませんか。
私のような車好きはもとより、そうでない人も意外と見る目はシビアですよ。