週末はスバルディーラーのお客様感謝デイでした。
せっかくダイレクトメールを頂いたことですし、
先日仙台ハイランドでコースアウトした際に
復帰する時にダートと路面の段差にリアタイヤを
横から引っかけたような感触があったので、
足回りにダメージを負っていないかチェックしてもらうのも兼ねて
土曜日にちょっとお邪魔してきました。
できればアライメント測定もしたかったところですが、
11時ごろに到着した時点で既に無料10ポイントチェックが
90分待ちという状態だったので、とりあえずリフトアップして目視で
アーム類の損傷などがないかだけチェックしてもらいました。
結果としては目に見えるような曲がりや損傷はなかったとのこと。
走行フィールにも特に違和感はないので、
ダメージはそれほどでもないようで一安心。
90分の待ち時間の間、担当さんのご厚意で
新型(もう現行か)レガシィB4に試乗させていただきました。
デビュー直後にも一度乗っていますが、その時は雨だったため
晴れの時にもう一度乗りたいと思っていたのでラッキーでした。
グレードはもっともスポーティな2.5GTのSパッケージ、5AT。
SIドライブはずっとSモード固定で乗りました。
以前乗った時も思いましたが、BLより随分静かな車になったような気がします。
BLとてノーマルではそれほどうるさい車ではありませんでしたが、
BMはエンジンだけでなくロードノイズ等の侵入もだいぶ抑えられたように思います。
エンジンも2.5リッター化された恩恵で
従来より低い2000rpm前後から太いトルクを発生するので、
エンジン回転を上げなくても十分に交通の流れをリードできます。
このエンジン特性も静粛性に貢献しているのでしょう。
試乗車は既に4000km以上走行していたので遠慮なくブン回してみましたが、
高回転でも静粛性は十分に保たれていました。
反面、どちらかというとフラットなトルク特性のため、
高回転まで引っ張ってもパワーの盛り上がりや伸び感は薄く、
回す楽しみはあまりないように感じられました。
ターボの効きも割とドッカン気味だったBLと比べると非常に穏やかで、
回してパワーを引き出すエンジンではなく
トルクの余裕で走るエンジンといった印象。
もっとも、これは私が乗っていたMTのBLとの比較なのでMT同士、
あるいはAT同士で比較すればもう少し違った印象になったかも知れません。
いずれにせよ全体的に大人しめの味付け。
GRBの方がパワーの盛り上がりは感じられます。
足回りはもっともスポーティなSパッケージでも乗り心地が良好で、
GRBと比べても更に突き上げの少ないしなやかな乗り心地。
路面が少し荒れているような場面ではやや揺すられ感もありますが、
同乗者から不満が出るようなことはまずないでしょう。
コーナリングは他車が多くてあまり大したことは試せませんでしたが、
背が高くなった割にグラっと傾くような事もなく比較的素直な挙動に感じられました。
ただ、ステアリングフィールには個人的に若干の違和感を覚えました。
センター付近が不自然に重いのと、
路面からのフィードバックが今一つ希薄な感じがするのです。
実際、前方がクリアになったところで少し速めにコーナーに進入したところ
まったく予期せぬタイミングでフロントタイヤから悲鳴が上がりびっくりしました。
GRBの限界に慣れ過ぎたのかも知れませんが、
BLの頃はもう少し手ごたえがあったような気もするので気になるところです。
直線でわざと左右に急なレーンチェンジを繰り返してみると、
ステアリングを切ってからノーズが反応するまでに若干のタイムラグがあり
ダイレクト感は薄いです。
しかし前後の連携は取れている動きで、安定性は高そうでした。
コーナーでもう一つ気になるのはシートのショルダー部のサポート不足。
GRBのセミバケと比べるのはさすがに酷だとしても、
BLのノーマルシートでももう少ししっかりしていた気がします。
正直なところ、交差点でも少し心もとないです。
しっかりサポートを得るためにはシートバックをだいぶ起こさなければならず、
そうすると今度はヘッドレストの位置が合わないという。
シート形状の問題でしょうか。
シートを以外のインテリアについては、デザイン的にはより現代的になりましたが、
メーターパネルのデザインと質感だけはどうにも高級感がないような。
BLの方が雰囲気的にはマッチしていたように思います。
それと電磁式パーキングブレーキのメリットが今一つよく分かりませんでした。
ブレーキと言えば、フットブレーキは効きこそ十分なものの
初期の制動力がやけに強く立ち上がり、いわゆる「カックンブレーキ」なフィール。
踏み始めに気を使えば普通に効かせられますが、ちょっと違和感あり。
BLより一回り大きくなったボディサイズについては、
今回の試乗で気を使うような場面はありませんでした。
感覚はさほど掴みにくくないので、ちょっと走ればすぐ慣れる程度だと思います。
最後に燃費ですが、車載の燃費計では
400kmあまりを走ったTRIP Aの平均が9.5km/L、
新車時からずっとリセットされていないと思われるTRIP Bが8.5km/Lでした。
実際の燃費とは多少違うのでしょうが、
燃費にいい条件で使われているとは思えない試乗車でこの燃費は、
2.5Lのターボ車としては優秀な部類なのではないでしょうか。
というわけで、前愛車の後継車に乗ってみたわけですが、
全体的にGT的性格が強まっているような気がします。
静かで乗り心地が良く車内も広く、
燃費も良さそうなのでロングクルーズには向いていそうですが、
積極的に峠に通ったりサーキットを攻めたりといった使い方は
もはや似合いそうにありません。
そういう意味では、スポーツ性をインプレッサに任せて
レガシィのあるべき路線をより強化したモデルチェンジという感じがします。
ただ、内装の質感や走行フィールなどまだ煮詰める余地はありそうなので
今後のブラッシュアップに期待したいところ。
いずれにしても、GRBという選択はやはり正しかったと思います。
ところで、工場では
この方のBPがリフトアップされていたのですが
ご本人はどちらにいらっしゃったのやら…。
その後工場の人が乗って試走に出て行くところまでは見たのですが。