J160(アルテッツァ6MT)の可能性を探る 前編
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
今回、セリカちゃんの売りは、『3SーFE+アルテッツァ6速』という、あと一歩足りない仕様の実現です。
そのキモとなる、アルテッツァ6速(以降、“アル6”)の加工を施します。
まず、先日の試験搭載において、外側の接触箇所を削ぎ落とします。
センタートンネルスレスレでしたが、ここの削除だけでも、ずいぶんマージンが取れると見ました。
2
アル6流用において、最も肝要となるのは、シフト位置でしょう。
車種にもよりますが、基本的に『後ろ過ぎる』のです。
このアル6、シフトレバーハウジング(シフトレバーの先端の受け皿)が、ミッション後方に延びているセレクターシャフトの端に着きます。
T50(AE86等)やW55(TA63、GA61等)と並べて位置を探ると、画像右の、4つのボルト穴の中央辺りに来ます(遠い昔、比較した画像を撮ったのですが・・・)。
3
ならば、例によって例のごとく、そのように加工しましょう!
先ずはミッションの後方、エクステンション部(フロントから、ベルハウジング+ギヤケース+エクステンション)を外します。
厳密には、この部分にはスピードセンサーのギヤや、セレクトレバーのテンショナー等が付いていますので、それらを先に外します。
このテンショナー、実はアル6前期と後期で位置が違います。
私的には、これから施す加工は2機実績がありますが、後期アル6は初めてです。
慎重に確認しながら、進めていきます。
4
ケースのボルトを外し、引っ掛かり部にバールやマイナスドライバーをかけてこじれば、すんなり外れるはずです。
では、このエクステンションを刻んでいきます。
とりあえずは赤線をくり貫きます。
5
もっと広くくり貫いても良かったのですが、こここそ前期と後期の最大の違いがある箇所ですので、初の後期とて、ジャブで牽制します。
6
この膨らみの部分には、セレクターシャフトが通っていますが、この部分でそのシャフトをコントロールしてしまおうという狙いです。
4つのボルト穴が、浮き上がっていますが、前期はほぼ平面です(あくまで“ほぼ”)。
後の加工には、ここは平面が望ましいのです。
7
内部も切削拡大していきます。
ポイントは、『厚み』です。
強度確保のためにも、ある程度の厚みを残した方が良いのでしょうが、ここにある部品を入れますので、それを収めて若干の隙間(マージン)があるくらいまで削ります。
リブも入っているので、よほど強度的には問題ないとは思います。
8
ある部品・・・
コレが要です。
『シフトレバーハウジング』
確か・・・R154(ツアラーV、JZA70等)のどれかの車種の物です。
ご覧の通り、シフトレバーの先端が収まります(もちろんシフトレバー先端には、ブッシュが着きます)。
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そして、この部品にも加工を施します。
できる限り、短縮します。
ボルト穴をも削り落とす(つまり、ボルトを使わない)手もありますが、その場合、後の加工がよりシビアになります。
これが、エクステンションの溝穴に収まる、もちろん、前後左右に動く(←シフトチェンジ)ようにします。
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仮装着してみます。
手順がありまして・・・
①エクステンションを、ミッションに装着寸前で止める。
②エクステンションの溝穴に、セレクターシャフトの先端が出てきたらシフトレバーハウジングを挿す。
③シフトレバーハウジングを引っ掛からないように手引きしながら、エクステンションをミッションに接地させる。
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この位置で、セレクターシャフトにハウジングを固定できたら、ここでシフト操作ができるようになる、という発想です。
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コチラは、以前何かに使えるだろうと、格安だったので試しに入手したクイックシフトです。
今回はコレを使う予定・・・ですが、色々と帳尻を合わせれば、コレに限らず色々なシフトレバーが流用できます。
シフトレバーリテーナー(シフトレバーの支点となる土台)の形、大きさによって、流用し易い、し難いが決まりますが(当然、小さめが望ましい)、高さに関しては、アルミ板でスペーサーを作り、帳尻合わせをするので、どうにかなります。
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このクイックシフト、支点が上過ぎて、やや使い難いです・・・
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また、とりあえず現シフト位置(テンショナーも外しているので、ニュートラル位置がズレる)を把握しやすくするために、簡易シフトレバーを着けておくと、テストし易くなります。
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さて、ミッション側はひとまず放っといて、エクステンション加工に心血を注ぎます。
この溝穴周辺は、なるべく平面化が基本です。
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一方、ハウジング穴径やシフトレバー先端の径等も、確認しておきましょう。
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そして、部品注文。
アルミ板、80✕95ミリ、厚みは10ミリにしました(高さ調整用も兼ねて2枚)。
真鍮パイプ、こちらはシフトレバーブッシュ製作に。
前ページの数値を参照に、外径20ミリ、内径14ミリです。
・・・あれ、内径16ミリじゃないの?
それでは簡単に抜けてしまいますので、抜け止めのために14ミリ、シフトレバー先端が収まる箇所だけ16ミリのドリルで揉みます。
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ボルト穴のピッチを測ると・・・
53✕75ミリくらい、アルミ板に印を付けます。
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穴開けて・・・よし!
さらに、エクステンションの溝穴に合わせて穴を開けます。
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例によって、ホールソーの使い方に問題あり・・・
良い子は真似しないように。
また試し装着せんとて、ミッションが置いてある外に出ると・・・
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ヒマしてるクロが絡んできました。
「遊んで〜」
22
ふと横を見ると、何だこれ・・・?
!!
コイツ、動くぞ!?
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蝶(蛾かな?)のサナキが、独りでに動きます(よりにもよって、なぜ塗料ベロに着いた?)。
孵るかな?
しばらく観察していると、
※クロがあらわれた!
※コマンド?
たたかう
にげる
じゅもん
>なでなで
※カズーヤの じかんが とめられた!
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まだ孵りそうにない・・・ほっとこ。
あ、爪研ぎしに行った・・・ほっとこ。
で、試し装着です。
んーーー・・・
もう少し削りしろがあるかな?
ただ、ハウジングの動きは、引っ掛かりも無さそうなので、溝穴はこんなもんでよさそうです。
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そして、横の溝・・・
ここは、もう1つ仕入れていた、アルミ平板を挿し込むようにします。
ボルト留めするか、ボンド留めするか・・・
前、中、後の3編で、終わるかな・・・?
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