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カズ~ヤGTの愛車 [トヨタ セリカ]

整備手帳

作業日:2023年4月18日

セリカちゃんの嫁入り修行 45時限目(だから、余りタンクに何を見る?)

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
さて、マフラーも一段落、久しぶりにウマを外し、地上に戻ったセリカちゃんです。
この後、何やろうか~・・・


いや、コレだろ、燃料タンク改造を継続します。
今回、鉄板も用意していますよ!
2
『蓋』と呼ぶことにしたこちらに燃料ポンプwithブラケットを仮付け、改めて『本体』こと、もう片方のタンクに重ねてみます。
3
こんな感じで。
何を確認するか?
燃料ポンプ及びストレーナーが、どの辺りに来るかの確認です。

そうです、インジェクション用の燃料タンクとして、内部構造物を作ります。

燃料タンク内には、『バッフル』と呼ばれる(よね?)“整流板”とでも言いましょうか、波消し板が張り巡らされています。
もちろん、タンク自体の形によっては、ほとんど必要無い物もあるのでしょうが・・・

このセリカに採用されているタンクは、ほとんど『樽』のような、内部の液体がどのようにでも飛び跳ねそうな形状です。


さて、元々はキャブ車のこのセリカ、キャブ用タンクとインジェクション用タンクの、最大の違いとは、
『燃料の残量如何にかかわらず、絶えず安定した燃料供給が、必要か否か』
です。

極端に言えば、キャブ車なら多少空吸いして、燃料供給が追いつかなくても(もちろん、エンジンの程度や、使用環境にもよりますが)、比較的大惨事には至りにくい強み(と言って良いでしょう)がありますが、インジェクションでは、それがエンジンストールに直結、ストールするだけならまだしも、下手をすればエンジンブローに繋がりかねません。

どんな状況下にあっても(さすがにひっくり返ったら、話は別ですが)、常にポンプの元に燃料があるように仕向けます。
4
まず、燃料ポンプ及びストレーナーを収める周辺には・・・
『囲い』を設けます。
もちろん、ただの囲いにしてしまっては、その囲い内の燃料が切れたら、即ガス欠になってしまいますので、出入り口も付けます。

用意したのは・・・端材!?
な〜んだ?



4リッターオイル缶の中間あたり、高さ10センチくらいです。
それを囲いとし、その囲いの中に流れ入れさせるパイプを付けます。
19.1Φパイプ、もちろんホームセンターでゲットした物です。
・・・実際には、ちょっと太過ぎると思いますが、何の時に入手したのかな、余ってたんだもん!

しかも、2箇所つけます。
私が見たことのある燃料タンクでは、AE86タンクは、もっと細いパイプが、1本だけでした。
ただ、そのタンクとは、形状が違い過ぎるのと、燃料ポンプがほぼど真ん中に来るようにしてしまいましたので、バッフルを上手く付けて、左右どちらからでも均等に燃料を取り込めるよう、敢えて2本にしました。
5
双方、素材は『鉄』。
それなら固定には・・・やるしかないよね!

バパッ、ジッ

ですよね(TT)・・・

オイル缶囲いの板厚が、薄過ぎます。
コリャー、さすがに半自動溶接では、太刀打ちできそうにありません・・・
6
ので、お久しぶり、コイツを試してみましょう!
ハンダ鈑金!

開けてしまった溶かし穴に、裏側からアルミテープを貼り、表側からハンダを溶かし擦り付けなが・・・トゥルン、ジュッ

早速落とした(TT)
7
気を取り直して、パイプの突出具合等を検討し、表からハンダを盛ります。
パイプが、タンク底に這いつくばるような角度を目指します。

ここでもやはり、モコモコ・・・
8
しかしながら侮れず、なかなかガッチリ付いています。
多少捻ったりしても、周辺と一体化しています。
貼っていたアルミテープを剥がしても、穴はしっかり埋まっています。
9
もう片方も、高さを決めて、ハンダを盛ります。
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改めてタンク内確認。
ポンプ及びストレーナーの、だいたいの位置を記しておきます。
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そこに、パイプ付き囲いを当てがってみます。
ポンプが収まるかどうか・・・
12
結論、ダメでした・・・(><)
片方は逃がせるのですが、もう片方はガッツリ当たります(黄線:燃料ポンプ)。

ので、大幅に外に出しました(赤線:パイプ)。
本当は、これじゃ意味ないのだけど・・・


それにしても、ハンダ溶接、やり直しが利いて、便利です!(強度は落ちそうだけど)
13
燃料タンク内のリブ(青矢印)で、囲いが浮いてしまうので、一部カットして、逃げを作ります。
そうして、タンク底に接地させます。
14
ここで、改めて全体図を見る。

純正の燃料パイプが、120%邪魔になります。
ならないはずがありません。
タンク外との接点になる箇所でもありますが・・・

いいや、切ってしまえ〜!
ひ、ひえぇっ!コレステロールの塊だ!
これは切除で正解でした、根本から剥がしました。
15
さて、もう1つの重要事項、センダゲージ、燃料計のセンサーです。

とりあえず仮付けし、フロートを上げてコンッ
フロートを上げてみコンッ
当たるかぁ!まあ、そうだよねぇ・・・
16
どのようにセンダゲージの軌道を変えようか・・・
ボロボロに錆びたお試し用で、シャフトをいろいろ曲げて探ります。
最終的には、バーナーで炙って自在な方向に・・・

・・・変えては見たものの、しっくり来ない・・・
そこで、考えました。
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フロートの向き・・・
コレで良いんじゃね?
18
シャフト途中をバーナーで炙り、概ね90度曲げます。
19
完全にタンク底に平行、とはなりませんが、まあ、そりゃーフロートの角度が、そもそも違うわけですから・・・
『燃料計の針より、“入っていない”!』
は、ガス欠を呼びますが、
『燃料計の針が“E”より下なのに、まだ動く!』
なら、対処できるので、良いでしょう!

「オレ、エンプティーランプが点いてから、もう100キロ走った〜♪」
そんなチキンレース要らない、早く給油しなさい!


一方、“F”の方は、まずまず上まで行くので、上々でしょう。
20
さて、その囲いを、タンク底に溶着させます。
まずあらかじめ、錆び等を落とし、囲いを接地させる部分に、呼びハンダを流しておきます。
たぶん・・・画像の量は、少な過ぎるけど・・・
なが〜ンさん、これで良かったですよね?
21
囲いを置いて、ハンダを付けていきます。
少し盛りがちに溶かし付け、コテ先で囲いとタンク底とを、擦り付けるように延ばし着けます。
あるいは、溶かしてほぼ液状になったところで、マイナスドライバーの先端をヘラにして、隙間に押し込みます。
こんな方法で、合ってます?

青矢印の所、まだ14頁の純正パイプが残っていた頃に、囲いの一部を純正パイプがある状態に合わせて、若干カットしてしまったため、隙間が空いています。
ここを、ハンダ盛り上げで埋めていきます。
22
上画像は、囲いパイプの下と、タンク底との隙間です。
コテが・・・入らん・・・ので、ハンダを2センチくらいに切って、数本橋渡しした状態です。
ここに、溶かしたハンダを流し込み、その熱で、切ったハンダも溶かして融合させます。
あくまで、流れ落ちるほど溶かし切るのではなく、上から流したハンダを受け止めさせて、その熱で切ったハンダも溶かそうという狙いです。
流れる速度や浴びせ具合は、タンク本体を傾けたり逆さにしたりと、手立てもあります。

その方法を応用して、カットした囲いの隙間にも、ハンダの壁を構築していきます。


これ・・・
たーのーしーいーーー\(≧∇≦)/!
こんなに楽しかったの!?
早く言ってよ〜、これゲームっすよ、ゲーム!
溜まりを作って、その溜まりから、表面だけを溶かして、コテで延ばして流し込むもよし、ハンダごて先端から、雫のように落として纏わり付けるもよし・・・
流し込み、落とし込み、表層繋ぎ、盛り崩し、掻き上げ、うっちゃり、ラリホー、松葉崩し、木戸クラッチ・・・(名称は、イメージです)
テクニックも多数、こりゃ、燃料タンクはハンダ溶接で攻略すべきか!?
この日は、ここまで〜



欠点:ハンダ・・・高いよね?

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この記事へのコメント

2023年4月24日 21:35
一番やばいのは切開したタンクを戻すときっすねwww
コメントへの返答
2023年4月25日 14:09
実は・・・
アップが遅れていますが、既に蓋はしました。
漏れ確認や、補強を施す予定ですが・・・

これ、黒塗りにした方が良い内容なのかもしれませんね(^^;)
さすがに、箇所が箇所なので、2重、3重の安全策を施すつもりです。
施します。
施すかな?
施すと思う・・・?
施すんじゃないかな?

保安基準的には、『修理』ですので・・・
ですので・・・

あれれ?画像が真っ暗だぞ?
2023年4月25日 11:26
呼ばれている~っ(笑)

どうしよう。真面目にコメントしておくっす。
ハンダ板金って、対象物をくっつけてハンダもりもりするときよりも呼びハンダ仕込みが完成強度を上げると思います。
もりもり肉盛りは穴埋めのときって感じにて...

写真20の呼びハンダ。
団子すぎっす。私の間隔ではそれでも多すぎと思います。

私の手順です。

1)接着面の鉄肌露出
もちろん錆はできるだけ削ります。錆の上にはハンダは融着しません。尚、少々の薄い錆や小さい錆は次の工程にて....
接着面よりちょっと大きめに輪郭を描いて鉄肌露出するようにしています。具体的にはマージンを5mmほど広げるイメージ

2)酸を塗る
呼びハンダ箇所に酸を塗ります。
手順1にて取り切れていない薄い錆や少しの点錆なら酸でやっつけられるみたいです。
私はホムセンで売っているステンレスハンダ溶接用の酸を綿棒につけて薄くなすくっています。(筆で塗るのが簡単なのですが、いくら筆を水洗いしても数日で毛先がなくなっていく感じで筆がもったいないので止めました)
薄く塗るのですぐに酸の液体は揮発?吸収される?理屈はわかりませんが割と早く塗った箇所は乾きますよ。

3)呼びハンダを流す
呼びハンダ面にハンダ鏝をのせて鉄をあぶります。
私はハンダ鏝にハンダ某をつけるのではなく数ミリ離れた鉄板にハンダをつけるようにしています。その位置でハンダが解けていくとフライパンにバターをのせたときのようにしんなりと流れるようにハンダが鉄面に広がります。
あわてずにゆっくりとハンダ鏝を移動しながらハンダ棒もシフトしてハンダを塗り広げるという感じです。
これでハンダメッキのような肌になります。
もしハンダ肉厚になったときは、肉部分をハンダ鏝当てて溶かし伸ばしできるときはそれでもいいのですがハンダメッキ層が分厚くなりそうならやめます。そのときはグラインダーでハンダをさらっと削ってハンダメッキのやり直しです。
ともかく接着面の呼びハンダはなるべく薄く、かつ、ハンダメッキ肌の上で対象相手となるだけ面接着する面積を多くできるようにしておきます。

3)対象物と合体
対象物を合わせてお互いの呼びハンダとの接点を観察します。
面できれいに接点がとれているときならは、一気にガストーチでさらっと炙ると一瞬でうそのようにくっつきますよ。
呼びハンダの合わせ目が点接触でボコボコのときは...
ボコボコの頂点部分を押し込むようにしながらハンダ鏝を呼びハンダ箇所に当てます。ここで呼びハンダ仕込みのときにマージンをとっていたところが約立つんです。
合わせ部分にコテを当てつつ、鏝よりちょっと離れた合わせ箇所にハンダ棒を当てると合わせ隙間にスイーッとハンダが浸透圧で吸い込まれていくんよ。
それを合わせ部分にずーっとしていくだけです。

4)酸洗い
呼びハンダしたときの酸もですが、フラックス入りのハンダを用いたときはフラックス洗浄も兼ねてます。
フラックスだけならパーツクリーナーかけて歯ブラシしこしこで案外落ちますよ。
私のお手軽作戦は、エンジンコンディショナーを白泡シューってして歯ブラシシコシコ。あら不思議、めっちゃ簡単に綺麗になる。
その後、簡単にパーツクリーナー洗浄。
その後鉄肌のまま数日放置でも酸に起因する錆発生ってのは今のところありません。ってことでこれで酸洗浄できているのでは?と思っております。

今回のパイプ接着箇所は、酸洗浄して薄い呼びハンダしてからの肉盛りだったら楽しいっすよ。

私も最初は酸塗していなかったのですが、酸塗を試してみたらウソのようにきれいに仕上がりだしたのよ。なので酸塗工程と呼びハンダが重要と考えています。


番外編...
ちょっと卑怯技です。
呼びハンダまでは一緒です。
合体するブツが面継ではなく90度交差立ち上げのような時です。
合わせ立ち上げ箇所に銅網(最近は100均で見かけなったような...)をL字に小さく仕込んでおいてハンダを入れるってのもできますよ。
コメントへの返答
2023年4月25日 14:31
もしかして・・・本職でした?

ありがとうございます、酸を塗る、ほう!
早速、調達してみます。
呼びハンダのテクニックも、深い・・・
囲いは、面接着にならないので、ドテ盛りにして、そのドテを溶かしたところに射し込む、というイメージでした。

実は・・・
アップが遅れていますが、既に内部のバッフルを固定し、蓋をした状態にしてしまっています。
『本体』と『蓋』の接着は、なんと毎度の溶接機で行いましたが、現状、不完全な状態で、今に至ります。
不完全とはいえ、それなりにガッチリくっついてはいます。

ここで、いったんビード(などと呼べるほどキレイなものではありませんが)を薄く残す程度まで削り、このビードを跨ぐようにハンダを着けたら、ス穴塞ぎと強度向上が図れるのではと、妄想しています。

先ずは、溶着状態の確認からですが・・・

この先の連休は、ネタだらけで楽しみです!
2023年4月25日 11:36
追伸....

写真22の工程にて....
私がするときの作業は.....

対象物の隙間に鏝が入らないってときですが...
まずは鉄肌露出はしっかりと....
ガストーチで炙ります。ほどほどに熱くなってから酸を塗ります。
その酸の上にハンダ片をポイと置いてトーチで炙ればしんなりとバターが解けるように薄くハンダメッキ肌になるっすよ。
ハンダメッキの上にハンダを盛るのは簡単なのでハンダ片をのせてトーチでサッとやっちやう。
トーチはあぶり加減さえつかんでしまえば大きい面積を一気にやれて便利だよ。トーチでだいたいをやってしまってからハンダこてで充填ポイントを肉盛りとかハンダ流すとか....
ってやり方です。
コメントへの返答
2023年4月25日 14:40
トーチ、良さそうですね!
正直、ハンダの面を築く際、先端がトガリの物でしたので、広げにくいのと、その尖りに引っ掛かって(特に薄い時は)、吸い取るように剥がしてしまう感じでした。

以前、アルミのロウ付けの際も、ロウを直接炙るのではなく、対象物を熱して、その熱で溶かす、とのことでしたが、今回の対象物(タンク)は蓄熱しやすい鉄、しかも薄板となれば、表にハンダを置いて、裏から炙ったり離したりしながら熱量を調節すれば、広げやすそうですね!

このタンク、ここからが勝負です・・・

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「@ROTARY OF FAMEさん

ご退院、おめでとうございます!

さあ、早速(ちょっと気が早いけど)夏に向けての対策開始ですね。」
何シテル?   03/24 19:52
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