セリカちゃんの嫁入り修行 45時限目(だから、余りタンクに何を見る?)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
さて、マフラーも一段落、久しぶりにウマを外し、地上に戻ったセリカちゃんです。
この後、何やろうか~・・・
いや、コレだろ、燃料タンク改造を継続します。
今回、鉄板も用意していますよ!
2
『蓋』と呼ぶことにしたこちらに燃料ポンプwithブラケットを仮付け、改めて『本体』こと、もう片方のタンクに重ねてみます。
3
こんな感じで。
何を確認するか?
燃料ポンプ及びストレーナーが、どの辺りに来るかの確認です。
そうです、インジェクション用の燃料タンクとして、内部構造物を作ります。
燃料タンク内には、『バッフル』と呼ばれる(よね?)“整流板”とでも言いましょうか、波消し板が張り巡らされています。
もちろん、タンク自体の形によっては、ほとんど必要無い物もあるのでしょうが・・・
このセリカに採用されているタンクは、ほとんど『樽』のような、内部の液体がどのようにでも飛び跳ねそうな形状です。
さて、元々はキャブ車のこのセリカ、キャブ用タンクとインジェクション用タンクの、最大の違いとは、
『燃料の残量如何にかかわらず、絶えず安定した燃料供給が、必要か否か』
です。
極端に言えば、キャブ車なら多少空吸いして、燃料供給が追いつかなくても(もちろん、エンジンの程度や、使用環境にもよりますが)、比較的大惨事には至りにくい強み(と言って良いでしょう)がありますが、インジェクションでは、それがエンジンストールに直結、ストールするだけならまだしも、下手をすればエンジンブローに繋がりかねません。
どんな状況下にあっても(さすがにひっくり返ったら、話は別ですが)、常にポンプの元に燃料があるように仕向けます。
4
まず、燃料ポンプ及びストレーナーを収める周辺には・・・
『囲い』を設けます。
もちろん、ただの囲いにしてしまっては、その囲い内の燃料が切れたら、即ガス欠になってしまいますので、出入り口も付けます。
用意したのは・・・端材!?
な〜んだ?
4リッターオイル缶の中間あたり、高さ10センチくらいです。
それを囲いとし、その囲いの中に流れ入れさせるパイプを付けます。
19.1Φパイプ、もちろんホームセンターでゲットした物です。
・・・実際には、ちょっと太過ぎると思いますが、何の時に入手したのかな、余ってたんだもん!
しかも、2箇所つけます。
私が見たことのある燃料タンクでは、AE86タンクは、もっと細いパイプが、1本だけでした。
ただ、そのタンクとは、形状が違い過ぎるのと、燃料ポンプがほぼど真ん中に来るようにしてしまいましたので、バッフルを上手く付けて、左右どちらからでも均等に燃料を取り込めるよう、敢えて2本にしました。
5
双方、素材は『鉄』。
それなら固定には・・・やるしかないよね!
バパッ、ジッ
ですよね(TT)・・・
オイル缶囲いの板厚が、薄過ぎます。
コリャー、さすがに半自動溶接では、太刀打ちできそうにありません・・・
6
ので、お久しぶり、コイツを試してみましょう!
ハンダ鈑金!
開けてしまった溶かし穴に、裏側からアルミテープを貼り、表側からハンダを溶かし擦り付けなが・・・トゥルン、ジュッ
早速落とした(TT)
7
気を取り直して、パイプの突出具合等を検討し、表からハンダを盛ります。
パイプが、タンク底に這いつくばるような角度を目指します。
ここでもやはり、モコモコ・・・
8
しかしながら侮れず、なかなかガッチリ付いています。
多少捻ったりしても、周辺と一体化しています。
貼っていたアルミテープを剥がしても、穴はしっかり埋まっています。
9
もう片方も、高さを決めて、ハンダを盛ります。
10
改めてタンク内確認。
ポンプ及びストレーナーの、だいたいの位置を記しておきます。
11
そこに、パイプ付き囲いを当てがってみます。
ポンプが収まるかどうか・・・
12
結論、ダメでした・・・(><)
片方は逃がせるのですが、もう片方はガッツリ当たります(黄線:燃料ポンプ)。
ので、大幅に外に出しました(赤線:パイプ)。
本当は、これじゃ意味ないのだけど・・・
それにしても、ハンダ溶接、やり直しが利いて、便利です!(強度は落ちそうだけど)
13
燃料タンク内のリブ(青矢印)で、囲いが浮いてしまうので、一部カットして、逃げを作ります。
そうして、タンク底に接地させます。
14
ここで、改めて全体図を見る。
純正の燃料パイプが、120%邪魔になります。
ならないはずがありません。
タンク外との接点になる箇所でもありますが・・・
いいや、切ってしまえ〜!
ひ、ひえぇっ!コレステロールの塊だ!
これは切除で正解でした、根本から剥がしました。
15
さて、もう1つの重要事項、センダゲージ、燃料計のセンサーです。
とりあえず仮付けし、フロートを上げてコンッ
フロートを上げてみコンッ
当たるかぁ!まあ、そうだよねぇ・・・
16
どのようにセンダゲージの軌道を変えようか・・・
ボロボロに錆びたお試し用で、シャフトをいろいろ曲げて探ります。
最終的には、バーナーで炙って自在な方向に・・・
・・・変えては見たものの、しっくり来ない・・・
そこで、考えました。
17
フロートの向き・・・
コレで良いんじゃね?
18
シャフト途中をバーナーで炙り、概ね90度曲げます。
19
完全にタンク底に平行、とはなりませんが、まあ、そりゃーフロートの角度が、そもそも違うわけですから・・・
『燃料計の針より、“入っていない”!』
は、ガス欠を呼びますが、
『燃料計の針が“E”より下なのに、まだ動く!』
なら、対処できるので、良いでしょう!
「オレ、エンプティーランプが点いてから、もう100キロ走った〜♪」
そんなチキンレース要らない、早く給油しなさい!
一方、“F”の方は、まずまず上まで行くので、上々でしょう。
20
さて、その囲いを、タンク底に溶着させます。
まずあらかじめ、錆び等を落とし、囲いを接地させる部分に、呼びハンダを流しておきます。
たぶん・・・画像の量は、少な過ぎるけど・・・
なが〜ンさん、これで良かったですよね?
21
囲いを置いて、ハンダを付けていきます。
少し盛りがちに溶かし付け、コテ先で囲いとタンク底とを、擦り付けるように延ばし着けます。
あるいは、溶かしてほぼ液状になったところで、マイナスドライバーの先端をヘラにして、隙間に押し込みます。
こんな方法で、合ってます?
青矢印の所、まだ14頁の純正パイプが残っていた頃に、囲いの一部を純正パイプがある状態に合わせて、若干カットしてしまったため、隙間が空いています。
ここを、ハンダ盛り上げで埋めていきます。
22
上画像は、囲いパイプの下と、タンク底との隙間です。
コテが・・・入らん・・・ので、ハンダを2センチくらいに切って、数本橋渡しした状態です。
ここに、溶かしたハンダを流し込み、その熱で、切ったハンダも溶かして融合させます。
あくまで、流れ落ちるほど溶かし切るのではなく、上から流したハンダを受け止めさせて、その熱で切ったハンダも溶かそうという狙いです。
流れる速度や浴びせ具合は、タンク本体を傾けたり逆さにしたりと、手立てもあります。
その方法を応用して、カットした囲いの隙間にも、ハンダの壁を構築していきます。
これ・・・
たーのーしーいーーー\(≧∇≦)/!
こんなに楽しかったの!?
早く言ってよ〜、これゲームっすよ、ゲーム!
溜まりを作って、その溜まりから、表面だけを溶かして、コテで延ばして流し込むもよし、ハンダごて先端から、雫のように落として纏わり付けるもよし・・・
流し込み、落とし込み、表層繋ぎ、盛り崩し、掻き上げ、うっちゃり、ラリホー、松葉崩し、木戸クラッチ・・・(名称は、イメージです)
テクニックも多数、こりゃ、燃料タンクはハンダ溶接で攻略すべきか!?
この日は、ここまで〜
欠点:ハンダ・・・高いよね?
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( 端材ネクロマンサー の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク