最近、ガソリン清浄剤で、水溶性デポジットを除去しないといけないと言う風潮が多くみられる。だが、デポジット除去は何のために行うのかを理解せずに、そして、特許だけを信じてしまうユーザーが多く見受けられる。
まず、水溶性デポジットと言っても、所詮油溶性との混合であるから、油溶性の部分を十分を溶解し、それを燃焼させる十分の特性があれば、水溶性の部分が金属面に厚く堆積する事はない。つまり油溶性を溶かす清浄剤が、デポジット化しない様にしたのがPEAであって、例えばキャリア(溶剤脳様なもの)自体を燃え易くしたPE構造のものと、ほぼ燃えないPIB-Aを清浄成分に使うと、ある程度CCDも落とす事が可能となるが、所詮非常に燃えにくいPIB-Aため、燃焼室内部全体を除去する事は出来ず、一部でデポジット化してしまう部分がある。ところが、高濃度のPEAを使えば、ほぼ全面除去する事が可能になる!
なのになぜ水溶性にも対応したものが生まれたかと言うと、一つはPEAを高濃度で処方すると、非常に高価になってしまう。不十分だと効果が見込めない。特に見た目のデポジットより、噴口周辺のデポジット除去を重視すると、なおさら中途半端な熱安定性不十分なPEAや低濃度では、不十分である。そこで、キャリアオイルとして、ポリオキシアルキルエーテルを使う事で、インジェクター噴口のデポジットに特化したものが作られた訳だ。だが、この様な添加剤は、国産車ではあまり目立たないが、LSPIを助長すると言う大きな欠点がある!(注意書きにも、「連続した全開走行をお控えください」とある)から、別の技術を使うと言う事を考えた製品がある。それがGA-01である。
GA-01は、2020年9月にモデルチェンジした。アミン化のプロセスを見直し反応率を65~70%強だったものを、一気に95%以上に向上し、更にキャリア成分とアミンの比率を最適に調整、同時に熱安定性をよりアップするための特殊処理を加えている。これにより、油溶性のデポジットだけでなく、水溶性デポジットにも効果を発揮(ただし、一気に水溶性デポジットまで除去すると、異常燃焼が発生する。)しながら、更に、エンジンをフル回転させても、異常燃焼が起こらない様に独自の分子構造で作りあげている。
添加剤を使用中に、フル加速を余儀なくされ、異常燃焼が起こりエンジンにダメージを与えたら!それこそ、何のための清浄剤だと言われてしまう。ただ、フル回転で使う続けたのでは、清浄性は落ちるから、お勧めはしないが、例え、緊急でフル加速し続けても異常燃焼は起こらない。ただし、使い始めに、インジェクターの噴口の汚れがシリンダー毎に均等に落ちないから、どの添加剤にしろ、添加初期には、普通に乗る事が望ましい!エンジンのバランスが崩れ、回転ムラが発生するケースがある。特に汚れがひどいケースに起こる。
何でもかんでもPRを信じてはいけない!
洗剤だって、粉末のもので、最高の洗浄力と謳うが、中身を見れば当然で、脂肪酸ナトリウムが使われているから、清浄力は中性洗剤より遥かに強力だ!だが、使い続けたら、色落ちするのは、粉末である!中性洗剤は、何十回使っても色落ちは少ないのである。
水溶性デポジットは、ゆっくり落とせばいい!その為には、高価でも高純度のPEAを高濃度で使うのが一番であるし、LSPIを押さえる特性を持っているGA-01なら、誰でもが安心して、使える。一般の方が使うものは、トータルバランスが取れていないといけない。
水溶性にも対応しながら、LSPIの発生を抑えるのだから、安心なのがGA-01であり。添付の通り、GA-01をCCD除去と言う濃度で走行したら、ここまでピストン上面が金属面が露出した事からも、水溶性にも効果があると言う証である。これ以上落とす必要などないと言える。
Posted at 2024/01/15 23:09:51 | |
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