今回もたいそうなタイトルに反応し、ブログを覗かれた方には、あらかじめお断り申し上げますが、内容は大した事ありません。
何度も言いますが、大阪と言えども、かなり広域で、あくまで当時、自分が生息していたエリア、またその中での当時の交友関係の中で経験した『狭~い』範囲のみが記載内容となりますので、ご了承下さいませ。
また、内容に関しては一部不適切な表現もあると思われますが、あくまで個人のブログであり、架空の作り話? 等と、軽く流して頂ければ幸いです。
このシリーズはあの時代を駆け抜けた世代の方々と、当時の思い出を共有したいとの思いで書いています。
経験した人ならわかると思いますが、当時と同じ事は今の時代に絶対できませんから・・・
当時の思い出等、色々コメントを頂けると嬉しいです。
その地域や時代によっていろんなドラマがあったと思いますので・・・
またまた前置きが長くなりましたが、前回のPart13では愛車『グランド・シビック』で毎晩の様に箕面や茨木サニータウン、また環状で遊んでいた頃の話の流れから、正月環状パレードの話を中心に書かせて頂きました。
そして、この【大阪】走り屋伝説ですが、ストーリーは既に終盤に入っています。
しかし、このまま環状や箕面の話題で終了してしまうと、
『走り屋と言いながら、公道で暴走行為をしていただけではないのか???』
・・・等の批判が出る可能性もあります。(汗)
よって、今回の内容は少し視点を変えています。
・・・あれ? あまり変わってないかも?(笑)
当時、自分自身の運転技術は大した事無かったのですが、周りを取り巻く環境は比較的レベルが高かったと思います。
それゆえ、すごい運転をする方々の走りを自分自身の目で見てきました。。。
そんな恵まれた環境で遊んでいた頃のお話。
今回のテーマは、【中山サーキット】です。
時代は今から約25年前の平成元年3月。
当時、大阪では一人前の走り屋と認めてもらえる必要条件が『中山サーキット』走行経験だったんです。
それは四輪に限らず、バイクの世界でも同じ事が言えました。
その頃、皆が愛読していた雑誌は関西ローカルのカー雑誌『カーロード』でした。
その中にも必ず中山サーキットのNCHKは出てきましたからね。
そう言えば、当時、NCHKと環状を走るクラブとを間違えてる人もいましたね・・・
アルファベットの『C』『K』が入ってるからでしょうか。。。(笑)
当時、会話の中に、
『中山で○○秒やった・・・』
『来週、中山行くねん・・・』
『中山でエンジンをイッてしもた・・・』
等の言葉が入れば、もう一人前の走り屋気取りだったんです!(爆)
まぁ ほとんど気分的なモンやと思いますが・・・(汗)
つまり、峠(ヤマ)を走る、多くの走り屋が目指した目標が『中山サーキット』だったんです。
だいたい、関西から行けるサーキットって鈴鹿か中山しか無かった時代ですからね・・・
しかし、誤解の無い様に補足すると、峠(ヤマ)や環状を走る事を止めて、活動の場をサーキットに移すって意味では無く、単に走行経験が欲しかっただけなんです。(笑)
みんなレーサーとか目指して走ってた訳では無いので・・・
※真面目にレーサーを目指してたら、料金所突破とかしませんよ(爆)
自分は、当時、ほんの数回程度、走行会に行っただけですが、今でも良い思い出となっています。
今回は、そのうちの1回を紹介します。
その日はいつも走ってた仲間が20台ぐらい集まったので、特別に良く覚えてるんですけどね。
走行会の当日は朝早く起きて夜明けの山陽道を飛ばし、岡山を目指しました。
当然、積車なんて贅沢なモノはありません! 基本はリスクを負って自走です。
爆音のシビックが連なり、山陽道を移動する訳ですが、感覚的には環状を走ってる気分になります。
しかし、1番大きな違いは後ろにナンバープレートを付けてるって事なんです。。。(笑)
つまり、ポリに追われると逃げる事はできません。
しかし、時間帯が夜明けぐらいだったので、取締りも無く、無事に中山へ入る事ができました。
あ・・・それと、山陽道の通行料金はちゃんと払いましたよ(汗)
これは、その日の中山サーキットの券です。
まぁ こんなん持ってる人おらんと思いますが・・・
いつかプレミアが付くかと思い、大切に持ってます(爆)
中山サーキットですが、自分達が走りに行く少し前にコース改修があり、距離が伸びたんです。
当時、流行った言葉が、『中山の旧コース1分切り・・・』でしたよね。(笑)
走行会ですので、午前中は各自、練習走行を楽しみました。
KP等、キャブ仕様の車はセッテイングを出しながらのタイムアタックです。
写ってる車を見て頂ければ分かりますが、KP61や310サニーが現役の時代なんですよ。
そして、午後にはクラス分けをして模擬レース♪
その日の模擬レースは予選が無かった為、自分が希望した位置からスタート出来ました。
コレが模擬レースのスタート前写真です。
どうですか? このスターティング・グリッド♪
自分の紫シビックの右に位置する白シビックはこの車・・・
ホリデーオート掲載のモデル車ですね。
左のシグナルオートのハチマキ付けたAE86は・・・
すいません! 誰か思い出せない!(笑)
そして、自分の左後方のワンダーシビックは普通のワンダーではありません。(大汗)
カラーリングとフロントガラスのステッカーでわかった人は当時の事情通です・・・
写真を拡大します。
わかりましたか?
そうです。
テクニカの『ワンダーシビック』 です。
テクニカ・カラーに塗った環状マシンではありません!(爆)
本物の鈴鹿の競技車両ですよ。
自分達の中で、シビックと言えば、テクニカだったんです。
まぁ とにかく早いんですわ。
もちろん、この漫画の中にもテクニカ・カラーに塗ったグランド(VTEC)が登場してますよね!
それぐらい大阪では有名で憧れ的な存在でした。
あ・・・
大事な説明が抜けてました。。。
このワンダーのドライバーは『前〇さん』でした。
車だけでなく、ドライバーも本物です。
ご存知ですよね?
昭和63年、平成元年の鈴鹿シビックレースでのご活躍は皆さんも記憶されてるとは思いますが。。。
この日もジェットヘルを装着されていました!(笑)
まぁ そんな方の前に堂々とシビックを停めて模擬レースに参加するって・・・
当時、自分がいかに無謀だったのか良くわかる写真ですね!(爆)
更に、スタート前の写真には写っていないのですが、最後尾に業界の大御所様が運転するS30Zが控えられておりました。
オ〇〇 セ〇〇〇 の 〇様です。。。
大阪の人なら〇が多くても分かりますよね?
そして、全く緊張感の無い、スタート前の一瞬。
そして、模擬レース スタート!
しかし・・・
いきなり
スタート 失敗♪
あっさりAE86に前へ出られます・・・(爆)
そして、1コーナー進入の頃には自分の真後ろに、ワンダーがベタ付けです(汗)
なんとか振り切ろうと思ったのですが、バックミラーには『テ・ク・ニ・カ』の文字が大きく映し出されます!
もう、
威圧感MAXですわ!(爆)
当時、シビック乗ってる人で、『テ・ク・ニ・カ』の黄色4文字が迫ってきて平気な人は少ないと思います。。。
そんな事無いわ!
お前が下手なだけで、俺なら勝てたよ~って人がいてたら名乗り出て下さいネ。(笑)
そして、1週目に。。。
あっさりと、ワンダーにチギられます。。。(爆)
もちろん、前○さん 本気で走られてた訳では無いですよ。
遊び感覚で模擬レースに参加したものの、あまりにも自分のグランドシビックが遅く、走り方も危ないので、ゆっくり&安全にパスして行ったんだと思います。(笑)
更に、背後から迫る大御所様のS30Z・・・
その時の心境としては、映画マッドマックスの中で、インターセプター(追跡専用パトカー)に追われる、暴走族リーダー、トゥーカッターの気持ちでしたネ。(笑)
次の周回には、そのオーラにビビり、あっさり抜かれます・・・(爆)
けど、この環境の中を頑張った『意気込み』だけでも評価頂きたいと思います。(笑)
まぁ 箕面でそこそこ走れても、実際にサーキット行けばこんなモンですわ。。。
話にもなりませんでした(爆)
少しだけ言い訳すると、その日は、周囲のレベルも若干高かったとは思うのですが・・・
そんな訳で事故も無く、模擬レースも無事に終了しました。
PM3時過ぎ、中山サーキットを出て大阪へ帰還します。
しかし、自分達の様な自走組はこれから1つの難所を通らないとダメなんです。
その難所とは・・・
山陽自動車道『和気IC』です。
何故、難所なのか?
それは、和気ICには兵庫県警高速隊の事務所があったんです。。。
そして、彼等は和気ICに侵入してくるサーキット帰りの車をビシビシと摘発しよるんです・・・
この日、自分の車もストレートマフラーでしたが、この写真のKPも爆音サイドマフラーだったんです。。。
このアドバンカラーKPのオーナーはこのシリーズ初回の阪奈道路編に出てくるCBXに乗ってた元暴走族なんですけどね。。。
(もちろん、暴ヤンは中学生時代の話ですが・・・)
あ! そうそう。 シリーズPart9に登場する、箕面のトンネル内で横向き2回をくらってKPを廃車にしたのと同じ人物です。 ロールバーで頭を切ったヤツですね。。。(笑)
まぁ そんな訳で、昔からの親友であるアドバンKPが先頭を走り、2番目が自分、その後にも仲間が順番に。。。って感じで和気ICへ向かいました。
和気ICの入口では、すごい緊張感が漂っています。
県警の高速隊は、マフラー音に反応して事務所から出てくるので、音は立てたらダメなんです。
ラッキーな事に、ICの料金所ブース周辺にはポリはいませんでした。
各車両は音を立てない様、慎重なアクセルとクラッチ操作でICへ接近します。
KPはフライホイールやクラッチも触ってたので、かなり辛そうでした。。。
時々、エンストしそうな音を出しながら徐行してします・・・
KPのツレが和気ICで通行券を受け取った直後でした。。。
KPからはキャブの調子が悪いのか『ガボッ・ガボッ♪』と苦しそうな音が聞こえます・・・
エンジンが止まりそうでアイドリングが安定していません・・・(汗)
その次の瞬間、
『ゴ・ゴ・ゴ・・・クォォ~ァ~ン♪』
とKPの爆音が響き渡ります・・・
最悪です。。。
アドバンKP、調子悪いのでアクセル踏み込みよったんですわ。。。(汗)
とっさに左側を見ると県警の高速隊の事務所から、ポリが『停まれ』の赤旗を片手に、笛を吹きながら、こっちに走ってくる光景が目に入りました。
残念ですが、しかたありません。 非常事態です。
自分のシビックも全開でその場を
スクランブル発進♪
グランドシビックの爆音が和気ICに響き渡ります。
適度にダンロップ・フォーミラR76Jがホイルスピンし、トラクションがかかります。
絶妙のスタートです♪
さっきの模擬レースのスタートより、格段に上手い、ロケットスタートでした。(爆)
そして、すぐにミラーを見ましたが、後続車両は来ませんでした・・・(汗)
そうです・・・
皆、和気ICでポリに捕まったんです。。。(笑)
ツレのKPが悪いとは言え、仲間には申し訳ない事をしました。
この後、後続車両のメンバーからは『今後、お前らと一緒に中山は行かへんぞ!』等と、メッチャ怒られましたけどね。
まぁ 当時は良くある事ですわ(爆)
以上で思い出に残る【中山サーキット編】は終了です。
次はいよいよ、このシリーズ最終回となります。
次回のテーマは【走り屋 引退編】です。