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デビル14010のブログ一覧

2015年08月20日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド 第5話 『やっぱり・・・女でっせ♪』

【必殺】ファンキー♪スタンド 第5話 『やっぱり・・・女でっせ♪』皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。


そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。


ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを所有する為に働き始めたガソリンスタンド。。。

そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化するというお話しです。


舞台は今から約30年前の昭和60年。
場所は大阪市内の某所。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。



◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

ガソリンスタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニーを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。

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【必殺】ファンキー♪スタンド 第5話 『やっぱり・・・女でっせ♪』


ファンキーなガソリンスタンドに働きはじめ、数ヶ月が経過・・・
とうとう念願のバイクも手に入れ、充実した日々を過ごしていました。

その頃は先輩の交友関係を中心に、車の『走り屋』と言われる方々との交流も増えており、毎日が刺激的でした。

バイクオンリーの生活から、環状族のギャラリーに連れて行ってもらったり、新しい事をどんどん覚えた時期でした。


特にスピードの魔力とも言うべきでしょうか・・・
この頃は、バイクでヤマ(峠)を攻めている時が1番幸せを感じていました。


そんなある日、運命を変える1台の原チャリがスタンドに入ってきます。

ヤマハJOG カラーは白。 

フルノーマルの原チャリです・・・

その時代はヘルメットをかぶる必要が無いのに、その客はフルフェイスを被っています。(汗)

そして、自分が近寄ると、えらそうな口調で、『おい!満タン入れろや!』と言いました。

内心、しょぼいスクーターのくせに偉そうに満タンとか言いやがって・・・って思いましたが、我慢して給油を始めました。。。

すると、大木先輩が寄ってきて、JOGの兄ちゃんと話を始めました。
JOGの兄ちゃんは、大木先輩の中学の同級生だったのです。

そして、大木先輩に紹介してもらい、JOGの兄ちゃんに挨拶をしました。

その兄ちゃん、フルフェイスのヘルメットの下はキツ目のパーマヘアなんですが、何となくオシャレ感がありました。。。

しかし、しゃべり方はヤンキーそのもので、この人は単語だけで会話をしてる様に聞こえました。

つまり、会話の中に主語や述語などが一切ないんです。。。(爆)


その兄ちゃんの名前は、タオさん・・・
この時の出会いから29年も付き合いが続くとは思いもしませんでした。


そして、勇気を出して自分から話しかけてみました。
この悪人顔は間違いなく【環状】を走ってると思ったからです。


デビル 『車、何のってるんですか?』

タオさん 『マークⅡ』

デビル 『マークⅡ・・・?(汗) けっこう改造してはるんですか?』

タオさん 『全く』

デビル 『大木先輩の友達って、環状や箕面を走ってる人が多いすよねぇ・・・』

タオさん 『俺 興味ない』

まぁ・・・ こんな感じで全く会話がはずみません。(汗)


それを横で聞いていた松三郎先輩が、ぼそっと一言。。。
『タオはダンサーやからのぉ・・・車はサッパリやなぁ・・・』

それを聞いた時の率直な感想は、
ダンサーぁ???
なんじゃソレ!  顔は恐そうやけど、えらい軟弱な遊びをする人なんや・・・でした。。


自分にとってダンスなんて、全く興味が無い分野でしたが、社交辞令として、少し突っ込んだ質問をしました。


デビル 『ダンサーって・・・どこで踊るんですか?』

タオさん 『ディスコに決まってるやんけ!』

デビル 『ディスコ・・・? TVでやってた竹の子族みたいに、道路でも踊るんちゃうんですか?』
 
タオさん 『お前、ナメてるんか?』(笑)


まぁ そんな会話がしばらく続きました。


しかし、この頃の自分はバイクで峠を攻める事を日課としており、将来は、車で箕面や環状を走る事を目標にしていた時期・・・


週末の夜明け前には、阪奈道路の下りを、前が見えないスモークシールドのヘルメットを着用して、時速160キロ以上で滑走し、赤橋コーナーに突入するような命がけの遊びをしていた訳ですからねぇ。。。


 


そんな【ダンス】みたいなヘタレが好む?遊びに興味がある訳なんかありません!


しかし、この一連の会話の中でタオさんの口から出てきた言葉の中に、妙に気になった部分があったのです。


それは・・・



【女、いき放題やからのぉ・・・】って言葉。


女、いき放題って。。。 


ホンマ・・・聞き捨てなら無いキーワードでした。


この頃の自分のバイクは、阪奈道路で転倒し、カウルがバラバラになったついでに、シートカウルに交換していた為、女と2ケツすら出来ない状況。。。

 

硬派仕様と言えば聞こえは良いが、女と縁が無いのがモロわかりの状態・・・(爆)



こんな感じでばらく会話した後、気がつけば、走り屋デビルは初対面のタオさんに必死で懇願していました。


『私を・・・・・』




『ぜひ・・・』




『でっ・・・ディスコに連れて行って下さい!・・・』と。(爆)




デビル 当時16歳・・・


この瞬間、【ディスコ】と言う禁断の世界に踏み込む運命が決まりました。


そして、遊びに行く日程を打ち合わせしました。
ディスコには、大木先輩と松三郎先輩も来るとの事でした。


自分が生まれて初めてディスコに行くにあたり、2つの問題がありました。


1つ目は、相応しい【服が無い】

当時は単車少年だったので、皮ツナギの上からパーソンズ等のパステルカラーのトレーナーを着用してたぐらいファッションには無頓着だったのです。

しかし、この時代はDCブランドが最後の全盛を保っていた頃・・・

大木先輩と松三郎先輩も普段からY’sのスーツを着こなしたり。。。かなりオシャレでした。

よって、自分は予算的にスーツは買えなかったのですが、スラックスとシャツはディスコに行く為に事前に購入しました。


そして、2つ目の問題は・・・


全く・・・【踊れない】って事でした。

この頃の自分は、踊りって言うても、小学生の時に授業で習った、【マイムマイム】ぐらいしか出来ません!




踊れないのに、踊る場所に行く・・・
この不安感はけっこうありました。

今、思えば・・・ 別に無理に踊らなくても揺れてるだけで良かったのですけどネ。

ただ、当時は真剣でした。

女性が多いと聞いていたので、現場で恥をかきたく無かっただけなんですけど。。。

よって、事前にタオさんに踊りを教えてもらおうと思い、ダンスレクチャーをお願いしたのですが、返ってきた答えは・・・

『お前・・・無理や!』

でした。

やる前から・・・無理ってねぇ。。。


この時は、ひどい事を言いよるなぁ・・・と思いましたが、その理由は数日後に思い知る事となりました。


で・・・

いよいよ、念願のディスコ遊び当日。。。

その頃は大阪のキタ(梅田)には多くのディスコがありました。
しかし、先輩達の年齢ならどこでも行けますが、その日は16歳の私がいますので、遊びに行ける店に制約がありました。


まだマルビルにマハラジャが無かった時代なので、梅田で1番ステイタスが高かったのはDDハウスのマハラジャでした。
当時は女性同伴でしか入場できない店でしたからネ。


あと、大和実業系のラジオシティやアルファークラブもありましたが、そこはIDチェック(年齢確認)が厳しく、年齢と干支を口頭で誤魔化したぐらいでは入場できません。。。


よって、未成年が堂々と入れる店って言うと、必然的に東通りのディスコとなりました。

ボトムライン、フォーカルポイント、クレイジーホースですよね。

結局、その日はクレイジーホースに行く事にしました。。。


店に着き、エレベーターで上がります。

1F付近でも聞こえていた、バスドラムの重低音がエレベーターが上昇する度に大きくなります。

そして、扉が開いた瞬間。。。

大音響と共に、レスラーの様な立派な体格の恐そうなお店の方が出迎えてくれました。


吹き抜けになっているダンスフロアの上から見下ろすと、100人ぐらいが踊っていました・・・

半数・・・ いや。。。

7割ぐらいが女性です。

しかも、皆さん、非常に・・・

非常に露出が高い服を着用しています!
 
そして、大音響で炸裂するビートに合わせて、腰をくねくねとエロティックに動かしているでは無いですか・・・
 

 

これがその時にかかっていた曲です




曲を聞きながら、ストロボライトが照らし出すエロテックな体を動きを眺めていると・・・


興奮レベルはMAXとなりました!(爆)

 

 

そして、我々はテーブルに着きました。


さぁ! ここからが始まりです。


今日は女の子が踊ってる姿を見学に来たのではありません!

 
ナンパをする為に来たのです。

しかし、ナンパって言うても、女性に話しかけるには【きっかけ】が必要ですよね・・・。

すると、松三郎先輩が突然アクションを起こしました。


テーブルの横を女性が通過した瞬間、自分の足を伸ばし、女性にわざと踏まれたのです。。。
驚いて謝りにくる女性に対し、足をかかえて痛みをこらえるオーバーアクション!!!(爆)
こんな姑息な手段をとらせたら、この先輩は日本一かもしれません。


まぁ 大木先輩とタオさんは、その行為自体が恥ずかしいので完全に他人のフリをしていましたけどね。

そんな松三郎先輩の体をはったナンパにより、1組の女性グループと仲良くなったのでした。

こんな感じで店に入ってからしばらく席にいてた訳ですが、せっかくディスコに来たので、少し踊って帰りたいと思いました。


自分は全く踊れないのですが、勇気を出してダンスフロアに入りました。


踊ってると言うか、足を適当に動かしている感じでしょうか・・・(汗)
まぁ 当時はその程度の踊りしかできません。。。

そしてフロアを揺るがす大音量の音楽はこんな曲に変わりました。




すると・・・

突然・・・

皆が一斉に同じ振り付けで踊りはじめました!
マイムマイム程では無いですが、フロアはかなりの一体感です。。。


そして、皆と同じ踊りが出来ない自分のみ・・・


ダンスフロアで激しく孤立!(爆)


いやぁ・・・

その時の恥ずかしさはハンパではありません。

しかし、諦めませんでした!
周囲の女の子のフリを見ながら覚えて、曲が終る頃にはなんとかマスターしましたよ。。。

この曲の振り付けは、そんな複雑な動きでは無く、2分ぐらいで覚えられました。


ところが・・・


また曲が変わり・・・


今度はこんな曲が・・・




もちろん、曲が変われば振り付けも変わりました。
しかも、この曲のフリは複雑で速く、隣りで踊ってる子の動きを見ただけで、動きを覚えられそうな感じではありません。。。


自分が必死の形相でで2テンポほど遅れて踊ってる姿が周囲の女性にはウケたみたいで、指を刺して笑われました。

かなりの屈辱感です!

阪奈道路や六甲山をバイクで攻めてる時には味わった事が無い感覚です。


少し余談ですが、実はこの曲こそ、80年代のディスコを象徴する曲なんですよね。。。
いわゆるディスコヒット曲。
一般の人(ディスコに行かない人)には知られてない曲です・・・
原曲の1979年、カバー曲の1984年・・・ともにディスコでは大ヒットしました。
曲名は、『マンドレー』。



そして・・・


しばらく時間が経過し、にぎわっていたダンスフロアの音が急に小さくなったとおもったら・・・


今までと全く違う曲調の曲が大音量で流れ始めました。

この店に入ってから、1度もダンスフロアに近寄らなかったタオさんのリクエスト曲の様でした。

曲はバーケイズ・フリークショウ♪

この曲は少し踊りにくいみたいで、ダンスフロアから客がゾロゾロと出て各自の席に移動します。。。


そして入れ違う様に客が少なくなったダンスフロアに、タオ先輩が入ります。


客がいなくなったダンスフロアで・・・


タオさんが踊り始めました。


その瞬間、ダンスフロアに残ってた客・・・
また、席に戻った客が一斉にダンスフロアへ視線を移しました。


実は・・・


動きが普通では無かったのです。


自分がそのDANCEを見た時の正直な感想は、人間の関節ってそんな角度にも曲がるようになってたのか・・・
って事でした。


踊りを教えてくれと頼んでも、お前には無理と即答した理由がわかりました。
※この時代はダンススタジオみたいな場所も無く、踊りは現場で見て覚えるしかありません


参考として、イメージ動画を貼っておきます。
概ねこの時代の【ディスコの雰囲気】がわかると思います。




まぁ実際、この時に踊ったダンスジャンルにはブレイクはほとんど入らず、ロックダンスやポッピング、パンキングがメインだったんですけどネ。


そして、ダンスフロアの縦横を目いっぱい使い、大暴れしたタオさんは、曲が終ると同時にフロアから出て席に戻りました。


その時、驚くべき光景を目にしました!

ギャル達がドンドン席に寄って来るでは無いですか!

『DANCEもう1回踊って見せて♪』・・・
『私にも教えて~♪』・・・
『いつも何処で踊ってるの?』・・・等の言葉が飛び交います。


コレを見た瞬間、タオさんは常に5人以上の女がおる・・・との噂は真実だと確信しました。


そして、タオさんはこの日だけでも1人で7人ぐらいの女の電話番号をGETしていました。


いやぁ・・・・


参りました。


ここまでモテるとは。。。。



ディスコって言う場所は、オシャレして【普通】に踊りに行くだけではナンパも簡単に成功しない場所なんです。
なぜならば、基本的にライバルの男達もオシャレをして店に来てるので、自分達だけ目立つ訳では無いのです。
更に言い方を変えれば、ダサイ格好しかできない奴は、ディスコみたいな場所にはじめから来ないのです。

しかし、そんな場所だからこそ、目いっぱいオシャレをし、カッコを付けて遊びに行く・・・

そして、服装をカッコつけたからには、【踊り】も妥協せず、しぶくキメる様、最後までアピールを怠らない。



そうすれば、・・・


ギャル達は自然と向こうから寄ってくる。(爆)


ココは大阪。


ギャルをナンパする時は、この方の様にしつこく追い回すのでは無く、向こうから寄ってくる様に努力する方が成功率が数倍高いと痛感しました。

 
 

そして深夜12時・・・

その日は4人で踊りに行っていた為、ナンパしたギャルと行動を共にする事なく、ディスコの営業終了とともに店を出ました。


もちろん先輩達はギャルの連絡先をGETし、上機嫌でした。


東通り商店街を歩きながら、大木先輩が一言。


『腹減ったから、ラーメンしばいて帰ろか!』


そして、堂山付近に路駐していた車に乗り込み、御堂筋をトバします。


わざわざ車で移動しなくても、ラーメン屋なんか梅田にも沢山あるんですよ・・・
けど、我々には行くべき店がありました。


当時の大阪では、
踊り疲れたディスコの帰り・・・・・
また、壮絶なナンパ合戦の敗者が最後に辿り着く・・・

そんなラーメン屋があったのです。

それは、御堂筋沿いにある『金龍』
※今でもあります




ラーメンと言っても、立ち食いなので、夏は目に汗が入るぐらい暑く、冬は凍えそうなぐらい寒い・・・

そんな店です。


けど、大阪の遊び人は、『金龍』食って帰らないと1日が終った事にならないのです。


他のラーメンではダメなのでした。。。
 
 
そして、当時、深夜の金龍ラーメンを食ってる時のBGMって、何かわかりますか?


店のAMラジオちゃいますよ・・・
ほんまに路面にある店ですからネ。


この時代のメインBGMはねぇ・・・


周囲のビルに反響する、阪神高速環状線を周回するマシンのサウンドだったんです。


特に深夜12時頃になり、夕陽丘で検問が始まると堺線ショートコースが環状のメインコースとなります。。。
すると、難波のプランタンのビルに反射した排気音がミナミ一帯に響きわたるんですよ。

 
 

よって、当時は金龍ラーメンをすすりながら、爆音環状マシンの音が至近距離から聞こえてきたら・・・


『おっ! 夕陽丘で検問が始まりよったな・・・』等とつぶやくのがシブイとされていました。


そう・・・


これが当時の【本物の大阪文化】なのです。



そして、ラーメンを食いながら、本日の出来事を思い浮かべました。



初ディスコを経験した16歳のデビル・・・


自称、硬派の走り屋。


しかし・・・・


しかし・・・・


本音で言えば、【女にモテたい!】(爆)


確かに、単車を卒業し、車に乗り換えて箕面や環状を攻めるのは夢である。

しかし、フェロモンが蔓延する華やかなディスコで多くのセクシーな女性と交遊する・・・

その魅力も・・・・捨て難い!



そして、真剣に悩んで出した結論は。。。


走り屋も、ディスコ遊びも・・・


【両立させる】事でした。


つまり、当時の自分の価値観では両方とも捨てられないって事ですよ。


そして、ちょうどこの時期から単車で峠を攻めながら、空いた時間に真剣にDANCEの練習を始めました。


時代は昭和61年・・・。   

大阪。

実際に、車の世界では、走り屋がブームとなりつつあり、昭和63年前後のピークまでに多くのドラマが待っていました。

一方、ディスコの世界では1年後に梅田マルビルにマハラジャがオープン・・・
またミナミではジュビレーション、ネルズ、ゲネシス、パトーナー、ディナスティ、キング&クイーン等、多くのディスコが連日にぎわう時代が到来する事になります。


よって、それら全盛期の到来を2年前に悟った?16歳のデビルは同級生より少しフライングして練習する事が出来た訳です。


インターネット等で手軽に情報が収集できない時代。


今、思えば・・・


めぐり合う【人】によって人生が大きく変化した時代だったと思います。
2015年08月06日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド 第4話 『走りの環状』

【必殺】ファンキー♪スタンド 第4話 『走りの環状』皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。


そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。


ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを所有する為に働き始めたガソリンスタンド。。。
そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化するというお話しです。


舞台は今から約30年前の昭和60年。
場所は大阪市内の某所。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。



◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

ガソリンスタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニーを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。

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【必殺】ファンキー♪スタンド 第4話 『走りの環状』


ファンキーなガソリンスタンドに働きはじめ、数ヶ月が経過・・・
とうとう念願のバイクも手に入れ、充実した日々を過ごしていました。


先輩の交友関係を中心に、走り屋と言われる方々との交流も増えており、毎日が刺激的でした。


そんなある日、スタンドのある交差点で1台のAE86がアクセルターン♪
そして、その勢いでスタンドに進入~♪

いつものナマちゃんでした。


大木先輩が、ぼそっと一言・・・
『あいつ・・・ 普通に登場できへんのか?』(汗)


そして、ナマちゃんは給油後に洗車をはじめました。
自分はその洗車を手伝っていると、1台の爆音車両がご来店・・・


派手に空ブカシしながらのご入場です!


車は横に金髪ヤンキー女を乗せた赤のSA22Cでした。
バンパー前ムキ出しオイルクーラーが何かを主張しています(笑)
※イメージ画像




ハイオク満タンとの事で、早速給油を開始♪


松三郎先輩が窓を拭きながらドライバーに話しかけます。
『いかついセブンですね・・・ どこを走ってはるんですか?』


赤SA22Cの客は大声で、
『環状やでぇ~♪ それと俺は箕面も行っとるでぇ!』


それを横で聞いていた大木先輩が反応します。
『環状って・・・お兄さんどこのチーム?』


赤SA22Cの客
『いっ・・・いや・・・ チームって・・・ 俺、一人で走ってるだけやし』(汗)


大木先輩はナマちゃんを指差して一言・・・
『じゃ・・・ 箕面で、あいつ見た事あれへん? 最近は毎晩上がってるみたいやし!』


赤SA22Cの客
『う。。。ん・・・・ いやぁ。 最近。。。 箕面には行けてないから・・・』


洗車中のナマちゃんは、こっちを見ています。
って言うより、正確にはSA22Cの客に激しくメンチ切ってます・・・(爆)


この時代の【大阪の走り屋】の基本的な考え方は、自分の友達や仲間以外は、基本的に『敵』なんですよ。


今の時代みたいに、オフ会みたいな交流会があって、見ず知らずの人と仲良くする様な文化なんて、この頃の大阪には一切ありませんでした。


給油を終えたSA22C・・・


派手な入場シーンからは考えられない様な繊細なアクセルワークで、音も無くスタンドより出て行きました。

まるでAT車のクリープ現象の様に・・・。


まぁ 当時のガソリンスタンドは、店員が客に車の事で話しかけるのは良くある事でしたからネ。


 

そして、この客が帰った後、自分の耳にはある言葉が残ってしまった訳です。


そう・・・


再度、【環状】と言う言葉が。。。



そして洗車場のナマちゃんに環状へ連れていってくれと頼みに行きましたが、女とデートする為、今日は無理との事。


しかし、諦めきれません!
そこで、松三郎先輩に頼む事にしました。


松三郎先輩の車はホイールもRSワタナベが入っているEP71であり、見た目のみ走り屋仕様でした。


松三郎先輩は、
『環状ぉ? そんなんアイツら(ナマちゃん達)いつも上がってるねんから、ナマちゃんが都合エエ日にみんなで行けよぉ!』・・・
って感じに難色を示しましたが、横にいてた大木先輩から、俺も乗って行くから久しぶりにギャラリーに行こうや!とフォローが出ました。


そして、スタンドの営業が8時に終了し、その後、3人で飯を食べながらの作戦会議です。


その結果、松三郎先輩があまりにもビビるので、環状には上がらず北浜にあるビルからギャラリーをする事になりました。


どうやら、環状は普通にギャラリーしながら走っていても、他の走行車両とモメる場合が良くあるとの事でした。


実際、先輩達も過去に環状でモメまくったらしく、神経質になっているみたいでした・・・


それなら、喧嘩大好きな、かっちゃん先輩も今夜の環状に誘ったら?って提案しましたが、2人とも首を激しく横にフリ・・・


そんな事したら、よけ収集つかん様になると言い出しました。


話によると、その場でモメて喧嘩になって、仮に相手に勝った場合でも・・・
後々、必ずえらい事になるらしく。


そのあたりの事情は16歳の自分にはイマイチ理解できませんでした。


その時、大木先輩に、『じゃ 環状走ってるレーシングチームって、暴ヤンみたいな感じ?』と質問したところ・・・


回答は、『アホか! そんな可愛いもんちゃうぞ!・・・』でした。(汗)


そして、松三郎先輩の車にて、環状ギャラリースポットに向かいます。


このEPの最大の特徴は、武器を積んでいない事でした。
その点は出発前から大木先輩から忠告されていました・・・


『あいつの車には木刀も鉄パイプも積んでないから、喧嘩にならんようにせなあかんで・・・』と。


てっきり仕事の現場作業で使ってるツルハシでも積んでるんやと思ったら・・・(笑)


そして、環状に関し、車内で色々と教えてもらいながら3人でギャラリースポットに向います。


内容的には、環状とは、阪神高速環状線の事である。
通行している一般車の間の縫う様に走る・・・等でした。


この頃は自分自身が阪奈道路を単車で攻めていた為、一般車を縫う様に走るイメージはすぐにつかむ事はできました。


そして、環状で速い車を聞くと、返ってきた答えは、
『シビック』でした。

86ではワンダーに勝てないとの事・・・
高速域での車速の伸びが全く違うとの事でした。


正直、そんな話を聞くまではシビックってカッコいいイメージが全く無かったんですけどね。
けど、この日を境に考えが大きく変わる事になったのでした。

あ・・・

余談かもしれませんが、この時期はワンダーって呼ぶより、シビックと言う人が多かったと記憶しています。

ワンダーって良く言うようになったのは、グランドが発売された頃だったかと・・・


まっ 車内ではそんな会話をしながら目的地に到着しました。


到着したギャラリー場所は北浜にある古い雑居ビルの非常階段です。

真っ暗な階段なので、ライターの炎を灯りにして上がっていきました。

そして、阪神高速の本線が見えるフロアまで上がりました。


ナトリウム灯に照れされた【環状】のコースが、目の前に広がります。。。


その時、大きな衝撃を受けました。
今まで単車で攻めてたのは峠道・・・
下手したら、猪や鹿が出るようなヘンピな場所。。。

しかし、このステージの華やかさとスケールは・・・・(大汗)



※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


すると遠方より地響きの様な音が聞こえはじめます・・・
そして、その音は中ノ島のビルに大きく反響しています!




※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


まもなく、その音を発してる車がこちらへ急接近!

ワンダーシビックが2台。。。
RX-7(SA22C)が1台。。。
KP61スターレットが2台。。。


目の前を凄い速度で通過し、北浜コーナーへ消えていきます。
腹にズッシリ響くような爆音を残して・・・・


そして、その爆音が耳の中に残っている間に、新たな反響音がビル群に・・・

今度の車はあきらかに接近速度が違います。。。

ありえないレベルの速度に思えました。

一瞬で自分達の目の前を通過したのはS30Z・・・。

もう、自分の興奮レベルはMAXです。

ココ・・・

山奥の峠道と違うんですよ・・・

大阪のド真ん中なんです!



※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


それが完全にサーキット状態になってるじゃないですか。


自分自身、その頃は日曜日の早朝に阪奈道路を、ポリから逃げながらも数百台のバイクで攻めていた時期なので、刺激には慣れていたつもりですが、環状の迫力には参りました。


はっきり言うて、ケタ違い。

そして、何十台のマシンが猛スピードで周回する光景に感動を覚えました。


昭和61年・・・・

この頃の環状は、夕陽丘の検問も少なく、ロングコースが走れた時代・・・
【走りの環状】と呼ばれていた時代かと思われます。


16歳の少年にとって、【環状】が憧れの場所となった瞬間でした。


そして、2年後の昭和63年・・・

自分自身・・・
このビルの間を直管のグランドシビックで突き抜ける快感を経験する事になる訳です。



※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


数十台の環状マシンが一斉にビルの間に吸い込まれる様に突入・・・

その瞬間に周囲のビルに響き渡る爆音。。。

頭の中が真っ白になる瞬間・・・

アツい時代でした。

◆今回のブログに記載されている内容は全てフィクションです。
よって、良い子は真似をしない様にして下さい。
2015年08月04日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド 第3話 『4輪VS2輪』

【必殺】ファンキー♪スタンド 第3話 『4輪VS2輪』皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。


そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。


ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを所有する為に働き始めたガソリンスタンド。。。
そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化するというお話しです。


舞台は今から約30年前の昭和60年。
場所は大阪市内の某所。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。



◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

ガソリンスタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニーを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。

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【必殺】ファンキー♪スタンド 第3話 『4輪VS2輪』
 

ファンキーなガソリンスタンドに働きはじめ、数ヶ月が経過・・・
とうとう念願のバイクも手に入れ、充実した日々を過ごしていました。


本当は当時1番人気だったFZ400Rが欲しかったのですが、中古でも50万以上の値段だった為に買えず・・・


よって400CCレーサーレプリカでは1番早く発売され、仕様の古さが若干気になるGSX-R400の事故車を格安で購入♪


 
FZ400Rと比べると、ホイールのリムの細さやフレームの貧弱さ、重心の高さ等、不満要素はあったものの、予算的に、他の選択肢はありませんでした。


そして、ガソリンスタンドの仕事が入っていない日は、六甲(芦有)、茨木サニータウン、阪奈道路を攻めていました。


16歳の少年にとって、400CC水冷4スト・マルチエンジン59馬力 車重152Kgのロケット加速は刺激が強すぎ、その魅力にどんどんハマっていった時期でもありました。


自分が勤務するガソリンスタンドは、大阪市内にあった訳ですが、幹線道路には面しておらず、比較的交通量の少ない道路の交差点の一角にありました。



そして、適度な直線があり、見通しが良い交差点でもあった為、通行車両がコーナーを【攻める】光景を良く見ました。



また、この交差点を攻める理由は他にもありました。


当時、自分が勤務するスタンドには洗車スペースがあった訳ですが、その場所を無料で解放していた為、車好き、バイク好きの溜り場になってたのです。


よって、マフラーを変えているバイクや車が交差点に接近すると、音に反応し、皆が一斉に注目します。


つまり・・・


通行車両にとっては、常に人目がある為、ギャラリーコーナーみたいな感覚となります。


よって、レーサーレプリカバイクの場合、この交差点を通過する時は、【ハングオン】での通過が基本となる訳です。




ハングオン ↓


 




ハングオンとは、当時 非常に流行ったライデングフォームであり、ゲーム機があったぐらいメジャーなライディングフォームです。




 

しかし、レプリカバイクならわかるのですが、原チャリ(スクーター)でもハングオンで交差点を曲がる奴が多数存在していたのがこの時代。。。


もちろん、私も峠を攻める時には下手くそながら、ハングオンをしていましたよ!


 
※この写真は29年前の六甲(芦有ドライブウェイ)有馬側の下りで撮影

純正シートは厚く、重心も高いGSX-R・・・
更に、この時は細いタイヤ(バトラックス)なので・・・と見苦しい言い訳(爆)




そして、このスタンドがある交差点のコーナーの立ち上がりライン上には、マンホールがあり、その蓋が少し浮いている為、スクーターのスタンドが引っかかり、良く転倒する場所でもありました。


よって、勢い良く交差点に進入し、華麗な?スクーターハングオンでセンタースタンドから火花を散らしながら左折したスクーターがマンホール蓋の餌食になる事が多かった訳です。


そんなある日の夕方。。。

自分の人生を左右する事になる1台の車が登場します。


車種は、トヨタカローラ・レビン1600GTV・・・ 色は白。
いわゆるAE86です。


仕事中、先輩&数名の常連客とスタンド内の洗車場付近でダベっていた時です。


カァ~~ン♪とカン高い車のエンジン音が遠方の団地付近から聞こえてきます・・・
(当時、ツインカム・サウンドって言われてましたネ)


音が急接近し、皆が交差点を見た瞬間、ありえない速度で進入してきた白のカローラが交差点を駆け抜けました。

派手なスキール音を伴いタイヤを滑らしながら・・・

そして、次の交差点でサイドターン♪
その後、ゆっくり戻ってきたと思ったら、スタンドに進入してきました。


ホイールは真っ黒の素っ気無いのが入ってます。
(RSワタナベ)

ボンネットには巨大なレイトンハウスのステッカー。


大木先輩の1つ後輩にあたるナマちゃんでした。

新車購入して1年も経っていないピカピカのAE86。。。


実は以前からこのレビンは給油に来てたのですが、ナマちゃんは大木先輩や松三郎先輩と話込んでいる時が多く、特に意識はしていませんでした。


自分はこの頃はバイク少年であった為、車には興味が無く、カローラにこんなスポーティなグレードがある事も知りませんでした。





それに、正直言うと、ナマちゃんは見た目が恐そうな為、あまり関わりたく無かったのです。


しかし、、さきっきのコーナリングが非常に気になり、勇気を出して話しかけてみる事にしました。


自分 『車って・・・けっこう早く曲がるもんなんですね?』

ナマちゃん『ケッコウやとぉ?・・・』
ナマちゃん 『はぁ? オマエ、何乗ってるねん?』


自分 『GSX-R400を指差し、アレですわ』


ナマちゃん 『もしかして・・・車って遅いと思ってるんちゃうんか?』


自分 『ハイ! やっぱり、バイクより重いですから仕方無いんちゃいますか?』


ナマちゃん 『ほぉ・・・(失笑) 味わってみるか?』


その会話の一部始終を聞いていた大木先輩も苦笑いしています。


ナマちゃんはレビンの横に乗れと言ってくれました。


仕事中でしたが、喜んで乗り込みかけた時、松三郎先輩が止めにきました・・・

松三郎先輩 『コイツの横、ホンマに危ないから、乗るな』・・・と。


しかし、ナマちゃんは、『大丈夫、ゆっくり流すだけやで~』と言ってます。


自分は興味があった為、急いで助手席に乗り込みます。


初めて座ったレビンのシートはカローラのわりにホールド感があり、スポーツカー的な感じがしました。。。


そして、派手なホイルスピンを伴い車は加速します。。。


1速、そして2速・・・


しかし、ある程度の加速感はあるものの、GSX-R400の加速に慣れている自分にとって、AE86の加速なんて退屈なモンでした。。。


正直、GSX-Rの小便を漏らしそうなぐらいの加速感に比べ、1600CCの車の加速って刺激なんか全くありません。
しかし、ギアが3速に入り、速度警告のキンコン♪が鳴り始めた時に、徐々に恐怖感がこみ上げてきました・・・


なんせ、その場所は対向車とスレ違うのも苦労する様な細い道でしたからネ。。。
もちろん、バイクでもその程度の速度なら簡単に出せますよ。
けど、そんな無茶な速度で走る『車』に乗った経験が、今まで無かったのです。


そして、交差点に進入し、右折体制。。。。

しかし、速度は落ちません。


アカンと思った瞬間、強い衝撃と共にブレーキが踏まれ、交差点を駆け抜けます。

ハンドルを逆向きに回しながら・・・


デビル16歳。


はじめてドリフトを味わった瞬間でした。


スタンドに戻った後もしばらく放心状態で仕事になりませんでした。


今まで興味が無かった『車』に対し、考え方が変わった瞬間でした。
加速感とか、速度感とかの次元では無く、『操る』って意味を少し理解した瞬間だったと思います。


そして、その時に1番興味を持ったパーツが、マフラーでもエアロでもなく、ノンスリ(LSD)でした。


あのテールが流れ、立ち上がる時の体に感じる感覚はバイクには無いモノでした・・・
※厳密に言えば、バイクでも限界超えたらテールスライドするモノなんですけどね


スタンドに戻ってからは、気がつくと先輩達にノンスリの構造について繰返し質問をしていた様でした。


今の時代は自分が知らない事であってもスマホで検索し、そこで得た知識である程度は語る事が出来ますが、当時は人に直接聞くしか情報が入らない時代でしたからネ。


もちろん、カー雑誌から得られる情報もありましたが、自分が知りたい情報が毎回都合よく書いているとは限りませんし・・・。


そう言う意味では、当時は先輩の存在って偉大だったのです。


そして、スタンドに戻ったナマちゃんは車を洗車場に停め、誇らしげにボンネットを開けました。


その中に鎮座していたのは、往年の名機【4A-GEU】
まだ新車に近い状態であった為、ピカピカに輝いて見えました。

この頃はスタンドの仕事で多数のオイル交換を経験し、いろんな車のエンジンを見ていましたが、それでも特別美しく見えたのが4AGのヘッドでした。


TOYOTA1600  TWINCAM・16VALVEの文字がスポーツ性を主張しています!





そして、ナマちゃんは自分に言いました


『車に興味が出たら、いつでもヤマ(箕面)とか連れて行ったるで~』
『最近は環状は走ってへんねんけど・・・ まぁ お前が興味あって、行ってみたいなら、環状でもええけどな!』


昭和61年・・・  デビル16歳。


この日を境に、バイクから車へ興味が移っていく事になります。。。
そして、2年後のカーライフの方向を決定付けるキーワードが脳裏に焼きつく事になったのでした。


そのキーワードとは・・・


【箕面(ミノオ)】そして、【環状(カンジョウ)】です。


そして、このナマちゃんとはこの日から親しくなり、その後、箕面や環状へ連れて行ってもらう事が多くなり、この世界での視野が一気に広がる訳です。


そのへんの話は、また後日じっくりと。。。


当時、同じ年代のツレ達が、50ccのスクーターのJOGあたりに、ブリザーパイプを着けて、町内を走り回っている状況の中、私は非常に恵まれた環境で育ってきたと思われます。



この時代から走り屋と称される人種に、深く関わってきた私が、客観的では無く、主観的に判断するならば・・・

昭和61年頃は2輪の方が盛り上がっていたと思います。


その根拠は・・・


当時の若者の情報源の一つである漫画・・・


その露出度から判断しました。


当時の連載は、頭文字Dでは無く、バリバリ伝説の時代。。
また、湾岸ミッドナイトは存在しておらず、シャコタンブギは連載がスタートしたばかり・・・
そして、人気があったのは、あいつとララバイでしたよネ。




あ・・・

よろしくメカドックは別モノとして扱ってます。(笑)


懐かしい話ですよネ。
2015年07月24日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド  第2話 『接客の極意』

【必殺】ファンキー♪スタンド  第2話 『接客の極意』皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。


そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。


ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを所有する為に働き始めたガソリンスタンド。。。
そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化するというお話しです。


舞台は今から約30年前の昭和60年。
場所は大阪市内の某所。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。



◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

ガソリンスタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニーを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。

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第2話 『究極の接客』



ファンキーなガソリンスタンドで働きはじめて数週間が経過し、仕事にも余裕が出てきました。

 
余裕があると言う事は、仕事中であっても、つい余計な事を考えてしまうんです。

実は、この時期、ガソリンスタンドでの仕事に於いて、自分はささやかな楽しみを見つけていたのでした。


それは・・・


原チャリに乗ったギャルの給油をする事でした!


今から約30年前のこの時期・・・
まだ、原チャリはヘルメットが不要でした。
※1年後にヘルメット着用義務が発生


よって、髪をなびかせながら、ギャルが原チャリで疾走するシーンに強く好感を持った訳です。


ヘルメット不要のメリットは大きく、世の中は50CCスクーターブームでした。



この時代のCM特集↓を見て頂ければ、メーカー各社がどれだけ原チャリに力を入れていたかわかります。


特にスズキのCMなんて、とんでもなく金がかかっていましたよ。。。




どうですか?

ズズキのLOVEなんて。。。
スーパースターのマイケルジャクソンですよ。




 
あのマイケルが原チャリのCMに出てるって・・・ネ!

その他、元キャンデーズ伊藤蘭や、明石家さんま・・・

当時、1番ウケたのは、LOVE・スリーのCMですね。

TV見てたら、急に『ソイヤ・ソイヤ!♪』と聞こえ、何事かと思ったら原チャリのコマーシャルなんですよ・・・(爆)

たかがスクーターのコマーシャルやのに、一世風靡が大暴れですからね・・・
この時代の【アツさ】が良くおわかり頂けるかと思われます。

しかし、TVCMだけで判断すると、ホンダはあまり金かけてませんでした。

DJ・1なんか、太った無名の黒人が、『DJ♪DJ♪』と叫ぶだけです・・・



BGMはそこそこインパクトありましたけどネ。
けど、歌ってたのは無名のアーティト、アニー・・・ 
曲名は、DJ in My Life ♪ 当時はソニーのレーベルからレコードが発売されていたはずです。

けどネ。

もし・・・

スズキが同じCMを作ったならば。。。
オリビア・ニュートン-ジョンあたりに歌わせてたでしょうネ。(笑)



・・・・・・・
って。


少し話がソレてしまいましたが、元に戻します。。。



そんな空前の原チャリブーム?の中、自分が働く、このファンキースタンドにも1名の可愛いギャルが来てたのです。


彼女の原チャリは、発売されたばかりのクレージュタクト・・・


 
いやぁ・・・ 良いセンスの車種選択です。


この時代は、この様にファッションデザイナーが、車体デザインに参加したクレージュタクトのような車種から、ヤンキー御用達のパッソルが、街中に入り混じって走ってましたからね。




 
 

何故、ヤンキーはパッソルなのか???


そっ・・・ 
そんな、基本的な事・・・


万一、知らない人は、この歌をボリューム全開でじっくり聞いて勉強して下さい!(爆)






再度、話がパッソル方面に脱線しましたが、そんな訳で、クレージュタクトで疾走するギャルの好感度が高かったって事なんです。


もちろん、そのクレージュギャルに好意を持っているのは自分だけで無く、スタンドスタッフほぼ全員でした。


よって・・・


全員がライバルだったのです!


給油に関しては、店に入るのを(ウインカーの点等を)1番早く見つけて、走って出迎えた従業員が給油する暗黙のルールになっている為、クレージュギャルが来そうな時間帯はスタンドが異様な緊張感に包まれます。


そして、ある日の夕方、クレージュギャルが店に来ました。


運良く、雑巾を洗濯機の場所に持って行く途中、自分が偶然発見した為、彼女の原チャリへの給油権を確保しました。


せっかくの機会なので、ゆっくり・・・♪じっくり・・・♪給油していると。。。



背後から忍び寄る従業員の気配。。。


振り返ると、気持ち悪いぐらい満面の笑みを浮かべた、松三郎先輩でした。


そして・・・


なんと・・・


『汚れてますから、拭いておきまぁ~す♪』と上ずった声で彼女に話しかけると、クレージュタクトのヘッドライトを拭き始めました!(爆)


な・・・


なんと言う・・・ 姑息な手段!


給油権を手にした自分より、松三郎先輩の方が彼女との立ち位置が近いじゃないですか! 


走り去るクレージュタクトを眺めながら、松三郎先輩が一言・・・



『これからのガソリンスタンドはなぁ。。。 あれぐらいサービスしたらなあかんでぇ!』


それを聞いた時、この人は下心では無く、接客業にかかわるプロとして、あの様な行為を行なったのか。。。
と、一瞬は思いましたが、それは完全に間違いである事が数日後に判明しました。


数日後の夕刻、1台のバイクがスタンドに接近してきました。


バラバラバラ・・・♪と乾いたチャンバーの爆音を立てています。


ナンバー無しの競技用モトクロッサーに2ケツ(2人乗り)のノーヘル金髪少年でした。





年齢は私と同じぐらいでしょうか???
 

実は、このスタンドは淀川の河川敷に近い為、モトクロッサーが良く給油に来るんです。


モトクロ金髪少年は私に言いました。


『混合満タン♪』


混合・・・ マンタン・・・って?(汗)


タンクが空の状態ならイケるけど、このバイクのタンクの中には半分ほどガソリン入ってる状態やし・・・



頭の中でどうやって計算しようかと考え始めた瞬間、松三郎先輩が割って入ってきました。。。


そして、モトクロ金髪少年に対し・・・


『おいワレ・・・』
『混合で満タンにせぇってなぁ~ そんな無茶言うたらアカンやんけ~』
『計算、メッチャ難しいやんけ~』
『オマエらでも計算できへんのちゃうんかい・・・ワレ』


この接客トーク・・・


もはや、会話の内容は完全に『河内のオッサンの唄』レベルになっています。



※この歌は当時のスナックで歌うカラオケの大定番曲でした
 知らなかった人は、是非この機会に覚えてください
 巻き舌で歌うのがコツです



そして、最後にダメ押しの一言。



『おい! ところで。。。 お前ら・・・』



『どこの中学出身やねん?』。。。



いやぁ。(汗)


ガソリン入れに来て、中学を聞かれるスタンドってあまり無いですよね(爆)


モトクロ金髪少年は、困り果てた表情で、
『あ・・・もう、混合は適当でいいです!』と回答。。。



そして、松三郎先輩は気を良くして給油をはじめました。


まず、2サイクルオイルの1リッター缶を【全て】モトクロッサーのタンクに注入・・・(汗)


そして、その上からガソリンをタンクへ給油します・・・
『お~っ! ええぞ! ちゃんと混っとるやんけぇ!』等と大声で叫びながら・・・(爆)


モトクロッサーのタンク容量なんか20リッター程度ですから、あきらかに濃いです。


しかし・・・


まぁ。。。


松三郎先輩は・・・


自分より弱いと思われる人間に対しては、必要以上に強気なお方でしたからネ・・・。。。(汗)



この時、デビル16歳・・・



給油完了後、異常と思える白煙を撒き散らしながら、淀川の堤防へ戻るモトクロス少年を見送りながら、この2つの事を学びました。



1つは。。。


『お客様は神様である・・・等と言う常識は、時と場合と【相手】によっては全く通用しない事がある。』


2つ目は。。。


『お店で気持の良い対応をしてもらった場合、またその逆の仕打ちを受けた場合・・・その原因の大半は、【客側】にある。』



ちなみに。。。



この事件の後、モトクロッサーの客が激減しました。



まぁ 自分的には混合ガソリンを作るのはめんどくさいので良かったんですけどネ。
 
 
 
今回は色々と突っ込みやすいネタを入れたブログとなっています。
素敵なコメントをお待ちしております。
 
2015年07月22日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド

【必殺】ファンキー♪スタンド
皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。



そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。



ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを買う為に働き始めたガソリンスタンド。。。
そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化すると言うお話しです。


よって話の中心はバイクや車の話題になりますが、それに関連して、当時の女性へのアプローチ(ナンパ)等にもふれていきたいと思います。


舞台は29年前の大阪市内。。。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。


当時の大阪的ヤンキー文化と、梅田やミナミの繁華街での華やかな遊びを紹介できれば・・・と思います。


当時、大阪の若者は車に何を求めたのか・・・
大阪では走り屋と呼ばれる人種にはどんな人が多かったのか?
走り屋以外の車の楽しみ方は無かったのか?


また・・・


同じ時期に大阪の中心部である梅田やミナミではどんな遊びが流行り、若者は何をしてきたのか。。。


当時、ミナミや梅田の人気のディスコはどんな様子???
クラブが大阪に誕生した時は???
当時、遊び人が好んだファッションは???
当時のナンパ手法とは???



そんな話を交えながら、書いていけたら良いかな?って思っています。


しかし、これは結構、時間がかかる作業なので、この企画・・・人気が無ければ、即打ち切りますよ(笑)



それでは、【必殺】ファンキー・スタンド

第一話 『給油の満タン男』


時代は今から遡る事、約29年・・・

私は16歳になったばかり。。。
当時、バイクが欲しく、働く必要があり、ガソリンスタンドで勤務する事になりました。
 


生憎、家の近所のスタンドには求人が無く、隣町のスタンドで働く事を決めました。
隣町と言っても、バイクで10分もかからない距離です。


面接に行った時の印象ですが、当時のガソリンスタンドとしては規模も小さく、設備も古く・・・ そして、先輩従業員も非常に恐そうな感じでした。


皆さん、制服は着用してるのですが、帽子は被らず、髪型もパンチパーマが多かったと記憶しています。


ただ、オーナーでもある所長が非常に温厚な感じで優しく、働きやすそうな印象でした。


そして・・・

このスタンドで働く事が決まりました。


今、思えばこれが人生の【転機】でした。




まず、本日は先輩を2人、同僚1人を紹介します。


1人目は、大木先輩。


この人は当時20歳の正社員・・・

18歳の頃、無茶な運転をして運転免許が取り消しとなり、失効中。
しかし、免許が無いはずなのに、普通にスタンドで勤務していたのは当時の謎でした・・・。

気が短く、常に好戦的で、気に入らない事があると勤務中であっても見知らぬ第三者を平気でシバくようなお方でした。

しかし、女性には非常に人気があり、女にモテたければ免許とエエ車が必要との定説を覆す人でした。

免許が無い=車が無い為、ファッション関係への投資が半端ではなく、Y’s等のDCブランドをカッコ良く着こなす超イケメンでした。


そして、もう一人・・・


先程紹介しました、大木先輩の中学時代の同級生でもある松三郎先輩です。

この方は昼は土木作業員をしており、その仕事を終えた夕方からスタンドに勤務していました。

その行動からわかると思いますが、素晴らしい体力の持ち主でした。

15歳から土方をしてる為、顔は真っ黒で、頭髪はパンチパーマー・・・
そして、言葉もありえないぐらい下品でした。

まぁ 大阪の人間でも使わないような、コテコテの大阪弁です。

まるで、『河内のオッサンの唄』の歌詞みたいな・・・(爆)
※標準語に翻訳された字幕付き




しかし、実際は見た目と性格は異なっており、かなり小心な側面がありました。
仲間と遊んでいる時に他のグループと喧嘩になった状況では、すぐに逃げだしたとの噂があり、松三郎先輩といてる時に喧嘩になっても彼は戦力にならない・・・って言うのが当時の常識でした。


あと、西沢。

彼は私と同じ年齢(16歳)のアルバイト。
丁度、同じ時期にバイトを始めた奴でした。
非常に真面目でバイクどころか、原チャリすら所有していなかった人物。
そして、当時はかなりの世間知らずでした。



では、このファンキースタンドで勤務する事になった数日後のエピソードです。


ある夜、1台のハイエースが給油の為、入ってきました。


 

その車は常連客で、建築関連の仕事をしている色黒で大仏みたいなパンチパーマのオヤジでした・・・


軽油を満タンとの事なので、窓を拭いて後、給油が完了したノズルを戻そうと思った瞬間、運転席より、どなり声が・・・


大仏パンチ 『おい! 満タンにせえって言うてるやんけ!』


デビル 『満タンになってますけど・・・』


すると、大仏パンチは車から降りてきて、私に向かってえらそうに言いました。

『ちゃんと満タンにせえ!って言うてるやろ?』

『ほら・・・ こうやって車を揺すったら、まだ入るんじゃ!』
 
と言いながら、自分でハイエースを軽く揺すり始めたのでした・・・

 この一連の流れを静観していた、大木先輩がこの時点で反応し、寄ってきます。
何か思いついたのでしょう・・・

 大仏パンチは大声で怒鳴った後で、ハイエースの運転席に戻りました。

そして、大木先輩は、全員に集合をかけます。

その時、メンバーは4人。

大木先輩、松三郎先輩、西沢、そして私。

大木先輩に指示により、ハイエースの両側へ2名づつ配置につきます。。。

そして、号令と共に、4人でハイエースを揺すり始めました。


すると、ハイエースはすごい角度になって揺れはじめました・・・


さすがに運転席の大仏パンチも表情がこわばっています・・・
そして、『もう、そのへんで十分よ・・・』と気弱な発言をしています。


しかし・・・


その大仏パンチの訴えを聞こえないフリをし、大木先輩がダメ押しの一言・・・


お前ら!もっと気合入れて押さんかい!


その瞬間、ギュィっ♪ ギュィっ♪とサスが軋む音を伴いながら、左右のタイヤが交互に浮き上がりはじめました。



そして、掛け声は、いつの間にか・・・
『オラオラ~♪・・・もっとイカんかい!』等、仕事中とは思えない言葉に変わっていました。



当然・・・


ハイエース給油口からは、軽油が激しく噴き出し、スタンドの床面は濡れまくっています!


このままいくと・・・
この車、横転するかも?って思いかけた頃でしょうか・・・



大木先輩が、必死でハンドルにしがみつく大仏パンチに満面の笑みを浮かべながら話しかけました。


お客様・・・ お車のゆすり加減はこれぐらいで宜しいでしょうか???』


その言葉を聞いた瞬間、自分が働き始めたこの職場は、非常にファンキーでアツいメンバーが揃っていると確信しました。


しかし、まだこの時点では、このスタンドを舞台に、数多くの事件が勃発し、自分自身の人生の中に大きな影響を与えていく事になるとは思いもしませんでした。


また、自分が勤務した数年後・・・
このスタンドは倒産する訳ですが、今ならその理由もわかる様な気がします。(爆)


                                          第一話<完>


◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

当スタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
元ボクサー。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。
この時の愛車はクラウン・・・
しかし、この数年後にはベンツ560SELに乗る事になる。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し、関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。
目つきが悪く、見るからにカタギでは無い容姿・・・
良く新地のお姉さんを連れていた。

プロフィール

「明日の朝は箕面かなぁー😁」
何シテル?   04/07 18:49
大阪、北摂在住のデビルです。よろしくお願いします。 刺激的な昭和末期が忘れられない人種です。 過去の愛車写真を見て頂くとわかるとは思いますが、 今...
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CAR MATE / カーメイト 不明 
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