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2015年08月20日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド 第5話 『やっぱり・・・女でっせ♪』

【必殺】ファンキー♪スタンド 第5話 『やっぱり・・・女でっせ♪』皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。


そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。


ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを所有する為に働き始めたガソリンスタンド。。。

そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化するというお話しです。


舞台は今から約30年前の昭和60年。
場所は大阪市内の某所。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。



◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

ガソリンスタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニーを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。

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【必殺】ファンキー♪スタンド 第5話 『やっぱり・・・女でっせ♪』


ファンキーなガソリンスタンドに働きはじめ、数ヶ月が経過・・・
とうとう念願のバイクも手に入れ、充実した日々を過ごしていました。

その頃は先輩の交友関係を中心に、車の『走り屋』と言われる方々との交流も増えており、毎日が刺激的でした。

バイクオンリーの生活から、環状族のギャラリーに連れて行ってもらったり、新しい事をどんどん覚えた時期でした。


特にスピードの魔力とも言うべきでしょうか・・・
この頃は、バイクでヤマ(峠)を攻めている時が1番幸せを感じていました。


そんなある日、運命を変える1台の原チャリがスタンドに入ってきます。

ヤマハJOG カラーは白。 

フルノーマルの原チャリです・・・

その時代はヘルメットをかぶる必要が無いのに、その客はフルフェイスを被っています。(汗)

そして、自分が近寄ると、えらそうな口調で、『おい!満タン入れろや!』と言いました。

内心、しょぼいスクーターのくせに偉そうに満タンとか言いやがって・・・って思いましたが、我慢して給油を始めました。。。

すると、大木先輩が寄ってきて、JOGの兄ちゃんと話を始めました。
JOGの兄ちゃんは、大木先輩の中学の同級生だったのです。

そして、大木先輩に紹介してもらい、JOGの兄ちゃんに挨拶をしました。

その兄ちゃん、フルフェイスのヘルメットの下はキツ目のパーマヘアなんですが、何となくオシャレ感がありました。。。

しかし、しゃべり方はヤンキーそのもので、この人は単語だけで会話をしてる様に聞こえました。

つまり、会話の中に主語や述語などが一切ないんです。。。(爆)


その兄ちゃんの名前は、タオさん・・・
この時の出会いから29年も付き合いが続くとは思いもしませんでした。


そして、勇気を出して自分から話しかけてみました。
この悪人顔は間違いなく【環状】を走ってると思ったからです。


デビル 『車、何のってるんですか?』

タオさん 『マークⅡ』

デビル 『マークⅡ・・・?(汗) けっこう改造してはるんですか?』

タオさん 『全く』

デビル 『大木先輩の友達って、環状や箕面を走ってる人が多いすよねぇ・・・』

タオさん 『俺 興味ない』

まぁ・・・ こんな感じで全く会話がはずみません。(汗)


それを横で聞いていた松三郎先輩が、ぼそっと一言。。。
『タオはダンサーやからのぉ・・・車はサッパリやなぁ・・・』

それを聞いた時の率直な感想は、
ダンサーぁ???
なんじゃソレ!  顔は恐そうやけど、えらい軟弱な遊びをする人なんや・・・でした。。


自分にとってダンスなんて、全く興味が無い分野でしたが、社交辞令として、少し突っ込んだ質問をしました。


デビル 『ダンサーって・・・どこで踊るんですか?』

タオさん 『ディスコに決まってるやんけ!』

デビル 『ディスコ・・・? TVでやってた竹の子族みたいに、道路でも踊るんちゃうんですか?』
 
タオさん 『お前、ナメてるんか?』(笑)


まぁ そんな会話がしばらく続きました。


しかし、この頃の自分はバイクで峠を攻める事を日課としており、将来は、車で箕面や環状を走る事を目標にしていた時期・・・


週末の夜明け前には、阪奈道路の下りを、前が見えないスモークシールドのヘルメットを着用して、時速160キロ以上で滑走し、赤橋コーナーに突入するような命がけの遊びをしていた訳ですからねぇ。。。


 


そんな【ダンス】みたいなヘタレが好む?遊びに興味がある訳なんかありません!


しかし、この一連の会話の中でタオさんの口から出てきた言葉の中に、妙に気になった部分があったのです。


それは・・・



【女、いき放題やからのぉ・・・】って言葉。


女、いき放題って。。。 


ホンマ・・・聞き捨てなら無いキーワードでした。


この頃の自分のバイクは、阪奈道路で転倒し、カウルがバラバラになったついでに、シートカウルに交換していた為、女と2ケツすら出来ない状況。。。

 

硬派仕様と言えば聞こえは良いが、女と縁が無いのがモロわかりの状態・・・(爆)



こんな感じでばらく会話した後、気がつけば、走り屋デビルは初対面のタオさんに必死で懇願していました。


『私を・・・・・』




『ぜひ・・・』




『でっ・・・ディスコに連れて行って下さい!・・・』と。(爆)




デビル 当時16歳・・・


この瞬間、【ディスコ】と言う禁断の世界に踏み込む運命が決まりました。


そして、遊びに行く日程を打ち合わせしました。
ディスコには、大木先輩と松三郎先輩も来るとの事でした。


自分が生まれて初めてディスコに行くにあたり、2つの問題がありました。


1つ目は、相応しい【服が無い】

当時は単車少年だったので、皮ツナギの上からパーソンズ等のパステルカラーのトレーナーを着用してたぐらいファッションには無頓着だったのです。

しかし、この時代はDCブランドが最後の全盛を保っていた頃・・・

大木先輩と松三郎先輩も普段からY’sのスーツを着こなしたり。。。かなりオシャレでした。

よって、自分は予算的にスーツは買えなかったのですが、スラックスとシャツはディスコに行く為に事前に購入しました。


そして、2つ目の問題は・・・


全く・・・【踊れない】って事でした。

この頃の自分は、踊りって言うても、小学生の時に授業で習った、【マイムマイム】ぐらいしか出来ません!




踊れないのに、踊る場所に行く・・・
この不安感はけっこうありました。

今、思えば・・・ 別に無理に踊らなくても揺れてるだけで良かったのですけどネ。

ただ、当時は真剣でした。

女性が多いと聞いていたので、現場で恥をかきたく無かっただけなんですけど。。。

よって、事前にタオさんに踊りを教えてもらおうと思い、ダンスレクチャーをお願いしたのですが、返ってきた答えは・・・

『お前・・・無理や!』

でした。

やる前から・・・無理ってねぇ。。。


この時は、ひどい事を言いよるなぁ・・・と思いましたが、その理由は数日後に思い知る事となりました。


で・・・

いよいよ、念願のディスコ遊び当日。。。

その頃は大阪のキタ(梅田)には多くのディスコがありました。
しかし、先輩達の年齢ならどこでも行けますが、その日は16歳の私がいますので、遊びに行ける店に制約がありました。


まだマルビルにマハラジャが無かった時代なので、梅田で1番ステイタスが高かったのはDDハウスのマハラジャでした。
当時は女性同伴でしか入場できない店でしたからネ。


あと、大和実業系のラジオシティやアルファークラブもありましたが、そこはIDチェック(年齢確認)が厳しく、年齢と干支を口頭で誤魔化したぐらいでは入場できません。。。


よって、未成年が堂々と入れる店って言うと、必然的に東通りのディスコとなりました。

ボトムライン、フォーカルポイント、クレイジーホースですよね。

結局、その日はクレイジーホースに行く事にしました。。。


店に着き、エレベーターで上がります。

1F付近でも聞こえていた、バスドラムの重低音がエレベーターが上昇する度に大きくなります。

そして、扉が開いた瞬間。。。

大音響と共に、レスラーの様な立派な体格の恐そうなお店の方が出迎えてくれました。


吹き抜けになっているダンスフロアの上から見下ろすと、100人ぐらいが踊っていました・・・

半数・・・ いや。。。

7割ぐらいが女性です。

しかも、皆さん、非常に・・・

非常に露出が高い服を着用しています!
 
そして、大音響で炸裂するビートに合わせて、腰をくねくねとエロティックに動かしているでは無いですか・・・
 

 

これがその時にかかっていた曲です




曲を聞きながら、ストロボライトが照らし出すエロテックな体を動きを眺めていると・・・


興奮レベルはMAXとなりました!(爆)

 

 

そして、我々はテーブルに着きました。


さぁ! ここからが始まりです。


今日は女の子が踊ってる姿を見学に来たのではありません!

 
ナンパをする為に来たのです。

しかし、ナンパって言うても、女性に話しかけるには【きっかけ】が必要ですよね・・・。

すると、松三郎先輩が突然アクションを起こしました。


テーブルの横を女性が通過した瞬間、自分の足を伸ばし、女性にわざと踏まれたのです。。。
驚いて謝りにくる女性に対し、足をかかえて痛みをこらえるオーバーアクション!!!(爆)
こんな姑息な手段をとらせたら、この先輩は日本一かもしれません。


まぁ 大木先輩とタオさんは、その行為自体が恥ずかしいので完全に他人のフリをしていましたけどね。

そんな松三郎先輩の体をはったナンパにより、1組の女性グループと仲良くなったのでした。

こんな感じで店に入ってからしばらく席にいてた訳ですが、せっかくディスコに来たので、少し踊って帰りたいと思いました。


自分は全く踊れないのですが、勇気を出してダンスフロアに入りました。


踊ってると言うか、足を適当に動かしている感じでしょうか・・・(汗)
まぁ 当時はその程度の踊りしかできません。。。

そしてフロアを揺るがす大音量の音楽はこんな曲に変わりました。




すると・・・

突然・・・

皆が一斉に同じ振り付けで踊りはじめました!
マイムマイム程では無いですが、フロアはかなりの一体感です。。。


そして、皆と同じ踊りが出来ない自分のみ・・・


ダンスフロアで激しく孤立!(爆)


いやぁ・・・

その時の恥ずかしさはハンパではありません。

しかし、諦めませんでした!
周囲の女の子のフリを見ながら覚えて、曲が終る頃にはなんとかマスターしましたよ。。。

この曲の振り付けは、そんな複雑な動きでは無く、2分ぐらいで覚えられました。


ところが・・・


また曲が変わり・・・


今度はこんな曲が・・・




もちろん、曲が変われば振り付けも変わりました。
しかも、この曲のフリは複雑で速く、隣りで踊ってる子の動きを見ただけで、動きを覚えられそうな感じではありません。。。


自分が必死の形相でで2テンポほど遅れて踊ってる姿が周囲の女性にはウケたみたいで、指を刺して笑われました。

かなりの屈辱感です!

阪奈道路や六甲山をバイクで攻めてる時には味わった事が無い感覚です。


少し余談ですが、実はこの曲こそ、80年代のディスコを象徴する曲なんですよね。。。
いわゆるディスコヒット曲。
一般の人(ディスコに行かない人)には知られてない曲です・・・
原曲の1979年、カバー曲の1984年・・・ともにディスコでは大ヒットしました。
曲名は、『マンドレー』。



そして・・・


しばらく時間が経過し、にぎわっていたダンスフロアの音が急に小さくなったとおもったら・・・


今までと全く違う曲調の曲が大音量で流れ始めました。

この店に入ってから、1度もダンスフロアに近寄らなかったタオさんのリクエスト曲の様でした。

曲はバーケイズ・フリークショウ♪

この曲は少し踊りにくいみたいで、ダンスフロアから客がゾロゾロと出て各自の席に移動します。。。


そして入れ違う様に客が少なくなったダンスフロアに、タオ先輩が入ります。


客がいなくなったダンスフロアで・・・


タオさんが踊り始めました。


その瞬間、ダンスフロアに残ってた客・・・
また、席に戻った客が一斉にダンスフロアへ視線を移しました。


実は・・・


動きが普通では無かったのです。


自分がそのDANCEを見た時の正直な感想は、人間の関節ってそんな角度にも曲がるようになってたのか・・・
って事でした。


踊りを教えてくれと頼んでも、お前には無理と即答した理由がわかりました。
※この時代はダンススタジオみたいな場所も無く、踊りは現場で見て覚えるしかありません


参考として、イメージ動画を貼っておきます。
概ねこの時代の【ディスコの雰囲気】がわかると思います。




まぁ実際、この時に踊ったダンスジャンルにはブレイクはほとんど入らず、ロックダンスやポッピング、パンキングがメインだったんですけどネ。


そして、ダンスフロアの縦横を目いっぱい使い、大暴れしたタオさんは、曲が終ると同時にフロアから出て席に戻りました。


その時、驚くべき光景を目にしました!

ギャル達がドンドン席に寄って来るでは無いですか!

『DANCEもう1回踊って見せて♪』・・・
『私にも教えて~♪』・・・
『いつも何処で踊ってるの?』・・・等の言葉が飛び交います。


コレを見た瞬間、タオさんは常に5人以上の女がおる・・・との噂は真実だと確信しました。


そして、タオさんはこの日だけでも1人で7人ぐらいの女の電話番号をGETしていました。


いやぁ・・・・


参りました。


ここまでモテるとは。。。。



ディスコって言う場所は、オシャレして【普通】に踊りに行くだけではナンパも簡単に成功しない場所なんです。
なぜならば、基本的にライバルの男達もオシャレをして店に来てるので、自分達だけ目立つ訳では無いのです。
更に言い方を変えれば、ダサイ格好しかできない奴は、ディスコみたいな場所にはじめから来ないのです。

しかし、そんな場所だからこそ、目いっぱいオシャレをし、カッコを付けて遊びに行く・・・

そして、服装をカッコつけたからには、【踊り】も妥協せず、しぶくキメる様、最後までアピールを怠らない。



そうすれば、・・・


ギャル達は自然と向こうから寄ってくる。(爆)


ココは大阪。


ギャルをナンパする時は、この方の様にしつこく追い回すのでは無く、向こうから寄ってくる様に努力する方が成功率が数倍高いと痛感しました。

 
 

そして深夜12時・・・

その日は4人で踊りに行っていた為、ナンパしたギャルと行動を共にする事なく、ディスコの営業終了とともに店を出ました。


もちろん先輩達はギャルの連絡先をGETし、上機嫌でした。


東通り商店街を歩きながら、大木先輩が一言。


『腹減ったから、ラーメンしばいて帰ろか!』


そして、堂山付近に路駐していた車に乗り込み、御堂筋をトバします。


わざわざ車で移動しなくても、ラーメン屋なんか梅田にも沢山あるんですよ・・・
けど、我々には行くべき店がありました。


当時の大阪では、
踊り疲れたディスコの帰り・・・・・
また、壮絶なナンパ合戦の敗者が最後に辿り着く・・・

そんなラーメン屋があったのです。

それは、御堂筋沿いにある『金龍』
※今でもあります




ラーメンと言っても、立ち食いなので、夏は目に汗が入るぐらい暑く、冬は凍えそうなぐらい寒い・・・

そんな店です。


けど、大阪の遊び人は、『金龍』食って帰らないと1日が終った事にならないのです。


他のラーメンではダメなのでした。。。
 
 
そして、当時、深夜の金龍ラーメンを食ってる時のBGMって、何かわかりますか?


店のAMラジオちゃいますよ・・・
ほんまに路面にある店ですからネ。


この時代のメインBGMはねぇ・・・


周囲のビルに反響する、阪神高速環状線を周回するマシンのサウンドだったんです。


特に深夜12時頃になり、夕陽丘で検問が始まると堺線ショートコースが環状のメインコースとなります。。。
すると、難波のプランタンのビルに反射した排気音がミナミ一帯に響きわたるんですよ。

 
 

よって、当時は金龍ラーメンをすすりながら、爆音環状マシンの音が至近距離から聞こえてきたら・・・


『おっ! 夕陽丘で検問が始まりよったな・・・』等とつぶやくのがシブイとされていました。


そう・・・


これが当時の【本物の大阪文化】なのです。



そして、ラーメンを食いながら、本日の出来事を思い浮かべました。



初ディスコを経験した16歳のデビル・・・


自称、硬派の走り屋。


しかし・・・・


しかし・・・・


本音で言えば、【女にモテたい!】(爆)


確かに、単車を卒業し、車に乗り換えて箕面や環状を攻めるのは夢である。

しかし、フェロモンが蔓延する華やかなディスコで多くのセクシーな女性と交遊する・・・

その魅力も・・・・捨て難い!



そして、真剣に悩んで出した結論は。。。


走り屋も、ディスコ遊びも・・・


【両立させる】事でした。


つまり、当時の自分の価値観では両方とも捨てられないって事ですよ。


そして、ちょうどこの時期から単車で峠を攻めながら、空いた時間に真剣にDANCEの練習を始めました。


時代は昭和61年・・・。   

大阪。

実際に、車の世界では、走り屋がブームとなりつつあり、昭和63年前後のピークまでに多くのドラマが待っていました。

一方、ディスコの世界では1年後に梅田マルビルにマハラジャがオープン・・・
またミナミではジュビレーション、ネルズ、ゲネシス、パトーナー、ディナスティ、キング&クイーン等、多くのディスコが連日にぎわう時代が到来する事になります。


よって、それら全盛期の到来を2年前に悟った?16歳のデビルは同級生より少しフライングして練習する事が出来た訳です。


インターネット等で手軽に情報が収集できない時代。


今、思えば・・・


めぐり合う【人】によって人生が大きく変化した時代だったと思います。
2015年08月18日 イイね!

アツかった。。。

アツかった。。。本日、鈴鹿へ遊びに行ってきました。

楽しみにしていた鈴鹿の走行・・・

前回はクランクプーリーのトラブルで断念。。。
前々回は台風で断念。。。

よって久しぶりの走行でした。

二日ぐらい前から天気予報では雨のマークが出ており、昨日の天候も悪く心配しましたが、本日は見事に晴れました。




鈴鹿到着時は涼しく感じた気温も、走行準備をしている最中にどんどん上昇し、走る前からTシャツが汗でベトベトになりました(汗)


自分は朝6時に鈴鹿に入ったのですが、Seiさんは7時半頃に登場!


そして・・・


車から下りて来た姿は・・・・・






このレーシングスーツ・・・


家から着て来たとの事。(汗)


高速のSAでも、気にせずこの格好でウロウロしてたらしく・・・・


サーキットだけでは無く、今後はオフ会でもこのスーツは着用するとの事でした。(爆)


けど、スーツだけならまだ許しますよ・・・


しかし・・・



これはナメてますわ・・・・





いやぁ・・・


まだこの程度なら、まだマシです。





ここまでくれば、神聖な鈴鹿サーキットを完全に冒涜してます!(爆)





で・・・・



本日の走行台数ですが、B枠は6台のみでした・・・


実は、朝の時点では、もっと台数が多かったのですが、走行前にSeiさんの衣装を見たドライバーが、同枠での走行を躊躇した為、極端に台数が減ったと思われます。


恐らく、普通の神経の持ち主では無いとの判断されてしまった様です・・・(汗)


しかし、その結果、我々2台は貸切状態の鈴鹿を存分に楽しむ事が出来ました。



まず、今回はエキマニとECU,クランクプーリーを変えてから初走行となります。。。


走行後、3本目に、軽く走ってのですが、タイムは2分47秒。。。
最高速は176キロと前回より4キロダウン・・・(汗)


次の周回は少し気合入れて45秒は確実に狙えると思ったら。。。
ストレートで全然加速しないんです。。。
結局48秒。。。

4本目は最高速173キロ・・・(汗)


結局、3本目が1番速かった事になりました。

やはり、気温がメチャクチャ高いですからね・・・
4周目あたりからパワーも出なくなります。

ムキだしのエアクリを戻したら、少しはマシになると思うのですが・・・

タイヤは今日は大丈夫でした。

まだ少し余裕がありましたネ。

久しぶりの走行なので、今日はかなり安全マージンを取って走ったつもりです。

そして、ラスト2周目に、Sei86がホームストレートで背後から接近してきた為、進路を譲り、1コーナーの突っ込みを背後から撮影して映像を元に後からイジる作戦を思い付きました。

減速して進路を譲るとSei86は勢いよく1コーナーに飛び込みます。。。

恐らく・・・


撮影されている事を意識してると思われ、無理して100メートル看板過ぎでブレーキング!


しかぁし!!!


止まらない・・・・(爆)


ブレーキランプ点灯状態で、フラフラしながら1コーナーに進入♪


そして・・・

そのブレーキランプは2コーナーのクリップまで点灯状態でした!(爆)


その様子を動画に収めたのですが、あまりにも1コーナーでの挙動が不安定だったので、Sei86がIN巻きした場合、接近してると自分も追突するので車間距離をあけてしまい、名場面の撮影に失敗してしまいました・・・(汗)

そのSeiさん本人ですが、1コーナーで無理してなんとか曲がれた為、何かが吹っ切れた様で、その周回は2分37秒のベストを更新しました。

まぁ 自分としては、1コーナーでのスピンシーンに期待してたのですが・・・(爆)


では、本日の動画です。


非常にカッコイイ出来栄えとなっていますので、ボリューム全開で見て下さい。

あ・・・

最後に一言!

今回の動画、プロモーションビデオみたいに良い感じなんです・・・


しかし・・・


Seiさんのリヤスポに張ってるガーニーフラップのせいで雰囲気が台無しですわ!(爆)


あんなフラップ・・・


子供だましみたいなモンです!


風になびく・・・・


ガーニーフラップ!


DOWNフォース以前の問題です!




動画が見れない場合、 ココをクリック!
Posted at 2015/08/18 17:06:35 | コメント(9) | トラックバック(0) | 日記
2015年08月15日 イイね!

お盆の早朝ドライブ

お盆の早朝ドライブ今日も早く起きて早朝のドライブに行ってきました。

朝早い時間って、車が少ないので気持ちが良いですよね!

空いてる道を快適に走行し、いつもの駐車場に到着。

気温も低く、かなり快適な朝でした。

ココの魅力は車を停めてゆっくり話が出来るって事でしょうか・・・
トイレもあり自販機もあり。。。




そして、このコーナーを様々な車が通過していきますので、ソレを見てるだけでも楽しめます。

今日も35GTRが勢い余って?センターラインを少し割って走ってました。


ただ・・・


速度は時速40キロ程度でしたけどネ。(笑)


皆さん、サーキットとか走ってるので指摘が厳しいのです。。。


けど、このコース・・・
攻めるのであれば、夜中の通行禁止になってから走るべきですね。


自分達も昔はそうしてました。


一般車を巻きこみますから・・・


よって、朝の皆さんは軽~く流すだけです。


今日、箕面初登場のバイナルエースさんのインプと1134さんのチェイサー♪



2台とも大人の魅力が詰まってます。


そして、いつもの86&BRZ




しかし、この赤86は何処に停めてもボンネットを開けます。。。


先日のブログで反応が無いと思ったら、スマホに電波が届かない場所で過ごしてたとの事でした。


あと・・・


M3で箕面に来たのは初めて見ました。。。


トシスさんです。



最近、気温が高く、鈴鹿の本コースはあまり走ってないとの事。。。

しかし、鈴鹿南コース、ラジアル履きで56秒は速い!
M3って86よりパワーあるけど、重いですからね・・・


そして、帰宅して鈴鹿の走行準備が完了しました。

18日火曜日は晴れて欲しいなぁ。。。

2枠を走行する予定です。

当日、鈴鹿で遊んで頂ける方がおられましたら宜しくお願いします。
Posted at 2015/08/15 12:30:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2015年08月06日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド 第4話 『走りの環状』

【必殺】ファンキー♪スタンド 第4話 『走りの環状』皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。


そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。


ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを所有する為に働き始めたガソリンスタンド。。。
そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化するというお話しです。


舞台は今から約30年前の昭和60年。
場所は大阪市内の某所。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。



◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

ガソリンスタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニーを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。

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【必殺】ファンキー♪スタンド 第4話 『走りの環状』


ファンキーなガソリンスタンドに働きはじめ、数ヶ月が経過・・・
とうとう念願のバイクも手に入れ、充実した日々を過ごしていました。


先輩の交友関係を中心に、走り屋と言われる方々との交流も増えており、毎日が刺激的でした。


そんなある日、スタンドのある交差点で1台のAE86がアクセルターン♪
そして、その勢いでスタンドに進入~♪

いつものナマちゃんでした。


大木先輩が、ぼそっと一言・・・
『あいつ・・・ 普通に登場できへんのか?』(汗)


そして、ナマちゃんは給油後に洗車をはじめました。
自分はその洗車を手伝っていると、1台の爆音車両がご来店・・・


派手に空ブカシしながらのご入場です!


車は横に金髪ヤンキー女を乗せた赤のSA22Cでした。
バンパー前ムキ出しオイルクーラーが何かを主張しています(笑)
※イメージ画像




ハイオク満タンとの事で、早速給油を開始♪


松三郎先輩が窓を拭きながらドライバーに話しかけます。
『いかついセブンですね・・・ どこを走ってはるんですか?』


赤SA22Cの客は大声で、
『環状やでぇ~♪ それと俺は箕面も行っとるでぇ!』


それを横で聞いていた大木先輩が反応します。
『環状って・・・お兄さんどこのチーム?』


赤SA22Cの客
『いっ・・・いや・・・ チームって・・・ 俺、一人で走ってるだけやし』(汗)


大木先輩はナマちゃんを指差して一言・・・
『じゃ・・・ 箕面で、あいつ見た事あれへん? 最近は毎晩上がってるみたいやし!』


赤SA22Cの客
『う。。。ん・・・・ いやぁ。 最近。。。 箕面には行けてないから・・・』


洗車中のナマちゃんは、こっちを見ています。
って言うより、正確にはSA22Cの客に激しくメンチ切ってます・・・(爆)


この時代の【大阪の走り屋】の基本的な考え方は、自分の友達や仲間以外は、基本的に『敵』なんですよ。


今の時代みたいに、オフ会みたいな交流会があって、見ず知らずの人と仲良くする様な文化なんて、この頃の大阪には一切ありませんでした。


給油を終えたSA22C・・・


派手な入場シーンからは考えられない様な繊細なアクセルワークで、音も無くスタンドより出て行きました。

まるでAT車のクリープ現象の様に・・・。


まぁ 当時のガソリンスタンドは、店員が客に車の事で話しかけるのは良くある事でしたからネ。


 

そして、この客が帰った後、自分の耳にはある言葉が残ってしまった訳です。


そう・・・


再度、【環状】と言う言葉が。。。



そして洗車場のナマちゃんに環状へ連れていってくれと頼みに行きましたが、女とデートする為、今日は無理との事。


しかし、諦めきれません!
そこで、松三郎先輩に頼む事にしました。


松三郎先輩の車はホイールもRSワタナベが入っているEP71であり、見た目のみ走り屋仕様でした。


松三郎先輩は、
『環状ぉ? そんなんアイツら(ナマちゃん達)いつも上がってるねんから、ナマちゃんが都合エエ日にみんなで行けよぉ!』・・・
って感じに難色を示しましたが、横にいてた大木先輩から、俺も乗って行くから久しぶりにギャラリーに行こうや!とフォローが出ました。


そして、スタンドの営業が8時に終了し、その後、3人で飯を食べながらの作戦会議です。


その結果、松三郎先輩があまりにもビビるので、環状には上がらず北浜にあるビルからギャラリーをする事になりました。


どうやら、環状は普通にギャラリーしながら走っていても、他の走行車両とモメる場合が良くあるとの事でした。


実際、先輩達も過去に環状でモメまくったらしく、神経質になっているみたいでした・・・


それなら、喧嘩大好きな、かっちゃん先輩も今夜の環状に誘ったら?って提案しましたが、2人とも首を激しく横にフリ・・・


そんな事したら、よけ収集つかん様になると言い出しました。


話によると、その場でモメて喧嘩になって、仮に相手に勝った場合でも・・・
後々、必ずえらい事になるらしく。


そのあたりの事情は16歳の自分にはイマイチ理解できませんでした。


その時、大木先輩に、『じゃ 環状走ってるレーシングチームって、暴ヤンみたいな感じ?』と質問したところ・・・


回答は、『アホか! そんな可愛いもんちゃうぞ!・・・』でした。(汗)


そして、松三郎先輩の車にて、環状ギャラリースポットに向かいます。


このEPの最大の特徴は、武器を積んでいない事でした。
その点は出発前から大木先輩から忠告されていました・・・


『あいつの車には木刀も鉄パイプも積んでないから、喧嘩にならんようにせなあかんで・・・』と。


てっきり仕事の現場作業で使ってるツルハシでも積んでるんやと思ったら・・・(笑)


そして、環状に関し、車内で色々と教えてもらいながら3人でギャラリースポットに向います。


内容的には、環状とは、阪神高速環状線の事である。
通行している一般車の間の縫う様に走る・・・等でした。


この頃は自分自身が阪奈道路を単車で攻めていた為、一般車を縫う様に走るイメージはすぐにつかむ事はできました。


そして、環状で速い車を聞くと、返ってきた答えは、
『シビック』でした。

86ではワンダーに勝てないとの事・・・
高速域での車速の伸びが全く違うとの事でした。


正直、そんな話を聞くまではシビックってカッコいいイメージが全く無かったんですけどね。
けど、この日を境に考えが大きく変わる事になったのでした。

あ・・・

余談かもしれませんが、この時期はワンダーって呼ぶより、シビックと言う人が多かったと記憶しています。

ワンダーって良く言うようになったのは、グランドが発売された頃だったかと・・・


まっ 車内ではそんな会話をしながら目的地に到着しました。


到着したギャラリー場所は北浜にある古い雑居ビルの非常階段です。

真っ暗な階段なので、ライターの炎を灯りにして上がっていきました。

そして、阪神高速の本線が見えるフロアまで上がりました。


ナトリウム灯に照れされた【環状】のコースが、目の前に広がります。。。


その時、大きな衝撃を受けました。
今まで単車で攻めてたのは峠道・・・
下手したら、猪や鹿が出るようなヘンピな場所。。。

しかし、このステージの華やかさとスケールは・・・・(大汗)



※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


すると遠方より地響きの様な音が聞こえはじめます・・・
そして、その音は中ノ島のビルに大きく反響しています!




※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


まもなく、その音を発してる車がこちらへ急接近!

ワンダーシビックが2台。。。
RX-7(SA22C)が1台。。。
KP61スターレットが2台。。。


目の前を凄い速度で通過し、北浜コーナーへ消えていきます。
腹にズッシリ響くような爆音を残して・・・・


そして、その爆音が耳の中に残っている間に、新たな反響音がビル群に・・・

今度の車はあきらかに接近速度が違います。。。

ありえないレベルの速度に思えました。

一瞬で自分達の目の前を通過したのはS30Z・・・。

もう、自分の興奮レベルはMAXです。

ココ・・・

山奥の峠道と違うんですよ・・・

大阪のド真ん中なんです!



※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


それが完全にサーキット状態になってるじゃないですか。


自分自身、その頃は日曜日の早朝に阪奈道路を、ポリから逃げながらも数百台のバイクで攻めていた時期なので、刺激には慣れていたつもりですが、環状の迫力には参りました。


はっきり言うて、ケタ違い。

そして、何十台のマシンが猛スピードで周回する光景に感動を覚えました。


昭和61年・・・・

この頃の環状は、夕陽丘の検問も少なく、ロングコースが走れた時代・・・
【走りの環状】と呼ばれていた時代かと思われます。


16歳の少年にとって、【環状】が憧れの場所となった瞬間でした。


そして、2年後の昭和63年・・・

自分自身・・・
このビルの間を直管のグランドシビックで突き抜ける快感を経験する事になる訳です。



※拾いモノのイメージ画像です 撮影場所・時期は本文とリンクしない場合があります


数十台の環状マシンが一斉にビルの間に吸い込まれる様に突入・・・

その瞬間に周囲のビルに響き渡る爆音。。。

頭の中が真っ白になる瞬間・・・

アツい時代でした。

◆今回のブログに記載されている内容は全てフィクションです。
よって、良い子は真似をしない様にして下さい。
2015年08月04日 イイね!

【必殺】ファンキー♪スタンド 第3話 『4輪VS2輪』

【必殺】ファンキー♪スタンド 第3話 『4輪VS2輪』皆、それぞれが情熱的に生きていた昭和末期。


そんな時代を忘れる事ができない男が、昔を懐かしみつつ書いてみました。
尚、内容には一部不適切な部分がある為、フィクションとしてお読み頂ければ幸いです。


ストーリーの概略としては、自分が16歳の頃、バイクを所有する為に働き始めたガソリンスタンド。。。
そこでの人間関係により、その後の人生が大きく変化するというお話しです。


舞台は今から約30年前の昭和60年。
場所は大阪市内の某所。
世の中の景気はこの頃から一気に加速し、2年、3年後にはバブル絶頂期を迎えます。



◆主要登場人物(今後 登場予定の人物も含む)

・所長

ガソリンスタンドのオーナー所長
髪型も七三分けの超真面目人間。
性格は非常におとなしく、温厚。

・奥さん

所長と対照的に活発で気が強い。
そして、性欲も旺盛。。。
若い従業員との不倫も・・・

・大木先輩

当スタンドの正社員
当時の年齢は20歳
かなりのヤンキー気質で、気が短く、暴れやすい
しかし、DCブランドの服を着こなし、常時数十人の女性を連れていたモテ男
愛用ブランドは、Y’s
東通商店街で女性に声をかけ、即ホテルに連れ込む事が出来るぐらいの『ナンパの達人』
10代の頃、無茶をした為、当時は免許取り消し状態



・松三郎先輩  

大木先輩と同じ中学の同級生であり、当時の年齢は20歳。

昼間は土木作業員をしており、夕方から夜までガソリンスタンドでバイトしていた人物。
中学を出て、すぐに土方の世界に入った為、言葉使いが悪く、見た目もパンチパーマで人相が悪い。
しかし、気が弱い側面があり、喧嘩が発生したりすれば、仲間を見捨てて逃げる事も多い。
女にはモテない。
非常にミーハーで、峠を攻める走り屋が流行ってると聞くなり、S130ZからEP71へ乗り換えるが、
実際にヤマを攻める事は無かった。

・デビル

当時16歳の私。
当時乗っていた、バイク(GSX-R400)の費用を捻出する為に、このスタンドで頑張って働いていた。
バイトが入っていない日は、平日夕方の六甲(芦有ドライブウェイ)や茨木サニータウン攻め・・・
土曜日の深夜から日曜日の早朝は、毎週の様に阪奈道路を攻めていたバイク大好き少年。


・西沢

デビルと同じ年齢(16歳)のアルバイト。
当時は真面目でバイクは原チャリすら所有していなかった。
ただ、数年後には所長の奥さんとの不倫・・・また店のレジ売上金着服が発覚し、クビになる。
【大阪】走り屋伝説の第2話に登場するジェミニ・ディーゼルに乗る男と同一人物。


・ナマちゃん

このスタンドの常連客。
当時19歳 大木先輩、松三郎先輩の1つ下の後輩(隣りの中学の1つ下)。
当時、スカイライン・ジャパンから、新車のAE86に乗り換えたばかりであり、
走る場所も環状から箕面へ移行・・・。
名前の由来は、ナマズのような髭。
血の気が多く、気に入らないとすぐに人を殴る。


・かっちゃん

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
当時は反社会的勢力の現役構成員。
見た目も非常に恐ろしく、会話するだけでも恐怖を感じるレベル。



・ジーコ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
外車専門の塗装工場で働く職人。
しかし、客のフェラーリやランボルギーニーを無断で乗り回し、ナビオ前でナンパを繰り返す極悪人。
ギャンブル好きで、常に金が無く、あちこちで借金を重ねる借金大魔王。
だまされた女性は数多く・・・。
愛車はフルスモークの430セドリック。


・タオ

このスタンドの常連客 。
そして、大木先輩、松三郎先輩の中学時代の親友。
仕事帰りに原チャリ(ジョグ)で給油の為に登場する。
車には全く興味が無い男であったが、当時の大阪ディスコ業界では有名なダンサーであった。
ミナミにあった某ディスコの女性DJと同棲しており、デビルの人生を変えたキーマンの一人でもある。
29年経った現在でも付き合いがある人物。


・ユウ

このスタンドの隣りに住む、大木先輩、松三郎先輩の友人。
年齢20歳。
当時、別のガソリンスタンドで働いていた人物。
バイクで箕面を攻めていた過去を持つが、車では走り屋の世界に無縁であった。
女好きでディスコでのナンパはプロ級。
彼女が5人いてる状況でも、ナンパを続ける執念がある人物。
しかし、気が短く、一緒に行動すれば良くトラブルに巻き込まれる。
世の中の渡り方を私に教えてくれた、大切な先輩。


・ナリカミ

このスタンドの常連客。
大木先輩、松三郎先輩の2つ下の後輩(同じ中学の2つ下)。
この時、デビルの1つ年上の17歳。
当時の職業は、自称ホスト。
後輩から没収したFZ400Rに乗っていたが、転倒により全損になった為、どこかでパクってきた原チャリ(チャンプ)に乗っていた。
血の気が非常に多く、当時から彼の周囲には喧嘩やトラブルが多発。
しかし、ヤンキー女には非常にモテる。
この2年後、デビルと共に走り屋の世界に突入し、その後自らレーシングチームを立上げ、会長となる。
その後も非常に関わりが多く、デビルの歴史上における重要人物の一人。


・オギ

このスタンドの常連客。
当時30歳。
表向きは高級自動車専門のブローカー・・・。
しかし、反社会的勢力とのつながりが深く、この人が店に来ると必ずトラブルが発生する。
非常に厄介な存在であったが、数年後 妙なきっかけで再会し関わる事になる人物。
当時の愛車はカマロ。
ポケベルすら普及していなかった時代にショルダータイプの携帯電話を所有していた。

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【必殺】ファンキー♪スタンド 第3話 『4輪VS2輪』
 

ファンキーなガソリンスタンドに働きはじめ、数ヶ月が経過・・・
とうとう念願のバイクも手に入れ、充実した日々を過ごしていました。


本当は当時1番人気だったFZ400Rが欲しかったのですが、中古でも50万以上の値段だった為に買えず・・・


よって400CCレーサーレプリカでは1番早く発売され、仕様の古さが若干気になるGSX-R400の事故車を格安で購入♪


 
FZ400Rと比べると、ホイールのリムの細さやフレームの貧弱さ、重心の高さ等、不満要素はあったものの、予算的に、他の選択肢はありませんでした。


そして、ガソリンスタンドの仕事が入っていない日は、六甲(芦有)、茨木サニータウン、阪奈道路を攻めていました。


16歳の少年にとって、400CC水冷4スト・マルチエンジン59馬力 車重152Kgのロケット加速は刺激が強すぎ、その魅力にどんどんハマっていった時期でもありました。


自分が勤務するガソリンスタンドは、大阪市内にあった訳ですが、幹線道路には面しておらず、比較的交通量の少ない道路の交差点の一角にありました。



そして、適度な直線があり、見通しが良い交差点でもあった為、通行車両がコーナーを【攻める】光景を良く見ました。



また、この交差点を攻める理由は他にもありました。


当時、自分が勤務するスタンドには洗車スペースがあった訳ですが、その場所を無料で解放していた為、車好き、バイク好きの溜り場になってたのです。


よって、マフラーを変えているバイクや車が交差点に接近すると、音に反応し、皆が一斉に注目します。


つまり・・・


通行車両にとっては、常に人目がある為、ギャラリーコーナーみたいな感覚となります。


よって、レーサーレプリカバイクの場合、この交差点を通過する時は、【ハングオン】での通過が基本となる訳です。




ハングオン ↓


 




ハングオンとは、当時 非常に流行ったライデングフォームであり、ゲーム機があったぐらいメジャーなライディングフォームです。




 

しかし、レプリカバイクならわかるのですが、原チャリ(スクーター)でもハングオンで交差点を曲がる奴が多数存在していたのがこの時代。。。


もちろん、私も峠を攻める時には下手くそながら、ハングオンをしていましたよ!


 
※この写真は29年前の六甲(芦有ドライブウェイ)有馬側の下りで撮影

純正シートは厚く、重心も高いGSX-R・・・
更に、この時は細いタイヤ(バトラックス)なので・・・と見苦しい言い訳(爆)




そして、このスタンドがある交差点のコーナーの立ち上がりライン上には、マンホールがあり、その蓋が少し浮いている為、スクーターのスタンドが引っかかり、良く転倒する場所でもありました。


よって、勢い良く交差点に進入し、華麗な?スクーターハングオンでセンタースタンドから火花を散らしながら左折したスクーターがマンホール蓋の餌食になる事が多かった訳です。


そんなある日の夕方。。。

自分の人生を左右する事になる1台の車が登場します。


車種は、トヨタカローラ・レビン1600GTV・・・ 色は白。
いわゆるAE86です。


仕事中、先輩&数名の常連客とスタンド内の洗車場付近でダベっていた時です。


カァ~~ン♪とカン高い車のエンジン音が遠方の団地付近から聞こえてきます・・・
(当時、ツインカム・サウンドって言われてましたネ)


音が急接近し、皆が交差点を見た瞬間、ありえない速度で進入してきた白のカローラが交差点を駆け抜けました。

派手なスキール音を伴いタイヤを滑らしながら・・・

そして、次の交差点でサイドターン♪
その後、ゆっくり戻ってきたと思ったら、スタンドに進入してきました。


ホイールは真っ黒の素っ気無いのが入ってます。
(RSワタナベ)

ボンネットには巨大なレイトンハウスのステッカー。


大木先輩の1つ後輩にあたるナマちゃんでした。

新車購入して1年も経っていないピカピカのAE86。。。


実は以前からこのレビンは給油に来てたのですが、ナマちゃんは大木先輩や松三郎先輩と話込んでいる時が多く、特に意識はしていませんでした。


自分はこの頃はバイク少年であった為、車には興味が無く、カローラにこんなスポーティなグレードがある事も知りませんでした。





それに、正直言うと、ナマちゃんは見た目が恐そうな為、あまり関わりたく無かったのです。


しかし、、さきっきのコーナリングが非常に気になり、勇気を出して話しかけてみる事にしました。


自分 『車って・・・けっこう早く曲がるもんなんですね?』

ナマちゃん『ケッコウやとぉ?・・・』
ナマちゃん 『はぁ? オマエ、何乗ってるねん?』


自分 『GSX-R400を指差し、アレですわ』


ナマちゃん 『もしかして・・・車って遅いと思ってるんちゃうんか?』


自分 『ハイ! やっぱり、バイクより重いですから仕方無いんちゃいますか?』


ナマちゃん 『ほぉ・・・(失笑) 味わってみるか?』


その会話の一部始終を聞いていた大木先輩も苦笑いしています。


ナマちゃんはレビンの横に乗れと言ってくれました。


仕事中でしたが、喜んで乗り込みかけた時、松三郎先輩が止めにきました・・・

松三郎先輩 『コイツの横、ホンマに危ないから、乗るな』・・・と。


しかし、ナマちゃんは、『大丈夫、ゆっくり流すだけやで~』と言ってます。


自分は興味があった為、急いで助手席に乗り込みます。


初めて座ったレビンのシートはカローラのわりにホールド感があり、スポーツカー的な感じがしました。。。


そして、派手なホイルスピンを伴い車は加速します。。。


1速、そして2速・・・


しかし、ある程度の加速感はあるものの、GSX-R400の加速に慣れている自分にとって、AE86の加速なんて退屈なモンでした。。。


正直、GSX-Rの小便を漏らしそうなぐらいの加速感に比べ、1600CCの車の加速って刺激なんか全くありません。
しかし、ギアが3速に入り、速度警告のキンコン♪が鳴り始めた時に、徐々に恐怖感がこみ上げてきました・・・


なんせ、その場所は対向車とスレ違うのも苦労する様な細い道でしたからネ。。。
もちろん、バイクでもその程度の速度なら簡単に出せますよ。
けど、そんな無茶な速度で走る『車』に乗った経験が、今まで無かったのです。


そして、交差点に進入し、右折体制。。。。

しかし、速度は落ちません。


アカンと思った瞬間、強い衝撃と共にブレーキが踏まれ、交差点を駆け抜けます。

ハンドルを逆向きに回しながら・・・


デビル16歳。


はじめてドリフトを味わった瞬間でした。


スタンドに戻った後もしばらく放心状態で仕事になりませんでした。


今まで興味が無かった『車』に対し、考え方が変わった瞬間でした。
加速感とか、速度感とかの次元では無く、『操る』って意味を少し理解した瞬間だったと思います。


そして、その時に1番興味を持ったパーツが、マフラーでもエアロでもなく、ノンスリ(LSD)でした。


あのテールが流れ、立ち上がる時の体に感じる感覚はバイクには無いモノでした・・・
※厳密に言えば、バイクでも限界超えたらテールスライドするモノなんですけどね


スタンドに戻ってからは、気がつくと先輩達にノンスリの構造について繰返し質問をしていた様でした。


今の時代は自分が知らない事であってもスマホで検索し、そこで得た知識である程度は語る事が出来ますが、当時は人に直接聞くしか情報が入らない時代でしたからネ。


もちろん、カー雑誌から得られる情報もありましたが、自分が知りたい情報が毎回都合よく書いているとは限りませんし・・・。


そう言う意味では、当時は先輩の存在って偉大だったのです。


そして、スタンドに戻ったナマちゃんは車を洗車場に停め、誇らしげにボンネットを開けました。


その中に鎮座していたのは、往年の名機【4A-GEU】
まだ新車に近い状態であった為、ピカピカに輝いて見えました。

この頃はスタンドの仕事で多数のオイル交換を経験し、いろんな車のエンジンを見ていましたが、それでも特別美しく見えたのが4AGのヘッドでした。


TOYOTA1600  TWINCAM・16VALVEの文字がスポーツ性を主張しています!





そして、ナマちゃんは自分に言いました


『車に興味が出たら、いつでもヤマ(箕面)とか連れて行ったるで~』
『最近は環状は走ってへんねんけど・・・ まぁ お前が興味あって、行ってみたいなら、環状でもええけどな!』


昭和61年・・・  デビル16歳。


この日を境に、バイクから車へ興味が移っていく事になります。。。
そして、2年後のカーライフの方向を決定付けるキーワードが脳裏に焼きつく事になったのでした。


そのキーワードとは・・・


【箕面(ミノオ)】そして、【環状(カンジョウ)】です。


そして、このナマちゃんとはこの日から親しくなり、その後、箕面や環状へ連れて行ってもらう事が多くなり、この世界での視野が一気に広がる訳です。


そのへんの話は、また後日じっくりと。。。


当時、同じ年代のツレ達が、50ccのスクーターのJOGあたりに、ブリザーパイプを着けて、町内を走り回っている状況の中、私は非常に恵まれた環境で育ってきたと思われます。



この時代から走り屋と称される人種に、深く関わってきた私が、客観的では無く、主観的に判断するならば・・・

昭和61年頃は2輪の方が盛り上がっていたと思います。


その根拠は・・・


当時の若者の情報源の一つである漫画・・・


その露出度から判断しました。


当時の連載は、頭文字Dでは無く、バリバリ伝説の時代。。
また、湾岸ミッドナイトは存在しておらず、シャコタンブギは連載がスタートしたばかり・・・
そして、人気があったのは、あいつとララバイでしたよネ。




あ・・・

よろしくメカドックは別モノとして扱ってます。(笑)


懐かしい話ですよネ。

プロフィール

「明日の朝は箕面かなぁー😁」
何シテル?   04/07 18:49
大阪、北摂在住のデビルです。よろしくお願いします。 刺激的な昭和末期が忘れられない人種です。 過去の愛車写真を見て頂くとわかるとは思いますが、 今...
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5/1チャレクラ【MINI廃車】 
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始動… 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
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愛車一覧

ホンダ シビックタイプR ホンダ シビックタイプR
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ホンダ N-BOXカスタム N-BOX (ホンダ N-BOXカスタム)
トヨタ 86に乗っています。 86は後ろの席がせまいので、足代わりのセカンドカーで所有し ...
ホンダ シビック グランドシビック (ホンダ シビック)
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