ホンダはF1を2021年で撤退、
2022年のみレッドブルグループへのサポート
…のはずだったが、
2025年までエンジン供給継続へ
と立ち位置を変更!!
ドイツ紙によると、2023年はHONDAロゴが復活するとのこと。
今年はチームユニフォームだけにはロゴありますが、来年はマシンと、レーシングスーツにも復活でしょうか。
姉妹チームのアルファタウリで、レッドブルレーシングへの昇格が期待される角田裕毅。
今年は昨年より戦闘力ダウンした不安定なマシンで苦戦しています。
予選でチームメイトを凌駕することもしばしば。
レースでも、ときに、光る走りも見せてくれてます。
アゼルバイジャンGP決勝レースにて。
ALPINEのルノーエンジン、ここではストレート速くて、ラップタイムでは上回るペースのマシンでも
簡単には抜けず手こずっていました。チャンピオン経験者たちも抜くのに苦戦。
みんな同じ、長めのストレートからの左直角ターンでオーバーテイクを試みる。
まずは、レッドブル育成の角田の先輩であり、4度のワールドチャンピオン獲得しているベッテル。
インを突こうとしたら、前車にインを締めるブロックラインを取られ、アウトから抜こうと無理して
減速しきれず、タイヤロックして左フロントからスモーク、そのまま真っすぐエスケープゾーンへ。
絶対王者ハミルトンでさえ、追いついてから抜くのに6周要した。
ターンインでも横並び、ギリギリでやっと抜けた感じ。
次に迫る角田裕毅、4周で抜きました。
このコーナーは、サポートレースでも曲がれずウォールにクラッシュが多発。
角田はこの市街地コース前年初走行で予選一時4位から攻めて刺さったコーナー。
この時点で履いているタイヤでチェッカーまで走りきる戦略で、タイヤロックさせてタイヤを痛めることはできない。
オンボード映像をよく見てみると、
ブレーキングポイント少し手前:オーバーテイクした22周目(左)とその前の21周目(右)。
ほぼ同じ距離感。なぜ、22週目で抜けたのか。
21周目には、この後一瞬少しだけインに寄せた。
前車からしたら、この距離感ならインに飛び込んでこない、ちょっとした牽制だろうと
思っていたことでしょう。
角田は前車の反応を伺っていたのだろう。
前車は、次の周で前周と同じ距離感だから仕掛けてこないだろうと考えるはず…、
その隙を突いてズバっとインへ!
距離がある分、目一杯ブレーキを遅らせ、ここからハードブレーキング。
前車からしたら、気づいたらブレーキングで横に並ばれていることにハッとすることでしょう。
角田の凄まじいブレーキテクできちんと減速、コントーロールして華麗にオーバーテイク!
ハミルトンはターンインで横並び状態だったが、角田はターンイン前に前車より前へ出ている。
ブレーキキングポイント手前での前車との距離は、ハミルトン(写真↓右)より遠かったというのに。
駆け引きと、ブレーキングテクの上手さゆえなせる技。
コーナーを立上ると、チームからも無線で「よくやった」と称賛。
F2では多く見れた華麗なオーバーテイク。
角田によると、数周前からオーバーテイクするコーナーを見定めたり、数コーナー前から
駆け引きが始まっていると。したたかで駆け引きの巧さ。
これぞ、角田裕毅の真骨頂!
こういう攻めたブレーキングで、ややもすると前車が接近に気づかずに接触してしまい
無理な突っ込みとして不当と思えるペナルティーをとられたことも。
いやいや、止まりきれないこともなく、ちゃんとコントロールできてますから~。
かつて、レッドブル首脳が角田をF1へ昇格させた理由を尋ねられると…
レッドブル・レーシングのホーナー代表も認める速さはもちろん、
オーバーテイクの能力が高く、F2までのパフォーマンスは充分F1でも通用するとマルコさん推し。
F1での成長ぶりを、マルコさんも評価している。
「誰が何を言おうともユウキは恐ろしく速い。非常に大きなポテンシャルがあることを信じて起用している。」
と最近もレッドブル社内誌でコメントしています。
マルコさんが下位カテゴリー時代から一貫して「速い」と絶賛するドライバーは非常に少なく、
現チャンピオンのフェルスタッペン以来です。
現役F1ドライバー20名中、レッドブルと関わりのあるドライバーは8名、
そのうちワールドチャンピオン獲得が2名、優勝経験者は6名もいます。
確実にF1で勝てるドライバーを輩出しているマルコさんの目と入れ込み様は確かでしょう。
角田のチームメイト、日本でスーパーフォーミュラー参戦経験もあり、大の日本好きでもある
フランス人ガスリー曰く…「オーバーテイクはアートだ。」
角田裕毅はアーティストということに!
過去に、こんなエピソードが…。
ヨーロッパに拠点を移して、FIA F3に乗れることが決まり、所属するチーム代表にお近づきのしるしと
将来目指すべきF1の生観戦に誘われた際の返答、
「他人のレースにはそんなに興味がありません。僕が楽しいと思うのはドライビング、そして
メカニックやエンジニアと仕事をすることで、レース観戦はとても退屈です」と断った。
これからお世話になるチーム代表のお誘いを、あっさり断るこんな一面からも
マルコ氏が言うとおり、やはり日本人離れしているなぁ~と。
ご両親の現地観戦も増えてきたようです。
※画像はお借りしたものを含みます。