散文 180

峠は動物園のようなものです。


大きく厳つくても おとなしい車がいたかとおもえば


小さくても猛毒を持つ車もいたり……



それぞれにイデオロギーを持って走っています。


相対的価値観の世界であるので


いかなる場合も 説得力が必要となります。




価値観というと 堅苦しい…



平たく言えば



「芸風の違い」




動物園には 様々は看板がありますが


こちらも説得力がないと 意味をもちません。


「熊出没注意！」


「この先急カーブ！」


「落石注意！」




身をもって知らないとリアリティーに乏しい…



車に貼られた パーツメーカーのステッカー


私の芸風からすれば 搭載兵器を自らばらしているようで



怖くて貼れません…。




それら全てを使いこなす自信もないです。


ステッカーの羅列も看板のひとつと考えれば


偽りがあってはメーカー側に失礼にあたります。





「看板に偽りなし」



そんな走りがしたい。



言うに及ばず


簡単ではないですね…。




私が敢えて貼れそうなステッカーは


「冷房車」


「パワーステアリング」


「5スピード」


「ＥＦＩ」


「ＡＢＳ」



あ！それと


コンドームの「ＯＫマーク」






時代錯誤この上なし………





ダメか……？





やはりのれんは下ろそう…








店主も看板だと言ってきたし




峠も間もなく看板ですしね




「説得力ある看板」は



明朗会計3000ポッキリ！


のボッタクリ看板じゃなくて





ＦＵＥＬＢＬＯＯＤ！


のみでありたいです




血は争えない



血管にガソリンが流れている暴君達へ



平成最後の走りをみせてください









ＦＵＥＬＢＬＯＯＤ！