悪魔のエッセのブログ一覧

その時は突然おとずれました。


私達は まばゆい紅の光に包まれました。


その神々しい紅の光はまるで母親の胎内にいるような安堵を私達にもたらせました。




紅の光は

「自由」

「平和」


そして


「愛」





それら全ての意味を含んでおりました。


聖なる紅の光の主は「オービス」という御名前でした。





オービス様は想像より遥か鮮明に私達の心と顔を写しだしました。



愚かな私達は「青いしるべ」が閃光の降臨を予告していることなどに気づきませんでた。




私達の罪を照らし出し


罪を憎んでスピードを憎まないオービス様


嗚呼ありがたきオービス様



その光は厳しさの中にもたおやかな優しさに溢れておりました。



オービス様は仰りました。





迷える子羊達よ




「コンガトコデ…ナニチョウシコイテ…トバシテンダイヤ…ゲンコツクレバナンネイヤ」




オービス様は続けてこうも仰りました。











「モンデンナラネイヤ」




短くとも慈悲に溢れた御言葉でした。





やがて朱なる光の御加護は永遠となりました。



今日もどこかで光り輝いていることでしょう。




信じる者は救われます。






貴方はオービス様を信じますか？

例えばのはなしである



本物の書家に一筆頂く際

やむを得ず

そして悪意なく



クタクタの筆を渡したら



「こんな筆で良い字が書けるか！」


などと言うだろうか？


僅かな苦笑くらいは浮かべるだろうが


安価な筆で書いたとは思えない「字」を

たやすく披露するに違いない



高価な化粧品をふんだんに使っても

ブスはブス。


基本に美しさあれば


道具の良し悪しにとやかく言わず見事に使いこなす。




それが的を得たことわざ



「弘法筆を選ばず」


である


やはり素っぴんを磨くべきであり



厚化粧ほど惨めで浅ましいものはない








「公暴車を選ばず」





目指すはやはりそこ



「公暴大師」


すなわち空海になろう



空と海が私達の心を洗ってくれる。



ちなみに




公暴が

公道暴走の略か

公認暴走の略かは




敢えて言わぬが嗜み







しかし

車以外は手段を選べない低俗な私


ビーチクに最高級筆を活用し



テクニックを補う場合もあるやもしれない。





禁断の筆おろし




柔らかくしなやかに


そして時には大胆に


「の」の字を描く……





筆の使い方一つにしても実に奥深く

生涯修行なんですね









そんな事をほざいていたら







とある僧侶様に














「写経」をすすめられました……





















般若心経。

もしもし磯野

聞いてくれ

実は

花沢さんに告白できずに ブルマ泥してしまったんだ……


僕はどうしたらいいんだ？






告白はできないが泥棒はできる？




中島のサイコっぷりに

かつおは困りはてた


要するに中島は



コミュニケーション障害もちの豪快な泥棒




内向的なのに危険な行動を容易くしでかす





ジェットコースターは怖いくせに

車はどこでも躊躇なく全開

バトル上等

常軌を逸した速度で闇の中に消えてゆく



そういうタイプ……





かつおは人間は常に矛盾をはらんでいる事を痛感した




ワカメに相談する事案ではないし

姉は近所に言いふらしそう




父の波平に話したら


大事な一本が抜けてしまいそうだ…





かつおは受話器ごしに

声にならない声しか出なかった





数日後

公園の片隅に花沢さんのブルマが捨てられていた



冬の訪れを感じる北風の強い日だった




中島のことだから

ブルマをホームベースに使用しかねない




ホームスチールも躊躇しないだろう






「お〜い磯野ぉ野球やらないか？」






いつもの呼び掛けが何故か怖い






ブルマに向かってヘッドスライディング



乾いた土埃が北風にまう



何をゴールに決めて

何を犠牲にしたの？









賢人と狂人の二面性


それは


速く走るための資質かもしれない








「雨のナカジマ」と呼ばれたＦ1レーサーも元々はストリートガイ



名字も一緒だし…




いつか「釘バットナカジマ」なんて異名をもつレーサーに？





いやはや末恐ろしい逸材かもしれない

羊の皮を被ったオオカミ

そんな車に憧れ

オオカミの皮を被った羊

そんな車には乗りたくなく

オオカミに乗っている羊

そんな乗り手にも又なりたくなく




この際オオカミみたいな車は不要と思ひ





羊に乗っているオオカミ


さういふ者に僕はなりたい




東にサーキットのオオカミが出たらしい

西にストリートのオオカミが出たらしい


もう誰も信じてくれなくなり






オオカミ中年


さういふ者に僕はなりたい



僕は滑舌悪く

自らの忌まわしい文章を音読すれば


舌を大カミする次第




デスパ塗って






デパス飲んで寝ます

キャーッ！！

のび太さんのエッセ！！




その時のび太は

強烈な張り手をくらったにもかかわらず

歪んだ決意に些かの揺るぎもなかった

むしろ充足感にも似た感覚すら抱いていたのだ







「しずかちゃん……それでも僕は風呂のぞきを止めませんよ！」





懲りないのび太





懲りないという言葉は平たく言えば

反省しないことだが


肯定的に捉えれば

反省を踏まえた上で過ちを克服し


その行動を続行する事





半ば強引だが俗に言う





「意識高い系」である





野比のび太……

今更気づいて狼狽した




「野比のび太」



いい名前だ……




のびて更にのびる






すでに2段階の成長を表し


この先ものびまくる予感を禁じ得ない


ホップステップジャンプ


末恐ろしい男である




ラーメン屋の店主以外は


大成しそうな名前……






しかしながら


次回はしずかちゃんにグーで殴られて



「意識他界系」に……




はてさて避けられるだろうか？






とは言いつつ


他界する怖さに埋没しすぎるのもどうなのか？


怖さを克服する事も大切なファクター

スピードを怖くないと言えば嘘

その先には何も無いのに…踏んでゆく



自分では愚かさに気付き諭すことなく


欲に意地はることから降りられない






言わば「懲りない意識他界系」









しかし心配めさるな


おそらく素晴らしいところに違いない

その証拠に

他界して帰ってきた者は誰ひとりいないのだから………






１日署長みたく





１日他界体験があればいいのに








１日模範囚



春になれば走りの仮釈放








走りに懲りない面々にとどけ