悪魔のエッセのブログ一覧

アイドリングの不調かと思ったが




自分の貧乏ゆすりだった。




わたしは焦っていたのだ。



腹の具合が芳しくないところにきて



事故渋滞




次のインターまで2キロメートルはある。





思わず 心の叫びが溢れる。






「室井さん聞こえるか？どうして現場にオイルがながれるんだ！」



しかし



人のことを言える立場では 毛頭なかった。



どうやら こちらも現場になりそうなのである。




オイルよりたちの悪いものが……。




数年前に 同じ状況で 山頂から某セーブオンまでの フルアタックをしたが…



ここでは不可能だった。



そもそも 間に合うような腕はすでに無いような気もする。






現状は




ただただ 牛歩で車を進めるだけ……



このままでは 強行採決されてしまう。



声にならない声で再び叫びました。





「事件は国会で起きているんじゃない。現場で起きているんだ！」







貧乏ゆすりであろうが



恐怖からくる震えであろうが




足の震えを止めるには




アクセルを床まで踏むことしかないと




この時 悟ったのでした。






「右足のフットレストはアクセル全開」








床まで踏んで震えを止め




体を支える刹那…







頼むからトイレへのウイニングロードを開け





わたしを確保して下さい。












「コーモンカツヤクキン 封鎖できません！」











………なんてな。