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悪魔のエッセのブログ一覧

2014年08月28日 イイね!

散文 54

散文 54踏みにじられ続けて 7年。



こんなに忍耐強いとは思わなかった。


いまだにビクともしていない。

周囲のマットはボロ布状態だ。



唯一の改造点である「フットレスト」

ドノーマル であることが みんカラでは いささか恥ずかしい事が本当で パーツレビューに誇らしげに公表するほどの物ではないのだが…

既成のフットレストの角度や強度が気に召さず

チューナーS氏に頼んで 作って頂いた。




「町乗りとサーキットに耐えるフットレストが欲しい。」



「町乗りは解るが サーキット??」

名だたる車を作り 多くの走り手を見てきたS氏にも

「?」マークが顔に露呈したのは明らかだった。



「2~3日 あずからせてくれ」


その一言で 悪魔のエッセ 最初で最後のチューニングがおこなわれた。




車は機械である以上 様々な箇所が劣化してゆく

ボディ。ブッシュ。ダンパー…。

無論 自然治癒などしない。




普段 自分が使用している 低反発マクラは古くなるほど

逆に

「猛反発」してきたが

車のダンパーは反発力を失いヨタヨタになる。


最近は自虐的に

「ヤレがまとまってきた!」



仲間たちに強がってみるが

既に 呆れを通りこして たいした笑いも起こらなくなった。



しかし このフットレストが ヨタヨタになった車体が出す

走行状態を今だに つぶさに教えてくれている。


間違いでは なかったのだ。





すでにダンパーは 反発力を失っているが


まだまだエッセは


古くなり臭くなったマクラのように


相手を選ばず


猛反発してくれる事を祈るばかりである。

Posted at 2014/08/28 21:08:11 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2014年08月25日 イイね!

散文 53

散文 53その昔

SA22C サバンナRX-7のCMは

「腕のない人は 乗らないで下さい」という

キャッチフレーズでした。


排ガス規制の真っ只中

牙を抜かれた車達のなかで 一際 高性能だった。


現在はメーカー側がオーナーを選ぶようなアピールはタブーでありますが もしもメーカーの主張が前面に出たら

どうなるのだろうか?


【ワゴンR】

もはや国民的軽自動車。そんな存在であるから

「愛国心のない方は乗らないで下さい」となるのか?

なにやらナショナリズムにまで議論が及びそうで怖い。

御霊となって靖国で会おう!

確かに そんな走りをする知り合いが居るが

使用用途を著しく間違えている。


【ミラバン】

「営業以外では乗らないで下さい」となるのか?

4ナンバーは 私達の中では「R」の称号に等しい扱いだが

現役営業車でのサーキット走行。しかもプロドライバー。

まさに 暴走営業マン。次回はレーシングスーツではなく

背広で走行して欲しいです。


【プリウス】

「エコ意識のない人は乗らないで下さい」となるのか?

御存知プリウス暴走は全国的に知られた事実。

一番 矛盾にはらんだ車。マナーも一級品である。


【リーフ】

「電気のない村では乗らないで下さい」となるのか?

ドラえもんのように どら焼きをエネルギーに換える事は不可能。

電気がなければ暮らせませんよ!

黒板 純の叫びが 聞こえてきます。


【エッセ】

「そもそも 峠やサーキットで乗らないで下さい」



意外とシンプルに釘を打たれるかもしれません。


獲たものと失ったもの どっちが大きいかなんて もう

わかりません。

馬鹿なのか? アホなのか?

多分 両方だろう…

馬鹿はアホを兼ねる。

馬力より馬鹿力。

最凶の乗り手に成りたい。






スピードがなければ暮らせませんよ!





エッセがまだ 走っている 途中でしょうがぁ!





Posted at 2014/08/25 20:41:34 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2014年08月19日 イイね!

散文 52

散文 52Drコトーが急患のために急いでいる姿とは違った。

彼はママチャリを全力で漕ぎ続けている。

中高年のスピードではない。

その姿は ある種 異様で滑稽にみてとれるが

彼は真剣そのものだった。






彼には哀しい過去がある。



婚約相手が 師匠の愛人になり 婚約を破棄してきたらしい。

将棋では何手先も読めたが


人生においては 一手先も読めなかった…


彼は孤独だった。


頭の中で 刹那に思考の将棋倒しが起こったのかもしれない。




スピードの中に飛び込む人間は 一見 享楽的に見えるが

忌まわしい過去を持つ場合が多い。

スピードにより 凡庸な日常からの脱却を求め

しゃにむに 未来への扉をノックもせず開けようとする。





「ある種の人間にはスピードは麻薬よりもきく」


彼が信頼するペダルは フルカウンタークランクよりも堅牢で

漕ぐ足は 内燃機関よりも 力強い。


立ち漕ぎ専門の彼には


サドルなど無用なのだ。

圧巻である。




離れ小島で使命感に燃え 働く医師とは かけ離れた ママチャリ暴走。


彼は今日も 常軌を逸したスピードで走り続けている。




その姿が どこか 詩的に 見えてきた。




ここで一句





スピードは


天国行きの


優待券
Posted at 2014/08/19 20:14:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2014年08月12日 イイね!

散文 51

散文 51あの 登山遠足だ。


おおきな糞を見つけた教師が

「近くに熊がいる!!」 と騒ぎ出した あの事件。

実は K君の野糞であったのだ。




最近ウェット路面でスピンしかけ その瞬間に思い出した。

人間は生命の危機に直面した時に 人生を走馬灯のように思い出すと言うが

あまりに唐突で断片的なフラッシュバックである。

強いて脈略を探せば 現場が同じ 「山」という事くらい。




ルームミラーで自分の馬鹿面と目が合ったとき

私はゾッとした。

「まだ こんな所で のさばっているのか…」

今までの人生を美化し編集された走馬灯は 私の頭のエンドロールには放映されなかった。

思い出したのは 仲の悪かったK君の「野糞……,」

死にかけた暴走中年の最後に浮かぶのは「野糞……」





盛大な虚しさを覚えた私は ひとまず山頂で一服した。

そして 弱り目に祟り目とは ありがちなもので


「職質」



弱虫で卑怯な私は


「流れ星を見にきました」 と回答。

そして

「此処はスピードを出している車が多いから 気をつけて帰って下さい。」



優しい御言葉。




日常に溶け込む車は 時に「罪」なのだと思いました。


岡本太郎の「太陽の塔」は万博に溶け込まないように建てられたと聞きました。

すなわち

「太陽の塔」は「罪」ではないのだろうか?

実に難解な問題であります。



そんな岡本太郎はスキーが大好きだった。






「直滑降」オンリーだったらしい。





イカレテイル。




実に






イカレテイル。





しかし何故か

私はニヤニヤが止まらない。

そして何故か


私は腑に落ちた。







そんな




私の夏休み。
Posted at 2014/08/12 20:08:59 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記

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「イガラッチョ乙」
何シテル?   08/22 20:07
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