目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
タイトル通り、床・フロア部分に簡易的な防音対策してみました。
通常、この手の施工では、フロア内装材を外して鉄板部分に制振材・吸音材等を貼り付けたりするのでしょうが、「いやいや、そこまで面倒で大変な作業まではしたくない」と思っているあなた!(私のことですが…)
そこで、効果は未知数ですが、フロア内装材の上に防音材を敷くという、非常に簡易的な作業&超ものぐさ作業での防音対策を施してみました。
大建工業の「遮音シート」と「チップウレタン」と「ニードルフェルト」を敷いてみました。
ちなみに、最下部の写真はフロア内装材が付けられていない状態のフロア鉄板部分(車種はバラバラ)の写真です。
メーカーの工場・ライン作業での製造過程での従来の制振材は、最下部左の写真のような「メルシート」と呼ばれる、アスファルト系シート制振材を敷いて、高温の乾燥炉に通して融着させるものでしたが、近年は塗布型の制振材をロボットで塗布するというものに変わってきているようです。
2
取り敢えず、上記作業で左記写真のように施しました。
このままでも私的にはOKなのですが、やはり若干の観掛けの悪さと、何よりもニードルフェルト剥き出しだと、抜け毛というか細かな繊維が出てくるので、それを隠すために合皮・レザーで包むことにしました。
3
前席のフロアは、フロアマットで大方隠れるので、大建の遮音シートとニードルフェルトを敷いたままで、取り敢えず完了です。
助手席側だけチップウレタンも入れています。
フロアマットを引っ掛ける部分はカット。
4
作業を続ける後席ですが、前席シート裏の部分とフロア部分は分割することにしました。
写真は、フロア部分の合皮・レザーの納まりですが、前部を7㎝くらいの幅で切ったべニアにタッカーで留めて、左右は既存のプラの見切り端材のビスが留る部分の合皮・レザーに穴を開けて留めました。
5
前席シート裏部分は、形に合わせて9mmの合板で上側を造り、縦部分は3mmのベニヤ板(もう少し厚めの5mmでもよかったかも…)。
上・縦の柔軟性を持たせるため、各々はゴリラテープで接合し、動きと柔らかさを与えるようにしました。
(真ん中縦部分は僅かですが手前に出ているので細かい柔軟性を意識して分割した板にしました)
なお、裏面も接合部にゴリラテープを貼り付けています。
6
型板にニードルフェルトとチップウレタンをまず貼り付け、その上に合皮・レザーをタッカーで留めます。(フェルトの余分な部分をカットしながら)
真ん中入隅部分はちょっと横着をしてカットしたので、納まりが悪いです。
本当は入隅際までハサミを入れずにグッと引っ張りながらタッカーで留めればもっと綺麗にいったのですが…
楽なやり方のほうを選ぶとロクなことになりません…
7
こんな感じになりました。
私的には、まあまあ満足!
合皮・レザーはベージュ色を選んで買ったのですが、もう少し濃い目のベージュだったらもっと色的にも合うのでしょうが、これより濃いのは茶系に近い色しかなかったので、まあ販売していた物の色の中ではこの色がベストですかね~。
(若しかしたら、ライトブラウンのほうがアクセントが効いてよかったかも?)
8
最後にフロアマットを元に戻して敷いて完成です。
写真にあるように後部端が寸足らず…
最初にもう少しだけ大きめに裁断すべきでした。
他にもアラだらけですが… ま、いっか(笑) これでも一応は満足です!
寸足らずの部分は、後で何かの化粧材で見切りを入れて誤魔化します!
そして肝心の防音効果ですが、劇的ではないにしろ、効果・違いは確実に感じられましたよ。
中・高音域の防音には多少の効果があったように思います。
重・低音はさすがに音の振動が大きいので、たぶんほとんど削減はできてはいないように思いますが、全体的に「違い」はハッキリと感じられたので良かったです。
今回は前後の足元の部分だけでしたが(荷室・ラゲッジスペースの部分はしていない)、今後、荷室やドアやタイヤハウス・その他諸々の防音対策をすれば、さらに静音の期待ができそうですね。
※追記
今回使用したそれぞれの材料で、あくまでも感覚的に感じた効果の感想ですが、大建工業の遮音シートはなかなか効果があったように感じました。
最初にこの遮音シートだけを敷いてフロアマットを戻して走ってみた時にすぐに「うん、若干違うな」と思いました。
その後、上記の「作業工程2」の状態でしばらく走ってみましたが、更なる向上はほぼ感じられませんでした。
そして、最後の合皮・レザーを巻いて最終仕上げをした後に走ったら、更なる防音の効果を感じました。
「大建の遮音シート」と「合皮・レザーを被せる」の二つが効果があったのです。
特に合皮・レザーを被せた後の効果には、「えっ?」と、少しですが驚いたくらいです。
「ニードルフェルト」と「チップウレタン」には変化をほとんど感じることができませんでした。
つまり、「遮音」の役割りをするであろう材料を敷いた場合に効果を感じ、「吸音」の役割りをするであろう材料には効果を感じられなかったという事です。
でも、合皮・レザーの意外な?効果は、「吸音材」のフェルトとウレタンを包み込んでコラボしたからこその効果なのかもしれませんね。
下から順番で行くと、
遮音材(大建シート)
吸音材(フェルト・ウレタン)
遮音材(合皮・レザー)
という順番になり、吸音材を遮音材で挟み込んだ状態となっています。
まずは遮音して吸音でいいかなとも思っていたのですが、今回の施工結果を見る限りでは、遮音して吸音したものを最後にまた遮音したことで、より効果があったと言えるかもしれません。
これは想像ですが、たとえ効果が大きく感じられた合皮・レザーでも、仮に敷く順番をフェルトとウレタンを一番上にしたら今回の効果より薄れた結果になるような気がします…
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
関連整備ピックアップ
関連リンク