
第1段階では15mm、しかも最もソフトな部分を追加しましたが、今回は20mmの比較的ハード目な部分(とはいえ、通常よりもかなりソフトですが)に変更。
これにより、アラゴスタ純正の40mm+追加20mmで、バンプタッチまでのストロークは5mmのみ。
結果からいうと、もうSCではなく全く別の車です!
moriken仕様の場合、フロントのバネレートはフラットライドを狙った750ポンドで、ソフトなのでいくら減衰力を高めてもロールスピードはある程度速くて、フロントは特にロールしてからヨーが発生する車でした。これをフラットライドを犠牲にしないよう、減衰力やらリアのサスメンセミリジッド化やらで頑張って改善してきましたが、リアに対してフロントのヨー応答は1テンポ遅れ気味でした。
これが起こると、フロントのヨーが立ち上がるまでは「待ち」の時間になるので、リアのヨーが立ち上がってトラクション方向に持って行きたいのに、それが出来ないという勿体無いことが起こります。
ところが、今回の40+20mm仕様ではロールスピードがしっかりと抑えられ、ロールする前にヨーが立ち上がるように!
リアに対してフロントが同じレスポンス&少し高めのゲインでヨーを発生させるので向きがスッと変わります!
バネストロークを5mm分残しているので、40km/h以下の低速ではこれまで同様で、50km/hを超えた辺りから路面入力でバンプタッチが始まります。
その際もバンプラバーの柔らかさが出ていて、大きく片輪がストロークするようなバンプではほんの少し揺さぶられるような動きが出ますが、バネレートを50ポンド上げるよりは遥かに小さいレベル。(ノーマルのIS-Fなんてうちの車の3倍は酷いw)
それでいて、コーナーにアプローチしていくと、これまでブレーキングで前荷重を掛けるとストロークし過ぎてどこかタイヤの面圧が逃げる感覚だったのが、今回の仕様ではブレーキングすらせず、ステアリングを切るだけ(路面抵抗によるブレーキング)でも十分にフロントタイヤが押し付けられています!
旋回中の凹凸なんかではバンプラバーが潰れてストロークするし、おまけに潰れる抵抗が減衰力になるので、荒れたホームコースを攻めても、跳ねは一切なし。
ソアラ時代から、「40ってたっぷりとしたストロークを使ってゆったり荷重移動させて乗る車」だとずっと思っていましたが、今の仕様はフラット感や快適性そのまま、「S2000みたいに限られたストロークをしっかりと使い切ってタイヤグリップを引き出す車」に変わりました!
ストローク量から考えても、これをバネでやろうとすると最低でもプラス150~250ポンドは必要(900~1000ポンド)で、そうすると当然フラットライドとの両立にはかなり高精度に減衰力制御の出来るアブソーバーが必須になりますが、バンプラバーさすがです!
気持ち良過ぎて、今日はほとんど一日中走り回ってましたw
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2014/06/02 00:10:28