
ロールセンターアダプターと、タイロッドエンドの効果で、フロントのしなやかさが増したため、バネを750ポンドから800ポンドへ交換しました。
50ポンド=約0.9kg/mmなので、13.4kg/mm→14.3kg/mmとなります。
バネ交換はバンプラバーチューニングと同じ手順のため、手馴れたもで、仕事終わりに自宅駐車場でサクッと1時間程度。(足廻り点検清掃、車高再調整込み)
結果は最高!
細かい凹凸はフロアを通して多少伝わりやすくなっているものの、アブソーバーやボディーを含めた減衰が非常に良いので不快なゴツゴツやブルブルは一切なし!
快適性はそのままに、路面のインフォメーションを的確に伝えつつも和らげてくれている感覚で、しかもそれがステアリングというより、フロアやシートを含め車全体から伝わり、全てが手に取るように分かるので、ドライバーとしては凄く乗りやすいです!(簡単にいうと、F10 M5のコンフォートモードぐらい)
また、前後の共振周波数も少しだけリアが高めな絶妙なバランスで、ギャップの収まりが素晴らしい!
これまではフロントの周波数が低く、リアが高過ぎたので、一旦前後輪でギャップを越えた後で、リアを起点にフロントが動かされる傾向にありましたが、今は前後が一発ストロークして収束します!
コーナリングもまた良くて、フロントタイヤに荷重を載せれるようになったため、ターンインでの姿勢作りがこれまでよりも遥かに積極的にできて、ブレーキングで軽くリアを出して進入するとニュートラルステアで姿勢が安定するので、ホームコースなんかは攻めまくれます!
もちろん、従来のセッティングでも姿勢作りでニュートラルを狙ってましたが、荷重が載る前にストロークし過ぎて、今のレベルでブレーキを残していくとニュートラルを通り越してオーバーになっていました。これでは、ブレーキングを極力早めに始めて、ターンインではフロント荷重をオーバーになるかならないかのギリギリを探りながらこブレーキングをコントロールするので、姿勢作りに時間が掛かるし、コントロールもシビアでした。(まして、ブレンボが良く効くので・・・w)
つまり、今回のセッティングではフロント荷重に対するニュートラルステアのシビアさが無くなったので、懐が深くなったということです。
これはブレーキングポイントが少し遅れたとしても、ターンインのところで多少オーバースピードをコントロールできるので、コーナーをガンガン攻められます!
余談ですが、ホームコースでもブラインドコーナーを抜けたら前にパ○カーが走っていて、ほぼ限界旋回中にも関わらず、カウンターを当てながらの旋回ブレーキで後ろに大人しくつけるほどでしたw
バンプラバー+800ポンドはそんな領域まで荷重をコントロールできるので、サーキットレベルでも腰砕けは完全に改善されていることが証明されました!
ほんと、今のmoriken号の動きは凄く気持ち良くて、ボディーコントロールや旋回性能に関してはMとかAMGを超えてます。(エンジン性能は足元にも及びませんがw)
ただ一つだけ悔しいのは、初期操舵時のダルさが少し悪化したことぐらいですかね・・・
基本的に切り側は、コーナーのアプローチで遊びを詰めてステアリングを切るので、それほど気になりませんが(これ運転の基本操作ですよ)、例えばS字の転舵とか、カウンターで修正をする際には顕著にこの遅れが出てしまいます。
色々検証しましたが、原因はステアリングラックブッシュが柔らか過ぎることと推測されます。
その証拠に、フロントの減衰力を上げていくと、どんどんこの遊びが気になるようになってきます。
これは、操舵してブッシュが捩れる時間は変わらないので、常に一定のタイムラグがある中で、タイヤが曲がればフロントダンパーが締められているので、速い反応速度でノーズが入るようになるというメカニズムで、車的にはフロントはMAX近い減衰力でも跳ばずに走れるものの、ステアリングフィールがブッシュを捻っていて気持ち悪いので使い物にならないという感じ。
現状はヨー応答とステアリングフィールのトレードオフでMAX-13に落ち着かせてますが、さらに煮詰めようと思うなら、ステアリングラックブッシュを強化するのが良さそうです。
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2014/08/06 01:25:58