2010年02月17日
こんばんわ
今日はまじめに語りますよ、黒連星です
唐突ですが、僕のブログの平均PVは100くらいです
すなわち僕のつまらない文章も100人くらいは目を通して下さっているということになります。
これってちょっとした影響力だと思います。
その100人の人の内の何人かでも、世の中を見直して、考え方を変えて、またその話をブログに書いて、それを誰かが読んで、少しずつでも世の中が変わっていけばいいなと思います。
僕の考えが間違っていることもあるでしょう。
その時は本音のコメントをぶつけてほしいと思います。
書かなければ考えていないのと一緒です。
なので、少しカタイ話も色々と書いていきたいと思います。
さて、今日の話題は子ども手当です。
中学生以下の子供に一人あたり26000円を支給するというこの制度。
昨日は「満額 やっぱり払えません。」
今日は「いや、再来年には満額払います」
と総理の言うことがコロコロかわる。
きちんとした制度設計がなされていない証拠である。
さて、この子ども手当であるが、
個人的には絶対今のまま運営して欲しくない
理由は単純。
こんなことをしても経済も出生率も良くなると思えないからだ。
とある研究機関によると子ども手当の経済乗数は0.4くらいなんだそうだ。
わかりやすく言うと子ども手当で一兆円ばらまいてもGDPとしては4000億円しか上がらない。
残り6000億は貯金されてしまい、経済効果がないのである。
そのくせ、支給ための費用は莫大なものになりそうである。
定額給付金のときはおおよそ二兆円のお金をばらまいて、その費用は825億円だったと記憶している。
そしてこの825億には経済効果がない。何も生産していないからだ
ただの「手間」として825億円が消えていっている計算になる。
ちなみに子ども手当は満額支給すると五兆4千億という金額となる。
郵送などの手間を省いたとしても、これだけのお金の管理と、支給者の年齢確認などにはやはり数百億のお金が消えていくことになると思われる。
そもそも1度、税金なり、国債なりで集めたお金を再度何百億もかけて国民へばらまくことにどれだけの意味があるのか。
当然のことながら税徴収にも国債発行にも、お金はかかるのである。
この再配布による莫大な費用というものが反対の大きな理由のひとつである。
うん、そんなことしなくていいから、みんなの税金下げてよ、と。
そしてもう一つの反対理由が支給されたら何にでも使えるということである。
極端な話、パチンコに使おうが発泡酒に使おうが自由。
なんで他人の遊興費においらの税金が使われるのか納得がいかない人が大半だと思う。
業界的には遊園地とか学習塾とかの需要があがるとの見方もある。
それだってぜいたく消費にしか思えない僕の感覚は間違っているのだろうか。
最悪期は脱したといえ、今でも10人にひとりくらいは
「はあ?遊園地どころかここ数年映画館すら行ってないよ」
みたいなお財布状況であると思う。でもそういう人にも負担がかかって子ども手当は支給される。
手当や支給というものは「所得の再配分」という考え方に沿っていなくてはならない。
すなわち余裕のある人から困っている人へのバランスの健全化だ。
そのメカニズムが子ども手当では担保されていない。
そしてそのことをわかっているのに変えようともせず、鳩ポッポは押し切ろうとしている。
だからやめるべきだと僕は思う。
そして最後にこの子ども手当で出生率が上がるはずがないというのも言っておきたい。
だって、冒頭にも書いたようにかなり不安定な制度だからだ。
「おとーさん、毎月2万6000円もらえるから、もうひとり頑張っちゃおうか」
なんてお母さんはまずいないでしょう。
年金すらあやしいのに、子供手当を信じる親が何処にいるのか。
もし仮に子ども手当制度が長続きしたところで、そのぶん、よその家庭の子ども手当金をまかなうだけ税金が増えるのだ。自分の家庭への子ども手当が無くなったあとも、一度上がった税金はずっと続く。
(具体的には消費税があがるか、配偶者控除がなくなる)
そんな老後のリスクをわかりながら、子供を授かろうと願う親がどれだけいるのだろうか。
「しょーがねーじゃん、目立つ花火あげないと政権取れなかったんだもん」
そうゆう考えもあるでしょう。それを選んだのもみんなの責任だ。
鳩ポッポ一人が悪いのではない。
じゃあ、どうすればいいのか
僕は政治家じゃないけどさ。まあ考えてみたのよ。
たとえばさ、金券にして、子供用品にしか使えない形にして配布するってどう?
ランドセルとか筆記用具とか、子供服にしか使えない金券を子供手当の変わりに配布する。
それだけでも不公平感はかなり減ると思う。
もちろん金券なので貯金に回されることがなく、経済効果も大きいはず。
もしくはさあ、いっそのこと、いろんなものの子供料金をただにする。
まあ、思いつくのは電車賃、給食費、医療費、妊婦診断などなど。
これは費用面でかなり節約できると思うし、生活の根源に関わる部分なので、低所得家庭も子供を生む余裕につながると思う。
僕は今日明日の経済効果よりも「子は宝」ってみんなが思える世の中になるほうが大事だと思うんです。
子供が増えりゃ、10年、20年のスパンではかならず経済は上向きになりますから。
国会答弁なんかを聞いててもね。
いのちを守る政治とかいいながら、自分の立場を守るほうに必死になってるようにしか思えん。
ダメダ、だめだと言ってても日本は良くならない。
むしろみんなのテンションが落ちるだけだ。
明るい日本、住みやすい日本になればいいなと、切に願ってます。
Posted at 2010/02/17 23:23:05 |
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