第15回 『コーティングのあれこれ』
★★★★★★コーティングについて前回の補足、暴露話★★★★★★
私、黒い六連星、「愛車のお手入れシリーズ」を続けたことにより、何人もすてきなお友達が増えました。本当にありがとうございます。その中でどうしても、この方だけ紹介させてください。
アクティブの
近藤康生さんです。
見ての通りコーティングとセキュリティの
プロです。
(え?このブログってプロ公認?←言いすぎ)
まだお店に伺ったことはないですが、これまでのやりとりから察するにとてもまじめでお仕事熱心な方です。「業界人ブログ」なんて遠い存在なイメージもありますが、とっても気さくな方です。
と、言うことでピッカピカのカーコーティングについてはみなさん近藤社長のお店で!
って、終わったらダメですね。はい。
(近藤社長。いつかお店に伺いますので、そんときはよろしくお願いします。)
さて、前回書きもらしたコーティングにまつわる話をいくつか書きます。
①ガソスタにあるアレは使うな
商品名は伏せますが、
化粧品に良く似た名前のアレです。洗車機で終わる手軽さと、そのすさまじき撥水性を一度味わってしまうとやめられなくなります。
ご存知の方もいると思いますが、あれはただのアブラです。
シャビシャビのサンオイル塗っているようなものです。
確かにとてつもなく撥水はします。定着もします。
しかし車体の水アカの上から汚れを封入するような形で塗りつけるので、使用を重ねるごとにどんどんと車体がくすんでいきます。洗車機での使用なので、特に洗車機ブラシの届かないバンパーの奥まった角などはそのくすみが顕著です。
ほとんどの方がセルフで施行するので、自分の車が徐々に取り返しの付かない方向に行ってることに気づいていないみたいです。
基本的に使用はオススメしません。
②ポリマーの5年保証ってどうなのか?
ディラーで新車時にしてくれるポリマーコーティングですが、たいがい3~5年保証が付いてます。それを信じて頑なに5年間水洗いだけの方、けっこう多いです。
あの保証は「付属メンテナンスキットを定期的に使用した上での5年間保証」です。
でメンテナンスキットに何が入っているかというと大体クリーナーと補充液です。
クリーナーはコーティングや塗装を痛めずに汚れを落とす洗浄剤です。(余談ですがこクリーナー、本当に万能クリーナーでご家庭での室内、室外あらゆる汚れ落としに本当に重宝します。マジック類、風呂場の水垢、手垢、家具の汚れ、タバコのヤニ、なんでも落とします)
補充液は撥水作用のある液体です。
言ってしまえばワックスの一種です。
そうです。ディーラーオプションのコーティングでも定期的にワックス成分を補充しないと撥水効果は数ヶ月と持たないのです。
ここでも余談ですが、この件をめぐり某コーティング大手と某ワックス大手が裁判になったそうです。
「お前ら、『NO WAX』とかクルマにステッカー貼りやがって、おかげでこっちは商売あがったりだよ」
「だってワックスにはコンパウンドとか入ってて、うちの自慢のポリマーが剥がれたり、十分な効果を発揮できなかったりするんだも~ん」
「調子いいこと言うな!メンテナンスキットとか言って、あれ成分的にはワックスじゃねーか。5年保証とか言ってワックス塗らして、お客さんにはノーワックスはないだろ!」
ということでコーティング社は敗訴したそうです。
(ただの噂話だったらごめんなさい)
加えまして、その手のポリマーは無垢な状態のボディにしか施行できません。1年くらい乗った車で「5年保証のアレやって」とディーラーにもちこんでも無駄です。
悪いことばかり書いてますが、実際には新車時コーティングはかなり使えます。5年目の車検で車を乗り換える人って多いんですけど、施行してある車は全体的に塗装の状態がいいです。虫や鳥フンなども落ちやすく、手抜きしたい人にはいいと思います。
あくまで5年保証を過信しないでください、という話です。
③下地処理の重要性と危険性
コーティングをプロに頼む、もしくは自分でやってみる際に、
下地処理を行わないとその効果は十分に発揮されません。専門店では下地処理をパッケージにしているところもあり、予算と車両状態に合わせて選択可能になっているところが多いです。
どれほど優れたワックスでもコーティングでも下地処理を行わなければ意味はありません。お化粧が完璧でも肌が荒れてたら余計に見苦しいだけです。
下地処理は古いワックスカスや鉄粉、水垢などを除去する作業で研磨系と洗浄系に分かれます。
研磨系はその名の通りコンパウンドで磨き落とします。
洗浄系は強い薬品で水垢&鉄粉を落とす方式ですが、経験者曰く「10秒で指紋が消えるほど強いのもある」らしいです。
クリア層が死んでしまったような車体にこのような強い薬品を使うと本当に取り返しの付かないことになります。
クリア層が一切なくなる、ワレ、ヒビが起こる、著しい退色が起こるなどといったことが起こりえます。
ショップのほうも後戻りはできないので、逝ってしまった塗装の上にコーティングをかけ、お客様に返すしかなくなります。
嘘のような話ですが、塗装状態の見極められない人がやってしまうとまま起こるトラブルです。
目安としてそれほど神経質にお手入れをしてこなかった車両は6年~7年でクリア層がスカスカになってますのでお気をつけください。
④ワックスやシャンプーは本当に不要なのか
不要、と言うより相性が悪い、と言ったほうが正しいです。
ちゃんとしたコーティングはシャンプーくらいでは落ちません。
ただシャンプーに艶出し成分や撥水成分など余計なものが入っているとコーティング本来の効果を発揮できなくなります。また以前書いたように粘着性の高いシャンプーが車体表面に残ることでもその効果が失われます。
ワックスについて言えば、付属品以外はオススメしません。
特にコンパウンドや強い洗浄成分の含まれたものはせっかくのコーティングをはがしてしまいます。
ただし、コーティングの効果は市販品で2ヶ月程度、業務用でも3~6ヶ月ほどですので、完全に効果が切れたら使ってしまっていいかもしれません。(保証はしませんが)
⑤良いお店の判断基準は?
ホームセンターや量販店でやってるようなトコはたいがい期待はずれに終わります。下手な板金したように素人目にもわかるムラになって帰ってくることもあります。
それを専業にしているショップに依頼することを強くオススメします。ガソスタで行う場合、常に洗車作業の車がたまっているようなスタンド、もしくは小まめに声かけしてくれるスタッフのいるお店がいいでしょう。そういうスタンドは作業回数も多いので失敗する率が低いと想像できます。
と言うことで今回もウンチクばかりですね。
ワックスとコーティングを書いたので、今回でひと区切りになります。今後は細かい部分別作業のコツやお手入れの注意点など、ネタがあるときに書いていく予定です。
更新頻度は落ちると思いますが、今後もよろしくお願いします。
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