「東電は事故以降、資金的にも精神的にも相当追い詰められていると思います。とにかく、なすべきことは一刻も早く国がなして、その後の対応は後で考えればいい」(甘利明経済再生相) 甘利大臣は、政府が3日、汚染水問題の対策費として国費を投入する方針を決めたことに関連してこのように述べ、速やかに問題に対処すべきだと強調しました。 そのうえで、「安倍内閣では前政権から方向転換をしている」と述べて、事故の原因と収束について東電の責任を追及した民主党政権との違いを強調しています。
「東電の責任を追及した民主党政権との違いを強調しています」は間違い。
「東電の責任を追及したら、自分たちも責任取らなければなくなる」が正しい。
福一は、原発を「安全神話」の幻想の中、盲目的に稼働させてきた人災です。
古かったからとか、今の新しい原発は大丈夫とか信じられるはずがない。
福島第一は、確かに古い部類に入りますが耐久年数40年内で今回の震災にあい爆発しました。
これは、新しい・古いは関係なく、津波と地震を過小評価していただけの話。
福一が稼働出来た緩い検査と基準で今の新しいとされる原発は作られているわけで、それを大丈夫って言われても納得できるほうがおかしい。
それに一番の問題は、いまだに「安全神話」の幻想から抜け切れていない電力会社が多くいる。
現に北海道電力は、原子力規制委員にすら考えが甘いと再稼働を認められないでいます。
北海道・泊原発:北電データ流用で田中委員長「規制委は甘ちゃんじゃない」
毎日新聞 2013年07月25日 東京朝刊
原子力規制委員会の田中俊一委員長は24日の定例会見で、北海道電力が再稼働申請した泊1、2号機の重大事故時の解析で、構造が異なる3号機のデータを流用していたことについて、「代替え(替え玉)受験みたいなものだ」と批判した。
田中委員長は「最も大事な炉心冷却のシステムが全然違う。他人の解答を持ってこられても、審査のしようがない」と指摘。関西電力の高浜3、4号機(福井県)でも新基準に沿わない部分があるなど、急場しのぎの対策で再稼働申請する電力会社が相次いでいる事態に「『いいかげんでも何とかしのげる』と思っても、規制委はそんなに甘ちゃんじゃない」とけん制した。
北電は16日の規制委の審査会合で「構造は違っても結果は同じで、問題ない」と主張したが、規制委は「準備不足」として審査を保留した
泊原発の津波想定、断層連動の可能性指摘 規制委
2013/8/14 20:36
北電は泊原発への最大津波を高さ7.3メートルと試算。この日は根拠として、泊の西にある日本海東縁部の一帯で長さ131キロメートルの地層が動いて地震が発生した状況を想定したことを示した。秋田県による津波想定は泊原発に影響しないとの分析結果も公表した。
これに対し規制委の島崎邦彦氏は「隣接領域と連動する可能性も考えないといけない」と指摘。想定海域の北側にある北海道西方沖の断層や、青森県西方沖の断層も考慮すべきだとした
規制委が指摘している通り事故前の「安全神話」妄想から抜け出せていない。
2009年に出来た新しい3号機のデーターを、1989年と1991年に作った原発に当てはめるというインチキまでして、再稼働を焦る北電をどう信用しろと?
東日本大震災は、大連動型の地震。一回目はその想定できなかったというのは分かりますが、震災後も連動を想定しないで、津波を低くしようとする北電をどう信用しろと?
新しいから大丈夫っていうのを、百歩譲ったとしても管理する組織がこの体たらくなら「人災」は繰り返されるでしょう。
まだ、福一爆発後から考えれば「規制委」が電力会社の暴走を止める仕事が機能し始めているのがせめてもの救いですが。
民主党の事故対応の体たらくぶりで霞がちですが、終息の目途が立たない福一の責任は、盲目的に原発推進してきて、50%まで比率を上げようとしていた「自民党」に大部分があると思う。
この発言を聞いて、やっぱり自民党は自民党でしかないということが分かりましたね。
結局は、すべて国民が尻拭いしなきゃならない。
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2013/09/03 16:56:19