
初日鑑賞の後から、どうしても熱が冷め止まないので、こちらにも綴らせていただきました。内容には極力触れないように配慮していますが、ご容赦ください。
延期に次ぐ延期で本国イギリスでは9/30、国内では10/1に公開されました。当初の公開予定日の2019年11月から約2年の延期で、ようやくの公開です。下はロイヤル・アルバート・ホールで行われたワールドプレミアの写真です。
監督の途中交代や、諸事情による撮影の遅れと、公開間近の新型コロナ蔓延と苦難を乗り越えてた作品です。
2年も待った身からすると、上映が実現から遠ざかっていたので、夢でも見ている感覚に陥りました。上映時間は164分と非常に長く、この時間本格アクションを見続けるのは体力が消耗します。コンディションを整えて鑑賞した方が良さそうです(笑
交代後の監督はキャリー・ジョージ・フクナガ(Cary Joji Fukunaga)という日系アメリカ人の監督が務めました。二枚目俳優にしか見えないルックスですね。
フクナガ監督の作風は、私が求めるボンド世界観にドンピシャでした。長年シリーズで培ってきたものと、女性の権利をはじめとする現代社会の情勢とを上手く融合させてくれています。
他の作品はについては詳しくないですが、Netflixでは「Beast of no nation」と言う攻めた内容の作品を撮っています。
そして、この映画を観た方、これから観る方どちらにもおすすめしたい作品が、「女王陛下の007」です。
こちらはジョージ・レイゼンビーが一度だけボンドを演じた作品ですが、コネリーや後のムーアとは一線を置かれた作りです。アイデンティティに迫った、とても深みのある作品で、公開時から時代を重ねる度に再評価されています。
私もガキの頃はこの良さがわかりませんでした。歳を重ねて、キャラクターの心情をリアルに描いた世界観がとても好きになりました。
個人的に当初のクレイグ・ボンドは、ソ連の殺し屋っぽいルックスと、獰猛さにちょっと心配していましたが、作品を重ねるにつれてキャラクター性の意図がわかりました。
娯楽的要素とリアルなボンド像の追求を両立したその演技力は、歴代トップだと思います。
長年大役を引き受けて、心身ボロボロになりながらも続けてくれたことと思いますが、世界中のファンを魅了させました。
クレイグさん、シリーズの発展に貢献していただき、ありがとうございました。
また、5作目出演を許してくれた奥さんのレイチェル・ワイズさんにも感謝です。
これからも夫婦仲慎ましく、ふたりの時間を大切にしてください。
Posted at 2021/10/04 20:50:23 | |
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